新菜と海夢のハイテンション・ギャグコメディ
福田晋一の『その着せ替え人形は恋をする』のスピンオフ作品である本作は、高校生の新菜と海夢の日常や恋愛を、1話完結のショートコメディ形式で描いたハイテンションなギャグコメディ。原作の世界観やキャラクター同士の関係性を踏襲しつつ、「もし新菜たちがもっと元気で暴走気味だったら」というIF設定をもとに、より自由でカオスな世界観が展開される。ちょぼらうにょぽみ特有の「顔芸」や勢いのある会話劇によって、キャラクターの個性が強烈にデフォルメされている点も大きな特徴だ。『着せ恋』の略称で知られる原作は、コスプレや雛人形制作を通じて距離を縮めていく新菜と海夢の恋愛模様や成長を描いた青春学園ラブコメディとなっている。
キャラクターの個性を際立たせるコミカルな日常描写
本作は、原作の基本設定を活かしつつ、コミカルな日常やハプニングを通してキャラクターの個性をより鮮明に描き出している。たとえば、主人公の新菜は、人を疑わないピュアな天然キャラが極端に強調されており、しばしば他人に騙されたりトラブルに巻き込まれている。一方の海夢は、持ち前の明るさと新菜への深い愛情が暴走しがちで、その行動力の高さが周囲を思わぬ事態へと巻き込んでいく。
新菜が同級生の甘い誘いに揺れる
雛人形の頭師を目指して修行に励む新菜は、ひょんなことからクラスの人気ギャル、海夢の衣装係を任され、忙しくも充実した日々を送っていた。そんなある日、中学時代の同級生の林と再会した新菜は、50万円もする高級サプリメントの購入を持ちかけられる。「うまくいけば自分も儲かる」という甘い言葉に誘われ、新菜は怪しい話だと感じつつも、大金の使い道に夢を膨らませ、つい話に乗ってしまう。
登場人物・キャラクター
五条 新菜 (ごじょう わかな)
とある高校に通う男子。喜多川海夢のクラスメイト。雛人形の頭部を制作する「頭師」を目指して修行中である。老舗人形店「五条人形店」の若旦那として、祖父の薫に育てられた。高身長で屈強な体格ながら、過去のトラウマから自己評価は低め。周囲が驚くほど生真面目で、よくも悪くも他人を疑わない純粋かつ鈍感な性格のため、しばしば海夢を困惑させている。人形の衣装制作の経験から裁縫が得意で、海夢のコスプレ衣装作りを一手に引き受けている。また、幼少期に両親を亡くして以来、祖父と二人暮らしのため、料理をはじめ家事全般も得意としている。
喜多川 海夢 (きたがわ まりん)
新菜と同じ高校に通う女子。新菜のクラスメイト。校内でも一目置かれる人気ギャルで、読者モデルも務めている。軽快なギャル口調で話し、誰に対しても分け隔てなく接する明るい性格だが、人の「好き」という気持ちを否定する者には強い嫌悪感を抱く熱い一面もある。基本的に行動力は高いものの、手先が不器用で大雑把なため、コスプレ衣装の制作は新菜に任せている。新菜に恋心を抱いているが、彼の極度な鈍感さと天然な性格に振り回されることが多く、苦労が絶えない。
クレジット
- 原作
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