正しいコドモの作り方!

未来から来た少年が、人類滅亡の危機を回避すべく、その鍵となっている2人の男女を結ばせようと活躍する。一方、未来で新たな支配体系を確立しようと企む能力者たちが、その恋を妨害しようと暗躍する。「週刊少年サンデー」2012年21・22合併号から2013年45号にかけて連載された。

正式名称
正しいコドモの作り方!
ふりがな
ただしいこどものつくりかた
原作者
もりた 毬太
作画
ジャンル
タイムパラドックス
レーベル
少年サンデーコミックス(小学館)
巻数
全7巻完結
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概要・あらすじ

高校生の田中悠は、幼なじみの高嶺今日子に対し密かに想いを寄せていたが、今日子からは単なる友人としか見られておらず、半ばその想いを諦めかけていた。そんな悠の前に、突如1人の少年が現れる。辰未来人(ライト)と名乗る少年は、自らが災厄に見舞われた未来からやって来たと語る。そのうえで、悠の体内には変異源遺伝子と呼ばれる特殊な遺伝子が宿っており、彼と今日子以外の女性との間に子供が生まれた場合、その遺伝子がウイルスとなり、全世界にパンデミックを引き起こしてしまうというのである。

未来を災厄から救うべく、今日子と両想いになれるよう、さまざまな策を講じようとするライトと悠だったが、未来を支配する組織「アシュヴィン」による、執拗な妨害を受けることになる。

登場人物・キャラクター

辰未 来人 (たつみ らいと)

未来からやって来た少年。アンゴルモアウィルスがもたらす滅びの運命を変えるため、田中悠の前に現れる。彼が高嶺今日子と結ばれるよう、同じ高校に転入してクラスメイトとなり、さまざまなサポートを行う。当初は、未来の世界が混乱する元凶となっていた悠に良い印象を抱いておらず、今日子以外の女性に屈してしまった場合は始末するとまで宣言していた。 しかし、悠や今日子たちとともに行動するうちに、徐々に心を開いていく。未来世界では技術者として活動している。アシュヴィンの能力者に対抗するための力としてスキンコンピュータを開発し、身を守る武器として活用している。母親をアシュヴィンの刺客によって目の前で殺されたため、アシュヴィンはもちろん、能力者そのものを憎悪している。 また、そのトラウマから、女性に触れられると強い拒絶反応を示してしまう。悠からは「ライト」と呼ばれている。

田中 悠 (たなか ゆう)

高校生の少年。幼なじみでお隣さんの高嶺今日子に想いを寄せているが、半ば諦めかけてもいた。しかし、未来の世界からやって来たという辰未来人(ライト)から、田中悠の身体の中には変異源遺伝子と呼ばれる遺伝子が眠っており、その遺伝子が世界を破壊しうるウイルスになる可能性があると警告される。同時に、高嶺今日子と結ばれると、その危険性が回避できると伝えられる。 これを聞いて今日子への想いを改めて募らせ、ライトのサポートを受けつつ、試行錯誤を繰り返すことになる。内気だが芯の強い性格で、アシュヴィンの手によって操られ、女性から子供を作るように誘惑されても、跳ねのける意志の強さを持っている。

高嶺 今日子 (たかね きょうこ)

辰未来人や田中悠と同じクラスの少女。悠および一ノ瀬こよみの幼なじみ。こよみからは「きょんちゃん」と呼ばれている。悠の中に眠る変異源遺伝子を無害化させるという特殊な遺伝子を持っており、悠と結ばれることによって未来の災害を回避することができるという。文武両道の美少女で、悠に対しては姉のように振る舞うこともあるが、彼から想いを寄せられていることについてはまるで気づいていない。 また、恋愛に対して臆病な面が見受けられ、現在の人間関係が崩れるなら、恋などしたくないと考えている。

徳井 アスカ (とくい あすか)

辰未来人や田中悠と同じクラスの少女。高嶺今日子の親友。色恋沙汰に興味津々で、今日子と本条の仲をからかったり、他者の関係をかき回したりして楽しんでいる。ただし悠に対しては、今日子が世話を焼かされると発言するなど、あまりいい感情を抱いていない様子を見せる。

土田 (つちだ)

辰未来人(ライト)や田中悠と同じクラスの少年。女好きでモテる男子を嫌っており、転入早々女子から人気を集めるライトが気に入らず、突っかかるが一蹴される。普段は気のいい人物で、悠に対しては親しげに話しかけることもあり、ライトに対してもいつの間にか気を許していた。一方で考えが浅く、ライトにいつもいいように利用されている。

本条 (ほんじょう)

辰未来人(ライト)や田中悠たちの先輩にあたる少年。バスケットボール部に所属している。今日子とは幼い頃からの知り合いで、悠とも面識がある。スポーツ万能なうえに、誰に対しても心優しい性格なので、男女問わず人気がある。しかしライトによると、本条は高嶺今日子の本来の結婚相手であるという。ただし、2人が交際を始めるのは高校卒業以降であるうえに、お互い恋愛事に興味がないため、ライトは高校時代の間に本条を出し抜き、悠と今日子を結び付けようと考えている。

