概要・あらすじ
両親の期待を胸に一流の忍者を目指して忍術学園に入学した乱太郎だったが、一年は組は問題児だらけで落胆。しかし、同室のきり丸が戦で両親を亡くし天涯孤独でありながら、逞しく生きる姿に学び、いつも胃をキリキリさせている担任の土井先生や、父親のように見守ってくれる山田先生と、イタズラ好きのくの一教室の3人組や他の忍たまたちとの楽しくも人情溢れる学園生活をおくり、人としても忍者としても成長していく。
登場人物・キャラクター
猪名寺 乱太郎 (いなでら らんたろう)
忍術学園、一年は組の生徒。ぼさぼさ頭に乱視のメガネをかけ、見た目はおっとりしているが足が速く、絵が得意。三流忍者だった父と優秀なくの一だった母の期待を胸に、一流の忍者を目指し忍術学園に入学。 きり丸、しんべヱと同室となり、学園生活を送る。俊足を生かし、急ぎの伝令を頼まれることが多い。
摂津の きり丸 (せっつの きりまる)
忍術学園、一年は組の生徒。戦で家を焼かれ家族をなくし天涯孤独だが、逞しく生きる忍たま。アルバイトで稼いだお金で入学し、学園の長期休みには土井先生の家に居候。お金が大好きで、音を聞いただけで貨幣の種類が分かる特技を持つ。 乱太郎、しんべヱと同室。
福富 しんべヱ (ふくとみ しんべえ)
忍術学園、一年は組の生徒。堺の豪商の息子。いつも鼻水をたらしおっとりしているが、食い意地がはっていて食べるためには俊敏になる。硬い髪と石頭に頑丈な歯を持ち、鼻水の強力な粘着力で仲間を助けることもある。 しっかりものの妹カメ子にまで世話を焼かれ、仲良しのくの一教室のシゲには鼻水を上手にチンしてもらう。乱太郎、きり丸と同室。
黒木 庄左ヱ門 (くろき しょうざえもん)
忍術学園、一年は組の生徒。クラスで一番成績が良く、学級委員長。実家は京都洛北の炭屋で趣味はお茶。冷静沈着で、大人びた雰囲気を持つが、冷静すぎだと乱太郎によく突っ込まれる。伊助と同室。
二郭 伊助 (にのくるわ いすけ)
忍術学園、一年は組の生徒。火薬委員で、同じ火薬委員の先輩池田三郎次にしょっちゅうイタズラされている。実家は河内の染め物屋。掃除が大好きでよく気が付くが、余計なお世話になることもある。 庄左ヱ門と同室。
山村 喜三太 (やまむら きさんた)
相模出身で、風魔流忍術学校から忍術学園、一年は組に転入。足柄山に住むくの一の高祖母から、風魔の跡継ぎにと期待されている。のんびり屋でマイペースで、しんべヱと気が合う。ナメクジをペットとして飼い、芸を仕込んでいるが、時々騒動を巻き起こす。
土井 半助 (どい はんすけ)
忍術学園、一年は組の教科担当教師。火薬や兵法に詳しい、優秀な教師だが、一年は組の面々にいつも悩まされ、神経性の胃炎を抱えている。家族を失ったきり丸を気遣い、学園の長期休みの間は居候させ、きり丸のアルバイトを手伝わされることもある。 練り物が苦手だが、食堂のおばちゃんが居る時には我慢して食べる。
山田 伝蔵 (やまだ でんぞう)
忍術学園、一年は組の実技担当教師。火縄銃から変装まで忍術の腕は抜群で、きびしいけれど愛情溢れる指導者。変装という名の女装癖がある。忍術学園に単身赴任しており、一年は組の補習や追試のせいで、家になかなか帰れないが、美人の妻と優秀な忍者の息子利吉がいる。
大川平次 渦正 (おおかわへいじ うずまさ)
忍術学園の創立者にして学園長。若いころは天才忍者と言われていたが今は隠居。白髪頭でシワシワの年齢不詳の老人。思いつきで先生たちや忍たまを困らせることがある。身の回りの世話をこなす、不思議な犬ヘムヘムとお茶を飲んだり、将棋をさしていることが多い。
