生徒会役員共

生徒会役員共

約15年の長期連載となった氏家ト全の代表作。学園生活の中で次々と繰り出される下ネタやエロ系のボケを、生徒会副会長を務める主人公の高校生・津田タカトシがツッコミまくる4コマギャグ漫画。同著者の前作・前々作にあたる『アイドルのあかほん』や『女子大生家庭教師濱中アイ』と同様に、下ネタ満載ではあるが決してクドくなく、アッサリとした読後感が特徴。また、ギャグだけでなく、主人公の津田タカトシを中心に展開するラブコメ要素も魅力のひとつ。講談社「マガジンスペシャル」2007年No.6から2008年No.7まで連載後、同社「週刊少年マガジン」へ移籍し2008年34号から2021年51号まで連載。

正式名称
生徒会役員共
ふりがな
せいとかいやくいんども
作者
ジャンル
ラブコメ
 
下ネタ
レーベル
講談社コミックス(講談社)
巻数
既刊22巻
関連商品
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概要・あらすじ

少子化の影響で女子校から共学化されたばかりの私立桜才学園高等部。数少ない男子生徒としてこの学園に入学した新入生の津田タカトシは、ひょんなことから生徒会長を務める学園の才女・天草シノに見い出され、半ば強引に桜才学園生徒会の役員として迎え入れられる。成り行きのまま副会長に就任するタカトシだったが、お堅いイメージのある生徒会のメンバーたちはいずれもクセモノ揃い。

さらに他の生徒たちも一筋縄ではいかない個性派ばかりで、常識人のタカトシはツッコミの絶えない、忙しい学園生活を送ることになるのだった。

登場人物・キャラクター

津田 タカトシ (つだ たかとし)

私立桜才学園高等部で生徒会の副会長を務める男子高校生。生徒会では唯一の男子生徒であり、同じ生徒会役員で先輩の天草シノや七条アリアによる下ネタ全開のボケ倒しに振り回されつつも、的確にツッコミを入れていく。人柄は温厚で礼儀正しい常識人だが、少々ズボラな一面も。 また、年齢が近く手のかかる妹・津田コトミがいることから、面倒見は良い。なお、本人は鈍感なため気づいていないが、生徒会のメンバーをはじめ、何人かの女生徒たちから好意を寄せられている。

天草 シノ (あまくさ しの)

私立桜才学園高等部で生徒会長を務める女子高生。タカトシの1学年上の先輩にあたる。その役職に相応しく容姿端麗・成績優秀・運動神経抜群という才媛で、生徒からの人望も厚い。一方、ところ構わずエロや下ネタ系のボケを振りまく悪癖を持つ。基本的には真面目な性格で、サバサバとしたしっかり者。 ただ、些細ないたずらを仕掛けたがるなど、子供っぽい一面を覗かせたりもする。貧乳にコンプレックスを抱いており、胸の大きな親友の七条アリアと比較しては自虐的になることしばしば。

七条 アリア (しちじょう ありあ)

私立桜才学園高等部で書記を務める女子高生。温和な天然系のお嬢様で、モデルのような容姿と明晰な頭脳を誇る。スタイルも抜群で、基本的には女性に対して朴訥なタカトシも、彼女の豊満な胸にはつい視線を寄せてしまう。ただし、親友で同級生の天草シノを遥かに超える、ハードなエロや下ネタ系のボケをナチュラルに振りまくうえに、露出癖をはじめとする様々な特殊性癖を持ち合わせている。 実家は七条グループと呼ばれる企業グループを経営しており、数々の別荘やアミューズメントパークを所有するなど、その大金持ちぶりが窺える。

萩村 スズ (はぎむら すず)

私立桜才学園高等部で会計を務める女子高生。IQ180を誇る天才少女で、10桁の暗算も朝飯前なうえに、帰国子女なので外国語もペラペラだという。性格は少し怒りっぽいものの、基本的には冷静沈着な常識人。同級生で同じ生徒会役員のタカトシと同じく、周囲のボケに対するツッコミ役を担当している。 また、タカトシを異性として少し意識しており、彼に対してはツンデレ気質を覗かせることも。高校生の割には身長が極端に低いことを気にしており、子供扱いされることを嫌う。

津田 コトミ (つだ ことみ)

