概要・あらすじ
宝来町に住む二十面海人(カイ)は、平凡な家の平凡な小学4年生。ある夜、カイの家に何者かが忍び込む。物音がする天井裏を見に行くと、そこにはシルクハットに怪盗マスクをした少年がいた。少年の名は怪盗J。カイが曽祖父から貰った箱に入っていた「闇の宝地図」を盗みに来たのだ。Jは地図を盗むと、どこからか巨大な紙ヒコーキを出し、夜の街に消えた。
翌日、カイのクラスに転校生がやって来た。輝夜木十一と名乗るその少年は、間違いなく昨夜の怪盗Jだった。下校時、「闇の宝地図」を取り戻すために、カイはJの家に忍び込む。すると床が抜け、地下の秘密基地に置いてあった車に乗り込む形に。運転席のJの説明では、その車はロードジャックという名の人工知能を搭載しているという。
ロードジャックは、カイの身長・体重を計測し、カイに怪盗スーツを装着させた。Jはオークション会場に出品される「鬼面の神剣」を盗むために車を走らせる。カイは何が何だかわからないうちに、Jと一緒に会場へ向かうことになった。オークションがはじまり、いよいよ「鬼面の神剣」が姿を現す。イメージブックという不思議なアイテムから大きな紙ヒコーキを出現させたJは、「鬼面の神剣」をさらって逃げようとするが、罠にはまり捕まってしまう。
会場を逃げ出すカイだったが、クラスメイトを見捨てることができずに引き返す。カイはイメージブックを取り返し、Jに渡すことに成功。Jはイメージブックから雷を起こし、敵を倒した。無事「鬼面の神剣」を盗み出したJは、カイに一緒に怪盗をやらないかと誘う。
自分には無理だというカイに、Jは衝撃の事実を告げる。なんと、カイの曽祖父は伝説の怪盗「怪人二十面相」だった。Jの魅力に惹かれていたカイは、曽祖父のことをもっと知りたいという気持ちもあり、Jの申し出を受け入れる。こうしてカイとJのコンビからなる「怪盗ジョーカーズ」が誕生した。
登場人物・キャラクター
二十面 海人 (にとめ かいと)
小学4年生の男子。前髪で左目が隠れている。怪盗スーツ装着時は「K」と書かれたハンチング帽にマントが特徴。勉強と体育の成績は真ん中くらいで、父母も普通の会社員という、ごく平凡な少年。じつは怪人二十面相のひ孫で、「闇の宝地図」を受け継いでいる。輝夜木十一(J)とコンビをくんで「怪盗ジョーカーズ」を結成する。
輝夜木 十一 (かがやき じゅういち)
二十面海人(カイ)のクラスに転校してきた小学4年生の男子。好きな食べ物はカレーライスとカレーまんとカレーうどん。白い髪の毛と左上の八重歯が特徴。その正体は宝を盗む謎の少年、怪盗J。奇跡使い(ミラクルメーカー)の異名を持つ、怪盗ジョーカーの息子。怪盗スーツ装着時は「J」の文字が書かれたシルクハットとマントが特徴。描かれているものを現実化するイメージブックというアイテムが武器。 呪いや神秘の力が秘められた「闇の宝」を集めている。カイとコンビを組んで「怪盗ジョーカーズ」を結成する。
牛丸 弁慶 (うしまる べんけい)
鬼の面のような顔をした男性。警察官で役職は警部。予告状を受け取って出動するものの、いつも「怪盗ジョーカーズ」に逃げられてしまう。方言があり、語尾に「ゴワス」とつけるのが特徴。
風魔 ハチ (ふうま はち)
短髪で大柄な男性。輝夜木十一(J)の「怪盗の師匠」で、Jの父である怪盗ジョーカーの昔の仲間で凄腕の忍者怪盗。Jのほかに、妻のハニー、娘の風魔ヤイバ、息子の風魔ハチスケ、ペットのホッシーと、さまざまな仕掛けが施された大きな屋敷に住んでいる。
風魔 ハチスケ (ふうま はちすけ)
風魔ハチの息子。忍者の格好をしている。まだ赤ちゃんで言葉を話すこともできないが、変身忍法の名人。二十面海人(カイ)が怪盗として出かけるときの身代わりを務める。
風魔 ヤイバ (ふうま やいば)
風魔ハチの娘。揃った前髪、長髪にリボンが特徴の少女。白い剣道着に袴を着用する。言葉遣いは丁寧で、語尾が「~ですわ」となるのが特徴。
ゴールドムーン
月光怪盗を名乗る謎の人物。性別、正体不明。白いターバンに白いマント、額のあたりの大きな三日月が特徴。ムーン・コインというアイテムを使って「闇の宝」を封印する。
ロードジャック
「怪盗ジョーカーズ」が乗るスーパーカーに搭載された人工知能。風魔ハチの屋敷の地下に格納されている。乗客に怪盗スーツを装着させる、自動運転で輝夜木十一(J)や二十面海人(カイ)を目的地に送り届けるなど、様々な機能を持つ。
その他キーワード
イメージブック
輝夜木十一(J)が持っている本。特殊な紙でできていて、カギの絵が書かれたしおりを挟んでページを開くと、そのページに書かれているものが現実になり、本から飛び出して動く。ただし5分経つと元の紙に戻ってしまう。
闇の宝 (やみのたから)
呪いや神秘な力を秘めている危険な宝。大昔、「闇の宝」を巡って争いが起こり、いくつもの国が滅んだという。