ヘムヘム
『忍たま乱太郎(第1シリーズ)』に登場する犬。忍術学園の学園長の身の回りの世話をする、謎の犬。修行によりうるさくない鳴き方を習得し、「ヘムヘム」と鳴くため、「ヘムヘム」と呼ばれている。非常に石頭で、忍術学園の時を告げる鐘つきが重要な役割。 二足歩行で学園長の世話をしたり将棋の相手をするが、走る時は四つ足。アニメオリジナルのキャラクター。
食堂のおばちゃん (しょくどうのおばちゃん)
忍術学園の食堂のおばちゃん。いつもおいしい料理をつくってくれるので、忍たまたちに大人気。「おのこしは許しまへんで〜!」が口癖で、残すととても怖い。忍術学園では、学園長よりも強い存在。
戸部 新左ヱ門 (とべしんざえもん)
忍術学園の剣術師範。剣の腕前は超一流で、剣を握る姿はニヒルでカッコイイ。しかし、いつも顔色が悪く、今にも倒れそうに見え、お腹がすくとまったく力が出ずに倒れてしまう。学園の長期休暇中は、実家が往復30日もかかる鎌倉にある一年は組の皆本金吾を預かっている。
兵庫第三協栄丸 (ひょうごだいさんきょうえいまる)
瀬戸内海の海賊、兵庫水軍の総大将。船乗りなのに泳げず、船酔いするが、情にあつく部下からは慕われ、一団を纏めている。陸に上がり山賊をしていた時に、乱太郎たちと出会い仲良くなり、忍術学園に食材を届けに来たり、乱太郎たちがお使いに行ったり交流がある。
大川 シゲ (おおかわ しげ)
忍術学園、くの一教室の生徒。学園長の孫娘で少々わがままだが、同じくの一教室のユキ、トモミと仲が良く、二人の諍いを仲裁することもある。一年は組のしんべヱとは特に仲良しで、上手に鼻水をチンしてあげる。 アニメオリジナルのキャラクター。
黒古毛 般蔵 (くろこげ ぱんぞう)
忍術学園の食堂のおばちゃんが留守の時にピンチヒッターとして現れる、忍者食研究家。ゲテモノ料理が多いため、忍たまたちからは敬遠されているが、調味料を間違えた時には美味しい料理ができる。
稗田 八方斎 (ひえた はっぽうさい)
ドクタケ忍術教室の校長。顔と頭が異常に大きく、胸をそらして高笑いするとひっくり返って転び、一人では起きられない。わがまま城主に振り回され、いつも部下の風鬼、雷鬼、雨鬼の三人を伴い、無茶な命令に従いつつ忍術学園を宿敵として奮闘している。
木野 小次郎竹高 (きの こじろうたけたか)
ドクタケ城の城主。天下を取ることを夢としているが、忍術学園の食堂のおばちゃんの食事が好きで、食堂のおばちゃんを攫おうとしたり、部下の目を盗んでは勝手な行動をするわがまま城主。 落馬を忌むため、張り子の馬を使い自ら馬の蹄の音を発しながら行動する。
忍術学園 (にんじゅつがくえん)
『忍たま乱太郎(第1シリーズ)』に登場する、架空の忍者養成学校。天才忍者・大川平次渦正が校長。入学金を支払えば誰でも入学できるが、厳しい卒業試験がある。忍者の学校であるため、詳しい所在地は秘密で、教職員たちも職業を明らかにしていない事が多い。 そのため、不在がちで近所と付き合いの少ない土井先生は借家の大家から勝手に引き払ったと思われたことがある。
クレジット
原作
落第忍者乱太郎 (らくだいにんじゃらんたろう)
忍術学園に入学した少年猪名寺乱太郎を中心に、個性豊かな生徒たちが学園内外の事件に取り組むギャグ漫画。三ヶ月ごとの集中連載という形式で掲載されるため、連載が再開する度に登場人物たちが説明口調で自己紹介す... 関連ページ:落第忍者乱太郎