主人公であるタカトシの1歳年下の妹で、彼が2年生に進級した際、兄と同じ私立桜才学園高等部に入学した。タカトシとは非常に仲がよく、頻繁に2人で遊びにでかけており、さらに彼の性癖まで把握している節がある。ただ、兄とは正反対のエロや下ネタをかますボケ役で、彼女の存在はタカトシのツッコミ技術向上に一役買っている。 また、中二病気質の持ち主で、すぐ何かの影響を受けてはハマり込むが、飽きっぽいため次々と彼女の中のブームは移り変わっていく。

畑 ランコ (はた らんこ)

天草シノや七条アリアの同級生で、私立桜才学園高等部の新聞部部長を務める女子高生。いつも愛用のカメラを片手に、校内のゴシップネタを探し歩いており、特にタカトシと天草シノの関係には目を光らせている様子。何事にも動じないポーカーフェイスの変人で、さらりとハードなエロや下ネタ系のボケを盛り込んでくる。

五十嵐 カエデ (いがらし かえで)

私立桜才学園高等部で風紀委員長を務める女子高生。生徒会役員の天草シノや七条アリアとは同級生で、風紀委員長という立場から彼女らと接することも少なくない。だが、生真面目なうえに超堅物なため、2人が振りまくハードな下ネタに直面すると、その場で気絶してしまうこともしばしば。 また、極度の男性恐怖症であり、学園の共学化にはいまだ批判的ではあるが、タカトシに対してだけは、なぜか拒否反応を示さない。

三葉 ムツミ (みつば むつみ)

私立桜才学園高等部に通う女子高生。学園では柔道部の部長を務めており、インターハイで優勝を飾るほどの実力者。元気で明るいボーイッシュな性格で、強靭な肉体と無尽蔵のスタミナ、そして食欲を誇る。だが、異性として意識している同級生のタカトシの前でだけは、そういった女性らしくない部分を隠そうとする。 なお、性知識はかなりうとく、周囲の人間が振りまく下ネタが何を意味するのか、ほとんど理解できていない、ピュアな心の持ち主。

轟 ネネ (とどろき ねね)

私立桜才学園高等部に通う女子高生で、ロボット研究部に所属している。生徒会役員の萩村スズとは同級生の親友同士。一見するとメガネをかけた知的なおっとり系の美人。平然と学園にアダルトグッズを持ち込んだり、数々の特殊性癖をまったく隠そうとしなかったりなど、変人揃いの桜才学園においてもトップクラスの変人と言える。

(とき)

私立桜才学園高等部に通う女子高生。ぶっきらぼうで腕っ節が強く、強面なため不良のような近寄りがたい雰囲気を醸す。本人も一匹狼を気取ってはいるが、かなりのドジっ娘なので締まらない。同学年の津田コトミとは性格は正反対ではあるが、なぜか気が合うらしく仲が良い。入学当初はフラフラしていたが、その実力に目をつけた三葉ムツミから強引に勧誘され柔道部に入部した。 柔道のインターハイでは先輩の三葉ムツミとは別の階級で優勝を飾っている。

横島 ナルコ (よこしま なるこ)

私立桜才学園高等部に務める女性教師。担当科目は英語で、生徒会の顧問も兼任している。生徒の目線に立てる気さくで物分かりの良い先生だが、性に対しては奔放で実体験に基づくリアルかつ生々しい下ネタを、生徒の前で惜しげも無く披露してしまう。妙齢ながら婚期を逃していることについては、少々自虐気味になっている部分も。

魚見 (うおみ)

英稜高校の生徒会長を務める女子高生で、タカトシたち桜才学園の生徒会役員とは、学園交流会を通じて知り合った。丁寧な物腰の美少女で表情の変化は乏しいが、さりげなくエロ・下ネタを仕込んでいくお茶目な性格。同じ年齢で生徒会を務めている天草シノとは気が合うようで、学園交流会以降も連絡を取り合っている。 また、お互いの親戚同士が結婚したことから、タカトシとは親戚の間柄となった。それ以来、タカトシのもとを頻繁に訪れており、姉として積極的にスキンシップを図ろうとする。

(もり)

