藤成学園生徒会の活動を綴った4コマ漫画
町はずれの進学校・私立藤成学園高等部を舞台に、書記を務める水之江梅をはじめとする生徒会の活動風景と恋愛模様を描く、ドタバタ日常ギャグ漫画。基本的には1話完結の4コマ形式で、導入部やオチのページには通常のストーリー漫画形式が用いられている。各話のオチとなるハートフルな癒し系要素のほかに、下ネタギャグが多いのも特徴となっている。
生真面目な文学青年が主人公
主人公の水之江梅は、理数系の成績が壊滅的な超文系の眼鏡男子。そんな梅は、留年を回避するための内申点稼ぎが目的で生徒会に所属して書記を務めることになるが、予想以上に癖のある生徒会メンバーに振り回されることになる。一方、ヒロインの生徒会長・古都吹寿子は、文武両道で人望もあるカリスマ女子ながら、実は誰よりも性的なことに興味津々なムッツリスケベという意外な一面を持つ。服の「濡れ透け」演出をはじめとするお色気担当でもあり、ふだんの会長としての頼もしい姿とのギャップや、後輩・梅との掛け合いも大きな魅力となっている。
個性豊かな生徒会メンバーの日常も見どころ
水之江梅が所属する生徒会は、会長の古都吹寿子以外にも個性豊かなメンバーがそろっている。美人だが部費削減に容赦のない会計担当の照井有栖、ちょっとおバカな広報担当の男の娘・尾鳥たん、小動物のような庶務担当の陸奥こまろたちに囲まれ、梅は下ネタギャグとハイテンションな掛け合いがくり広げられる、不思議でにぎやかな学園生活を送っている。当初は学園内で起こる事件や、梅が生徒会メンバーと交流を深めていく姿が中心だったが、途中からは学園外にも舞台が広まり、合宿やデート、カラオケ大会といったさまざまなイベントを楽しむ姿が描かれる。
登場人物・キャラクター
水之江 梅 (みずのえ うめ)
私立藤成(ふじなす)学園の高等部1年生の男子。アンダーリムの眼鏡をかけている。文系科目が得意で、学生ながら文学賞を多数受賞している。しかし、理数系科目は壊滅的で、留年の危機に陥っている。担任の平塚敏深から生徒会役員になれば内申点が上がると説得され、書記として参加することになる。本来は単独行動を好むタイプで、生徒会役員になってからは、強烈な個性を持つメンバーたちに振り回されている。恋愛事は苦手ながら、年相応に興味を抱いている。生徒会では役員をはじめ、女子生徒から一方的に好意を抱かれている。
古都吹 寿子 (ことぶき ひさこ)
私立藤成(ふじなす)学園の高等部3年生の女子。生徒会長を務めており、留年回避のために急きょ書記として参加することになった水之江梅の世話を焼いている。梅と交流していくうちに、恋愛対象として意識するようになる。個性豊かな生徒会役員の中で例外的に生真面目で、役員たちからの人望も厚い。成績も優秀なことから完璧な人物に見えるが、天然気味のところがある。また、性的な事柄には人一倍好奇心旺盛で、いわゆるむっつりスケベタイプ。梅とのわずかな接触に対して、みだらな妄動を繰り広げている。
書誌情報
生徒会にも穴はある! 8巻 講談社〈KCデラックス〉
第1巻
(2022-09-16発行、 978-4065290866)
第2巻
(2022-12-16発行、 978-4065299913)
第3巻
(2023-04-17発行、 978-4065312353)
第4巻
(2023-08-17発行、 978-4065326107)
第5巻
(2023-11-16発行、 978-4065335147)
第6巻
(2024-03-15発行、 978-4065348628)
第7巻
(2024-07-17発行、 978-4065361351)
第8巻
(2024-11-15発行、 978-4065370438)