概要・あらすじ
総武高校2年F組の比企谷八幡は、過去の忌々しい記憶の数々に起因した屈折した思考と腐った魚のような眼が災いし、周囲からの孤立を謳歌しつつの高校生活を送っていた。そんな八幡の姿を悲観した生活指導担当・平塚静は、ふざけた作文に対する罰と称して八幡に「奉仕部」への入部を命じる。
学校一の美少女・雪ノ下雪乃が唯一の部員にして部長を務める奉仕部は、生徒から依頼された問題を解決することを目的とし、知る人ぞ知る存在として活動を行っていた。
そんな奉仕部での活動を通じて、雪乃や3人目の部員・由比ヶ浜結衣と協力、時に衝突しつつも、八幡は青春の日々を過ごしていく。
登場人物・キャラクター
比企谷 八幡 (ひきがや はちまん)
『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』の主人公。総武高校2年F組に通う、千葉県と妹・小町への愛に溢れた男子生徒。学力・容姿ともに悪くはないのだが、過去の数多のトラウマから形成された腐った目つきと性根、加えて入学式当日に事故にあったこともあり、クラスに全く馴染めていない「ぼっち」。 だが本人は独自の理論をもって孤独であることに誇りすら感じている。更には働くことも善しと考えておらず、将来の夢は専業主夫。 そんな様子を見かねた平塚静により、ペナルティと称して雪ノ下雪乃のみが所属する奉仕部へと入部させられる。好物は千葉県ご当地名物の練乳入り激甘缶コーヒー。
平塚 静 (ひらつか しずか)
『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』の登場人物。総武高校の国語教師であり、生活指導担当と奉仕部の顧問を務めるアラサーの女性。校内ではスーツの上に白衣を着用という格好をしている。 面倒見が良くスタイル抜群な美人であるが、酒癖の悪さを始めとした残念な面の数々が災いし、男運がまるでない。本人もそのことを気にしており、年齢や結婚関係の話に過剰反応しては凹む日々を過ごしている。 比企谷八幡と雪ノ下雪乃の社交性のなさを気にかけており、奉仕部の活動を通して矯正することを目的に、その行く末を暖かく見守っている。
葉山 隼人 (はやま はやと)
『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』の登場人物。クラスのみならず、学校内でもトップカーストに位置する、総武高校2年F組の男子生徒。容姿端麗で成績優秀、所属するサッカー部ではエース、更には裕福な家庭に育ち性格も良いという、非の打ち所のない全校きっての人気者。 「みんな仲良く」がモットーであり、そのリア充っぷりとスタンスの違いから比企谷八幡には疎ましく想われている。
鶴見 留美 (つるみ るみ)
『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』の登場人物。夏休みの林間学校の参加者である女子小学生。グループから孤立していたところを、比企谷八幡たち総武高校メンバーから気にかけられる。 容貌・性格ともにクールであり、過去の経験から、現在自らが置かれている状況も達観し諦めている。
川崎 沙希 (かわさき さき)
『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』の登場人物。周囲に人を寄せ付けぬアウトローな雰囲気を纏った、総武高校2年F組の女子生徒。根は真面目で家族思いであり、大志という名の弟がいる。高2になってから朝方の帰宅が増えたことで「不良化した」と大志には捉えられており、奉仕部への解決依頼が出され、身辺調査が行われる。
戸塚 彩加 (とつか さいか)
『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』の登場人物。小動物系の可愛らしい外見に、お淑やかで謙虚かつ気の利く振る舞いを合わせ持つ、総武高校2年F組の男子生徒。テニス部の部長を務めており、部活の強化を奉仕部に依頼したことが縁で、比企谷八幡と親しくなる。 教室で八幡に親しく接している数少ない一人であり、その愛らしい外見と振る舞いもあって、八幡は度々気の迷いを起こしそうになっている。
材木座 義輝 (ざいもくざ よしてる)
『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』の登場人物。太った風貌に眼鏡、季節に関係なくコートを羽織っている、総武高校2年C組の男子生徒。声だけはやたら格好いいが、ひたすらに鬱陶しい中二病のオタク。 自らのことを足利義輝とかけ「剣豪将軍」と名乗るなど、その痛い行動は枚挙にいとまがない。比企谷八幡とは体育の授業を通して知り合い、「相棒」と勝手に慕っている。ライトノベル作家を目指しており、作品を見てもらうよう奉仕部へ依頼する。
由比ヶ浜 結衣 (ゆいがはま ゆい)
『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』の登場人物。「やっはろー!」という挨拶が特徴的な、総武高校2年F組の女子生徒。サブレという犬を飼っている。見た目はギャルっぽく、クラス内のトップカーストに属しているが、中身は純情な乙女。 コミュニケーションスキルに長けるが、周囲の顔色や空気を気にしすぎるゆえに流されやすく、自らの意見を素直に口に出せない、所謂「キョロ充」である。奉仕部への依頼を通して、雪ノ下雪乃のスタンスに憧れを抱くようになり、奉仕部へと自主的に入部する。 頭は悪く残念な出来であり、天然混じりの発言で度々周囲からは呆れられている。また、クッキーを焼けば木炭のようなものが出来上がる程、料理の腕も壊滅的。
比企谷 小町 (ひきがや こまち)
『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』の登場人物。比企谷八幡の妹で、中学3年生の少女。兄とは異なり明るく社交性に長けるが、一人で過ごすのも全く苦ではない「次世代型ハイブリッドぼっち」。八幡とは良好な兄妹関係を築けており、最大の理解者であるがぞんざいに扱うことも多い。 頭は悪いが要領良く打算的な性格をしており、「今の小町的にポイント高い!」を口癖に狙いすました言動を行ったり、八幡の将来を悲観し嫁候補を日々見定めたりしている。 川崎沙希の弟、川崎大志とは同じ学習塾に通う間柄。
雪ノ下 陽乃 (ゆきのした はるの)
『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』の登場人物。地元の国立大学に通う、雪ノ下雪乃の姉。総武高校の卒業生であり、平塚静とは親しい間柄。雪乃に劣らず容姿端麗かつ聡明であり、また妹とは異なり巨乳、人当たりも抜群な完璧超人。 しかしそれはあくまで裕福な家庭ゆえに培われた外面であり、本性は雪乃が霞むほどに冷酷で、悪魔的なまでにしたたか。雪乃からは距離を置かれているものの、本人はさして意に介しておらず、また自身の本性をすぐに見抜いた比企谷八幡にも興味を寄せる。
雪ノ下 雪乃 (ゆきのした ゆきの)
『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』の登場人物。総武高校の国際教養学科である2年J組に所属し、奉仕部の部長を務める女子生徒。裕福な家庭に生まれ、流れるような黒髪に端正な顔立ち、学年トップの頭脳を持ち合わせる才女。 一方で、孤高を貫こうとするスタンスと毒を多分に含んだ冷酷な物言い、極度の負けず嫌いが合わさり、ひとたび喋れば周囲を有無を言わせず凍りつかせる程の凄みを持っている。 家族仲は良くなく、高級マンションで一人暮らしをしており、姉の陽乃は目標として意識しつつも苦手な存在。猫と「パンダのパンさん」というキャラクターが大好きで、そのこととなると普段とは異なる表情を見せる。
クレジット
- 原作
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渡航
- キャラクター原案
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ぽんかん⑧
- 監督
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吉村愛
- シリーズ構成
- 作画監督
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進藤優 , 中野圭哉 , 坂本ひろみ
- 音楽
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石濱翔 , MONACA
- アニメーション制作
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ブレインズ・ベース