男性恐怖症を乗り越えるラブコメディ
本作は、男性恐怖症の克服をテーマに、不器用な二人の恋模様を1話完結のショートコメディ形式で描いている。心優しい“乙女男子”の凛太郎と、彼がひそかに思いを寄せる男性恐怖症のルナ。トラウマを乗り越えようと健気に奮闘するルナの姿と、彼女が無意識のうちに凛太郎を惹きつけていく微笑ましい日常が、テンポの良い会話劇と乙女チックな心理描写で綴られている。
恋するオネエキャラ×無自覚女子
カフェを経営する凛太郎は、以前から常連客のルナに淡い恋心を抱いていた。ある日、ルナから「過去にストーカー被害に遭い、そのトラウマで今も男性が苦手だ」という悩みを打ち明けられる。思いがけない告白に驚きつつも、凛太郎は彼女の力になろうと決意する。こうして、自分の恋心を胸に秘めながら、ルナの男性恐怖症を克服するためのリハビリに協力する日々が始まった。
リハビリに協力する中で距離が縮まっていく
当初はカフェで相談に乗るだけの凛太郎だったが、リハビリを手伝ううちに、二人きりで食事に出かけたり、手をつないだりと、その関係は次第に変化していく。表向きは友人として協力するつもりだったものの、まるで恋人のように過ごす時間が、凛太郎の抑えていた恋心を一層強くさせる。一方で、そんな凛太郎の思いに気づかない鈍感なルナは、無邪気な言動で彼を翻弄し続けていた。やがて、すれ違いながらも凛太郎の温かな優しさに触れたルナの心に変化が訪れ、彼への感情が友情だけではないことに気づき始める。こうして二人の距離は急速に縮まっていく。
登場人物・キャラクター
凛太郎 (りんたろう)
小さなカフェを経営する男性。愛称は「凛ちゃん」で、年齢は30歳。常連客のルナと仲がいい。紺色のショートヘアで、泣きボクロと下まつげが特徴。屈強な体格をしたイケメンだが、耳にはピアスを付けている。その見た目に反して、内面は女子力の高い乙女チックな性格で、明るいオネエ口調で話す。実はルナに思いを寄せているが、その気持ちは隠して、彼女の男性恐怖症克服のため献身的に手伝っている。
ルナ
凛太郎のカフェに通う常連の女性。年齢は25歳で、金髪のロングヘアを三つ編みにまとめている。過去にストーカー被害を受けたことがトラウマとなり、男性恐怖症に悩んでいる。凛太郎に相談したり協力を仰ぎながら、少しずつ恐怖症の克服に取り組んでいる。凛太郎を信頼できる友人だと心から思っており、彼の恋心にはまったく気づいていない。焼き肉が大好きだが、男性客が多いため一人で入ることができないでいる。
書誌情報
無自覚ちゃんとオトメな男 2巻 幻冬舎コミックス〈バーズコミックス〉
第1巻
(2025-02-21発行、978-4344855526)
第2巻
(2025-07-24発行、978-4344856110)







