疑似ハーレム

疑似ハーレム

『月曜日は2限から』で知られる、斉藤ゆうの連載作品。ごく普通の高校が舞台。ハーレムに憧れる演劇部の先輩のために、さまざまなキャラクターを演じる女の子を描いたラブコメディ。作者のSNSにて、2018年6月20日から2021年3月5日まで連載。また、小学館「ゲッサン」でも、2019年2月号から2021年4月号まで連載された。「次にくるマンガ大賞2019」コミックス部門で第7位に選出。2024年7月4日からTOKYO MXほかにてテレビアニメが放送。主人公の北浜瑛二を岡本信彦、ヒロインの七倉凛を早見沙織が演じる。

正式名称
疑似ハーレム
ふりがな
ぎじはーれむ
作者
ジャンル
ラブコメ
レーベル
ゲッサン少年サンデーコミックス(小学館)
巻数
既刊6巻
関連商品
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さまざまな性格のヒロインを演じ分ける演劇女子

演劇部に所属する高校1年生の女優・七倉凛と、同じく演劇部で大道具係の先輩・北浜瑛二が繰り広げる、甘酸っぱいラブコメディ。「男に生まれたからにはモテてみたい」とハーレムを夢見る瑛二。そんな瑛二にひそかに思いを寄せる凛は、小悪魔、ツンデレ、甘えんぼ、クール、おしとやかといったキャラを演じ分け、疑似ハーレム状態をつくり出す。さまざまなキャラを演じるうちに瑛二と仲よくなり、思いも募っていくが、ありのままの自分で気持ちを伝えることができない凛。一方、瑛二はちょっとおバカで、凛の気持ちどころか自分の気持ちすら分かっていないような鈍感な男。本作は、そんなもどかしい二人の、コミカルでイチャラブなやりとりが魅力となっている。

疑似恋愛から本当の恋愛へ

瑛二が何げなくぼやいた「一度くらいモテてみたい」という言葉に、小悪魔系女子の演技で応えた凛。ここから始まった二人の関係は、文化祭やクリスマス、初詣、プールといったイベントを経て、少しずつではあるが、疑似恋愛から本当の恋愛へと変化していく。ある日の下校時、激しい雷雨に遭った二人は、瑛二の家に避難する。瑛二の母と仲よくなり「凛ちゃん」と呼ばれるようになった凛は、思い切って、瑛二にも「凛」と呼んでほしいと切り出した。瑛二は照れながら「凛」と呼び、それを聞いた凛も顔を真っ赤にして照れる。また、学年が違う二人にとっては、疑似修学旅行ともいえる京都旅行では、二人の距離が一気に縮まる、うれしくも恥ずかしいイベントも発生した。

登場人物・キャラクター

北浜 瑛二 (きたはま えいじ)

光盤高校演劇部の男子。初登場時は2年生。大道具係で似顔絵もうまい。ちょっとバカっぽい少年で、漫画のようなハーレム状態を夢見ている。ある日、後輩の七倉凛にハーレムの話をしたことから、凛一人がさまざまなヒロインを演じ分ける疑似ハーレムを経験することになる。恋愛に関しては鈍感で、凛の気持ちになかなか気づかなかった。

七倉 凛 (ななくら りん)

光盤高校演劇部の女子。初登場時は1年生。黒髪セミロングが特徴。七倉綾香という小学1年生の妹がいる。演劇部のホープで、1年先輩の北浜瑛二にひそかに思いを寄せている。ハーレムを夢見る瑛二のために、「ツンデレちゃん」「小悪魔ちゃん」「甘えんぼちゃん」「クールちゃん」「おしとやかちゃん」「生徒会長」「妹」といったキャラクターを全力で演じる。なお、自宅では頻繁に「ぐうたらちゃん」という動かない状態になり、妹の世話になっている。

七倉 綾香 (ななくら あやか)

小学1年生の女の子。七倉凛の妹。年が離れていることもあり、凛や北浜瑛二からは猫かわいがりにかわいがられている。凛によく面倒を見てもらっているが、凛がまったく動かなくなる「ぐうたらちゃん」になったときは、逆にお世話をしてあげる。

書誌情報

疑似ハーレム 6巻 小学館〈ゲッサン少年サンデーコミックス〉

第1巻

(2019-03-12発行、 978-4091290953)

第2巻

(2019-08-08発行、 978-4091293657)

第3巻

(2020-01-10発行、 978-4091295804)

第4巻

(2020-06-12発行、 978-4098501403)

第5巻

(2020-11-12発行、 978-4098503254)

第6巻

(2021-04-12発行、 978-4098504688)

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