英稜高校に通う女子高生で、生徒会の副会長として魚見のサポートを行っている。笑顔の似合う人当たりの良い女性だがツッコミは鋭く、出会って間もない天草シノのエロボケに対しても、遠慮なしに容赦なくツッコミを入れた。タカトシとは同じ副会長かつツッコミ役ということで、互いに良好な関係を築いている。 なお、誰もが目を引く豊満なバストの持ち主。

出島 サヤカ (でじま さやか)

七条アリアの実家である七条家専属のメイド。雇い主である七条アリアにつきっきりで身の回りの世話をこなしており、同性ながら主従を超えた好意を彼女に向けている。常に冷静沈着かつ博識で、料理やスポーツはもちろん、サバイバル術や山の幸アドバイザーといった多岐にわたる知識を有しており、メイドとしては非常に有能な人材。 ただし、彼女もまたSM趣味を始めとする特殊性癖を持った変人でもある。

古谷 (ふるや)

私立桜才学園のOGで、かつて生徒会長を務めていたという女子大生。天草シノや七条アリアの先輩にあたる。見た目は垢抜けた雰囲気の今どきの女子大生だが、一昔前の古風(時代遅れ)な言動が目立つ。かつて生徒会長を務めていただけあって面倒見が良く、後輩たちの様子を見るため度々桜才学園を訪問。

集団・組織

桜才学園生徒会 (おうさいがくえんせいとかい)

『生徒会役員共』に登場する生徒会。私立桜才学園高等部に設置された学生たちによる生徒会組織。役員は生徒会長の天草シノを筆頭に、副会長の津田タカトシ、書記の七条アリア、会計の萩村スズの4名。生徒の服装指導や通学路の雪かきなど、学園生活を正しく快適に過ごすため、多岐にわたる活動を行っている。

桜才学園 (おうさいがくえん)

『生徒会役員共』に登場する高校。もとは伝統ある女子校だったが、近年の少子化により共学化された私立高校。主人公のタカトシをはじめ、大半の主要人物がこの学園に通っている。共学化されたばかりのため生徒の男女比率がいびつで、タカトシの入学時には男子生徒28人に対して女子生徒が524人だった。

英稜高校 (えいりょうこうこう)

『生徒会役員共』に登場する高校。魚見や森が通う高等学校で、中学時代にタカトシもこの高校を受験して入試にも受かっていたが、桜才学園の方が家から近いという理由で入学をやめたという経緯を持つ。同著者の前々作にあたる『女子大生家庭教師濱中アイ』の主要人物たちもこの高校に通っており、両作品の世界観がリンクしていることを示した。

アニメ

生徒会役員共

女子高から共学に代わり、男女比28:524となった私立高校桜才学園に入った新入生の津田タカトシ。あることがきっかけで生徒会副会長に任命され、個性的な生徒会の女子メンバーたちに翻弄される学園生活が始まる... 関連ページ:生徒会役員共

書誌情報

生徒会役員共 22巻 講談社〈講談社コミックス〉

第1巻

(2008-08-12発行、 978-4063840308)

第2巻

(2009-05-15発行、 978-4063841428)

第3巻

(2010-01-15発行、 978-4063842401)

第4巻

(2010-08-17発行、 978-4063843477)

第5巻

(2011-04-15発行、 978-4063844795)

第6巻

(2011-11-17発行、 978-4063845853)

第7巻

(2012-07-17発行、 978-4063847109)

第8巻

(2013-02-15発行、 978-4063848175)

第9巻

(2013-10-17発行、 978-4063949469)

第10巻

(2014-05-16発行、 978-4063950939)

第11巻

(2015-02-17発行、 978-4063953244)

第12巻

(2015-09-17発行、 978-4063954852)

第13巻

(2016-04-15発行、 978-4063956481)

第14巻

(2016-12-16発行、 978-4063958263)

第15巻

(2017-09-15発行、 978-4065101865)

第16巻

(2018-03-16発行、 978-4065110621)

第17巻

(2019-04-17発行、 978-4065148822)

第18巻

(2019-08-16発行、 978-4065162309)

第19巻

(2020-09-17発行、 978-4065205969)

第20巻

(2021-03-17発行、 978-4065222188)

第21巻

(2021-08-17発行、 978-4065244845)

第22巻

(2022-01-17発行、 978-4065265970)

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