変身屋 (もるふぁー)

現代世界にやって来たアシュヴィンの一員。変身能力を使用する能力者の女性。正しい子供計画が成功した暁には、アシュヴィンの幹部に取り立てられるため、計画遂行に対する熱意は強い。辰未来人(ライト)や田中悠の通う高校に、「時任さゆり」と名乗って養護教諭として潜入している。そこで自らの能力を活かして悠に子作りを迫るが、その都度ライトに妨害されているため、次第に彼に対して強い憎悪を抱くようになる。

操り屋 (まりおねったー)

現代世界にやって来たアシュヴィンの一員。精神操作を使う能力者。常にフードを被っているため顔がよく見えず、目撃した人物からは「フード男」と呼ばれることもある。実際のところは性別も明かにされていない。正しい子供計画を遂行するため、周りの女性を操っては、悠と子供を作らせようとけしかけている。

運び屋 (とらんすぽーたー)

現代世界にやって来たアシュヴィンの一員。空間転移を使う能力者の青年。飄々とした性格で、変身屋を「モルモル」、操り屋を「マリリン」と呼んでおり、気さくに接している。しかし時折、冷徹な面を見せるうえに、正しい子供計画の遂行に対してもあまりやる気を見せない。そのため、仲間たちからは信用されておらず、操り屋からははっきりと嫌われている。

解体屋 (でもりっしょなー)

現代世界にやって来たアシュヴィンの一員。サイコキネシスを使う能力者の青年。口数は少ないが、筋骨隆々としているため非常に目立つ。基本的に単独行動を行うことはなく、主に変身屋と組んで行動することが多い。使用する能力が破壊に特化しているため、戦闘能力は非常に高く、辰未来人を一方的に追い詰めたこともあった。

手島 (てしま)

辰未来人や田中悠と同じクラスの少女。内気かつおとなしい性格で、臨海学校では、悠にシンパシーを感じ、2人きりで話すこともあった。そのため、悠に想いを寄せていると思われていた。実際は操り屋の精神操作に侵されており、人気のないところに悠を連れ込み、強引に子供を作ろうと襲い掛かった。

自律AI (じりつえーあい)

辰未来人(ライト)の使用するスキンコンピュータに搭載されている人工知能。高度な記憶能力を有しており、ライトの過去についてもその一通りを把握している。慇懃無礼な性格で、特に田中悠には容赦がない。一方でライト同様、彼の意志の強さを認めているような言動も見られた。

媒介屋 (ぽりねーたー)

現代世界にやって来たアシュヴィンの一員。他者を発情させる能力を使うインファーティルの少女。久遠寺と名乗り、辰未来人や田中悠が通う高校に転入している。自らの能力を用いて悠を発情させ、一ノ瀬こよみとの間に子供を作らせようとする。それに失敗すると、傍観する様子を見せるようになる。

一ノ瀬 こよみ (いちのせ こよみ)

田中悠および高嶺今日子の幼なじみの少女。5年前に引っ越し、2人と長い間離れて生活していた。最近になって戻って来て、悠の学校に転入して来た。実は悠の本来の結婚相手で、現在も悠に恋心を抱いている。そのため、辰未来人からは要注意人物としてマークされており、アシュヴィンからも一ノ瀬こよみを利用する動きが見られる。

春野 ユカリ (はるの ゆかり)

辰未来人や田中悠たちの先輩にあたる少女。カラオケボックスでアルバイトをしており、そこで悠と出会って面識を持つ。媒介屋の助言を受けた操り屋の手により、「悠を自分に惚れさせたくなる」という精神操作を受け、自分を彼女にしないかと持ち掛ける。

総統 (そうとう)

アシュヴィンのトップに立つ男性。能力者を束ねて未来世界の覇権を握っており、ウイルスを用いてより多くの能力者を生み出そうとしている。しかし、アンゴルモアウイルスではインファーティルしか生み出せないことがわかったので、生殖能力を持った能力者を増やすためとして、正しい子供計画を立案している。

集団・組織

アシュヴィン

未来の世界を支配している、能力者を中心とした組織。変異源遺伝子や、それをもとにしたウイルスを利用して能力者を生み出し、その力をもって災厄に見舞われた世界を制圧している。敵対する辰未来人が、変異源遺伝子を根絶するために過去にワープしたため、彼の阻止と正しい子供計画遂行のため、数名の能力者を現代世界に派遣した。 しかし、派遣されて来たメンバーは、それぞれに独自の目的があるため非常に結束が弱く、お互いに警戒しあっている。

その他キーワード

変異源遺伝子 (みゅーたーじーん)

田中悠の体内に存在するとされる特殊な遺伝子。変異源遺伝子そのものはまったくの無害だが、他の遺伝子と結びつくと、具体的には女性との間に子供が生まれると、有害なウイルスへと変化し、多くの人命を奪ってしまうとされる。ただし、高嶺今日子の体内には、変異源遺伝子を無害なまま押さえつける遺伝子が眠っており、2人が結ばれれば被害を回避することができる。 なお、変異源遺伝子が転じたウイルスは多くの人間を死に至らしめる反面、適応した人を能力者へと進化させる特性を持っている。

