概要・あらすじ
東欧のトランシルバニアから日本へ吸血鬼ドン・ドラキュラと娘のチョコラがやってきた。ドン・ドラキュラは慣れない日本で何とか美女の血を吸おうと夜な夜な出かけては悪戦苦闘するが、チョコラは夜間中学に通って、普通の少女の暮らしを満喫していた。
そんな父子を追って、ヨーロッパから吸血鬼ハンターのリップ・ヴァン・ヘルシングが来日。宿敵の登場にドン・ドラキュラの毎日はドタバタと過ぎていく。
登場人物・キャラクター
ドン・ドラキュラ (どんどらきゅら)
東欧のトランシルバニアから日本の東京へやってきた吸血鬼で、伯爵と名乗っている。年齢は不明だが、長い間生きていると推定される。マントを羽織ってコウモリに変身する能力も持つ。東京都内の練馬区某所にあるドラキュラ屋敷に、娘のチョコラ、召使のイゴールと共に暮らしている。 美女の血を吸うために夜な夜な出掛けるが、いつも上手くいかない。人間の血を吸うが、決して殺すことはない。プライドが高いが、おっちょこちょいで娘のチョコラに甘い子煩悩の一面もある。 吸血鬼ハンターリップ・ヴァン・ヘルシングとは宿敵の間柄。
夜間中学 (やかんちゅうがく)
『手塚治虫のドン・ドラキュラ』に登場する学校。東京の高田馬場にある夜間中学。昼間行動出来ないドン・ドラキュラの娘チョコラが通学している。ヨーロッパからドン・ドラキュラを追ってきた吸血鬼ハンターのリップ・ヴァン・ヘルシングが美術教師として勤務している。
ブロンダ
ドン・ドラキュラが日本へやってきて初めて血を吸った外国人の女性。当時はスリムな美女だったが、その後はラーメンの食べ過ぎで肥満体になった。血を吸われる快感が忘れられず、ドン・ドラキュラを追い掛け回している。
イゴール
ドン・ドラキュラに使える召使。左目につけたアイパッチと出っ歯がトレードマーク。不気味な容貌だが、ドン・ドラキュラや娘チョコラの生活全般を支えている有能で忠実な男。
リップ・ヴァン・ヘルシング (りっぷゔぁんへるしんぐ)
オランダからドン・ドラキュラを追って来日した、世界的吸血鬼ハンター。背が低い小男だが超常現象全般の専門家で教授の肩書きも持つ。十年間ドン・ドラキュラを追い続け、直接対決した事もあるが逃げられた。 日本ではドン・ドラキュラの娘チョコラの通う夜間中学に美術教師として勤務し、吸血鬼探索をしている。イボ痔持ちでしばしば出血するので、血を吸う吸血鬼を憎悪している。
コウモリ安兵衛 (こうもりやすべえ)
東京の練馬区を縄張りとするコウモリ。劇中の場面転換時に登場して、べらんめぇ調の言葉で状況を説明したり、文句を言う。眼鏡、腹巻、唐草模様の風呂敷、雨傘を身につけている。
チョコラ
ドン・ドラキュラの娘。外見はライトグレーの髪を持つ美少女だが、実年齢は不明。父と共にやってきた日本では、高田馬場の夜間中学に通っている。父親とはとても仲の良い親子だが、人間社会にも興味津々。 マントを羽織ってコウモリに変身する能力がある。
村井警部 (むらいけいぶ)
ドン・ドラキュラを追って日本へやってきた吸血鬼ハンターのリップ・ヴァン・ヘルシングの言動を目撃し、不審人物として追及する刑事。毎回、誤解されたリップ・ヴァン・ヘルシングとひと悶着を起こす。 つば広の帽子がトレードマークの大男。
場所
ドラキュラ屋敷 (どらきゅらやしき)
『手塚治虫のドン・ドラキュラ』に登場する建物。東京の練馬某所にある西洋風の外観を持つ屋敷。ドン・ドラキュラと娘チョコラ、その召使のイゴールが暮らしている。地下室には二つの棺桶があり、ドン・ドラキュラと娘チョコラが昼間眠っている。
その他キーワード
棺桶 (かんおけ)
『手塚治虫のドン・ドラキュラ』に登場する道具。ドン・ドラキュラの住む屋敷に地下室に置かれた、吸血鬼用の寝室。ドン・ドラキュラと娘チョコラは、日光を避けるために、昼間はこの中で寝ている。
クレジット
原作
ドン・ドラキュラ (どん どらきゅら)
娘とともにトランシルバニアからやって来た伯爵、ドン・ドラキュラ。古風な格式を重んじてもどこかおっちょこちょいな父と、日本の学校生活を楽しむ娘チョコラ。現代社会に現れた吸血鬼親子が引き起こす騒動の数々。... 関連ページ:ドン・ドラキュラ