愚かな天使は悪魔と踊る

愚かな天使は悪魔と踊る

アズマサワヨシの代表作。現代日本が舞台ながら、地下には悪魔たちが住む魔界がある世界。魔界を救うために人間界にやってきた悪魔の阿久津雅虎と、悪魔を浄化するために人間界に舞い降りた天使の天音リリーの攻防と奇妙な恋愛模様を描いたファンタジー・ハラグロラブコメディ。KADOKAWA「電撃マオウ」2016年8月号より連載の作品。2021年11月にYouTubeのKADOKAWAオフィシャルチャンネルでボイスコミックが公開され、阿久津雅虎を八代拓、天音リリーを本渡楓が演じている。2024年1月8日からテレビ東京ほかでテレビアニメ版『愚かな天使は悪魔と踊る』が放送され、阿久津雅虎を内田雄馬、天音リリーを佐倉綾音が演じている。本作のスピンオフとしてすいみんの漫画『愚かな天使は悪魔と踊る スピンオフ みだらな素体は性に目覚める』がある。

正式名称
愚かな天使は悪魔と踊る
ふりがな
おろかなてんしはあくまとおどる
作者
ジャンル
ファンタジー
 
ラブコメ
レーベル
電撃コミックスNEXT(KADOKAWA)
巻数
既刊19巻
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悪魔がスカウトした美少女は天使

滅びかけている魔界を救うために人間界にやってきた悪魔の阿久津雅虎は、同じクラスの美少女、天音リリーが天使だと知らずにスカウトする。戦闘ではまったく歯が立たず、リリーの下僕として悪魔狩りの協力をさせられることになった雅虎は、嫌々ながらも協力するふりをしていた。だが、雅虎は彼女を堕天させることで自らの立場を逆転しようと目論んでおり、ここに天使と悪魔の「オトし合い」バトルが開幕。そんな天敵同士である二人の戦いと恋愛模様が、ファンタジーとギャグを交えて展開される。

魔界のエリート悪魔×華奢なドS系天使

一見変わり者に見える高校生の阿久津雅虎は、魔界を救うためにカリスマ性のある人材探しに奮闘する苦労人の悪魔。生真面目な性格で、律義なところがある。人間界では悪魔らしい知略を活かし、時には体を張った演技で目的を果たそうとする。一方、悪魔を浄化するため人間界に舞い降りた天使のリリーは悪魔たちの天敵であり、その可憐で華奢(きゃしゃ)な容姿とは裏腹に戦闘力が非常に高く、鬼畜な言動と振る舞いで雅虎を翻弄させている。そんなリリーだが、時おり雅虎の策にはまり、彼の演技にときめいて少女らしい一面を見せることもある。

ぶつかり合う思惑と感情の変化

悪魔の阿久津雅虎が天使の天音リリーに従うふりをしながら、彼女を堕天させようとあの手この手を尽くす一方で、リリーも雅虎を完全に屈服・更生させようとあらゆる策を巡らせている。お互いの腹黒い目論みがぶつかり合いながら攻防が繰り返される中、二人の感情には徐々に変化が起こり、やがて互いを異性として意識するようになる。さらにリリーの兄や雅虎の幼なじみも登場し、二人にはさまざまな障害が発生する。

登場人物・キャラクター

阿久津 雅虎 (あくつ まさとら)

とある高校に通う男子。その正体は魔界のエリート悪魔で、年齢は16歳。天使からの攻勢で魔界がピンチに陥る中、悪魔たちを奮起させるためにカリスマ性のある人材を求めて人間界にやってきた。そして、その正体を隠して転校生として振る舞いながら、学校のアイドル的な存在の天音リリーを勧誘するが、彼女は悪魔を浄化するため人間界に舞い降りた天使だった。戦闘に敗れて彼女の下僕になった阿久津雅虎は、浄化の代わりに首輪を付けられてしまう。表向きはリリーに従っているが、自らの解放と魔界を守るために彼女を口説いて堕天させようと目論んでいる。悪魔ながら常識人のため、リリーに振り回されて酷(ひど)い目に遭わされることが多い。

天音 リリー (あまね りりー)

阿久津雅虎と同じ高校に通う女子。雅虎のクラスメイト。ハーフの帰国子女で、学校ではアイドル的な存在。透き通るような金髪のロングヘアと紅玉色の瞳を持つ。小柄で清楚(せいそ)な美少女ながら、その正体は悪魔を浄化するために人間界に舞い降りた天使。それを知らずにスカウトしてきた雅虎に自らの正体を明かすと共に、圧倒的な力で彼を屈服させる。そして、雅虎を殺さずに下僕として利用することを選び、悪魔狩りの協力をせまり、浄化の代わりに首輪を付けた。ふだんは猫をかぶって可憐な少女を装っているが、実はかなり腹黒い性格の持ち主。ふだんの一人称は「私」で少女らしい口調ながら、天使の時の一人称は「我」で、古風な口調に変わる。

書誌情報

愚かな天使は悪魔と踊る 19巻 KADOKAWA〈電撃コミックスNEXT〉

第1巻

(2016-12-17発行、 978-4048925105)

第2巻

(2017-03-27発行、 978-4048927888)

第3巻

(2017-08-26発行、 978-4048933087)

第4巻

(2018-03-26発行、 978-4048937115)

第5巻

(2018-09-27発行、 978-4048939881)

第6巻

(2019-02-25発行、 978-4049123616)

第7巻

(2019-08-24発行、 978-4049126518)

第8巻

(2020-01-27発行、 978-4049129816)

第9巻

(2020-07-27発行、 978-4049132977)

第10巻

(2021-01-27発行、 978-4049136319)

第11巻

(2021-07-27発行、 978-4049138979)

第12巻

(2021-11-27発行、 978-4049141214)

第13巻

(2022-05-27発行、 978-4049144284)

第14巻

(2022-10-27発行、 978-4049147124)

第15巻

(2023-04-27発行、 978-4049149913)

第16巻

(2023-10-26発行、 978-4049152562)

第17巻

(2023-12-27発行、 978-4049154306)

第18巻

(2024-01-26発行、 978-4049154849)

第19巻

(2024-06-26発行、 978-4049157963)

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