アンゴルモアウイルス

能力者を覚醒させるためのウイルス。変異源遺伝子から発生したウイルスをもとに、アシュヴィンが開発した。以前のウイルスより感染力が強くなっており、能力者を効率的に作り上げるようになったはずだったが、このウイルスによって目覚めた能力者は生殖能力を失ってしまうとされる。アシュヴィンは、アンゴルモアウイルスによって覚醒した能力者をインファーティルと呼んでおり、生殖能力を持つ能力者と区別している。 なお、未来の世界を滅亡の危機に追いやったのもこのウイルスだが、これはアシュヴィンにとっても想定外の事故だった。

正しい子供計画 (ただしいこどもけいかく)

田中悠の子供を産ませることによって、変異源遺伝子を増幅させるための計画。アンゴルモアウイルスが事実上の失敗作となったため、それに代わる新しいウイルスを作り上げることと、アンゴルモアウイルスをなかったことにすることで、滅亡の危機にある未来を変えることが目的であるとされる。媒介屋は辰未来人(ライト)に対して、未来を滅亡から救うという点で目的が共通していると語って協力を提案するが、アシュヴィンや能力者を憎むライトからは受け入れられることはなかった。

能力者 (のうりょくしゃ)

精神操作や空間転移など、普通の人間には成し得ない力を発現できる人間たちの総称。そのほとんどがアシュヴィンに所属している。辰未来人は能力者に母親を殺害されているため、化け物と呼んで憎んでいる。なお、能力の覚醒は、変異源遺伝子をもとにしたウイルスによって促されるとされている。

インファーティル

生殖能力を持たない能力者の総称。アシュヴィンは、能力者を効率よく覚醒させるためにアンゴルモアウイルスを開発した。しかし、このウイルスによって覚醒した能力者は例外なく生殖能力を失っており、「インファーティル」と呼ばれて従来の能力者と区別されている。

スキンコンピュータ

辰未来人(ライト)が能力者に対抗するため開発した自律型のナノマシン。ホログラムの投影や、座標の確認といったコンピュータの機能と、身体にまとって能力者からの攻撃を防御したり、放電させてショックを与えるなどといった、自衛機能が備わっている。また、一部を他者に譲渡することもできる。精神操作に侵食された女性たちから身を守るために、田中悠がライトからこの一部を譲り受けている。

変身能力 (へんしんのうりょく)

変身屋が使用する特殊能力。その名の通り、使用者自身が知る人間の姿に変身することができる。見た目から衣装、声までを完全にコピーすることが可能で、この状態のまま衣服を脱ぎ去ることもできる。変身屋はこの能力を使って辰未来人を欺いたり、高嶺今日子に化け、田中悠に自ら子作りを迫るようなこともしている。

精神操作 (まいんどこんとろーる)

操り屋が使用する特殊能力。視線を合わせることにより相手に行動をプログラムして、思い通りの行動を取らせることができる。効果時間は、プログラムの内容によって変化し、理性を飛ばすほどのプログラムは長続きしない。また、強いショックを受けると容易に解除される。そのため、辰未来人や田中悠によって、スキンコンピュータを使って精神操作を受けた人間を気絶させる、という対策を施されてしまう。

空間転移 (てれぽーてーしょん)

運び屋が使用する特殊能力。使用者自身とその触れているものを、一瞬のうちに別の場所へ移動させるというものである。転送可能な距離に制限はなく、運び屋はこの能力を用いて、日本から他の国へ一度に移動している。

サイコキネシス

解体屋が使用する特殊能力。手のひらから念による衝撃波を飛ばすというもの。過去の世界に派遣されたアシュヴィンのメンバーの中では、唯一の戦闘用の能力とされる。その威力は、学校の校舎1つを一撃で解体するほどといわれる。実際に使用された際には、スキンコンピュータに身を包んだ辰未来人を壁に叩き付け、彼を行動不能にまで陥らせた。

他者を発情させる能力 (たしゃをはつじょうさせるのうりょく)

媒介屋が使用する特殊能力。接触した相手の遺伝子にプログラムを施し、次に接触した相手の遺伝子に働きかけることにより、先に接触した相手に発情させるというもの。一度効果が現れれば、48時間は解けることがなく、その間ずっと発情し続けることになる。ただし効き目には個人差があり、自制心の強い人間には抵抗されることもある。

クレジット

原作

もりた 毬太

書誌情報

正しいコドモの作り方! 全7巻 小学館〈少年サンデーコミックス〉 完結

第1巻

(2012年11月16日発行、 978-4091240170)

第2巻

(2013年2月18日発行、 978-4091241849)

第3巻

(2013年3月18日発行、 978-4091242518)

第4巻

(2013年6月18日発行、 978-4091243157)

第5巻

(2013年9月18日発行、 978-4091243607)

第6巻

(2013年10月18日発行、 978-4091244802)

第7巻

(2013年11月18日発行、 978-4091244918)

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