アゲイン!!

加保須南高校を卒業した少年・今村金一郎は、3年前の高校入学式当日にタイムトラベルする。廃部寸前となっていた応援団の一員として学園生活をやり直すことになった今村の、様々なヒロインとのラブ・コメディや、憧れの先輩である宇佐美良子とのボーイ・ミーツ・ガールストーリーが描かれる。

正式名称
アゲイン!!
作者
ジャンル
ラブコメ
レーベル
講談社コミックスDX(講談社)
巻数
全12巻完結
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概要・あらすじ

加保須南高校での3年間、たった1人の友達も思い出も作れぬまま、卒業式を迎えた少年・今村金一郎。卒業式の最中、入学式の際に見た応援団が廃部になっていることを思い出した今村は、応援団の部室に潜り込もうとしたところ、同級生の女子・藤枝暁に見つかってしまう。咄嗟に逃げ出した藤枝を追いかけた今村だが、藤枝と共に校舎の階段から転がり落ち、3年前の入学式の当日にタイムトラベルするアゲインと呼ばれる現象に巻き込まれてしまう。

再び高校生活を送ることになった今村は、応援団の女団長、宇佐美良子と共に、廃部になってしまった部の未来を変えるため、動き始める。

登場人物・キャラクター

今村 金一郎 (いまむら きんいちろう)

金髪に眉無しという容姿から、周囲の生徒に不良と誤解され、アゲイン前の加保須南高校での3年間では、まったく友達を作れなかった。卒業式当日、3年前にタイムトラベルしてしまうアゲインという現象を体験する。アゲイン前の世界では誰からも必要とされていなかったためか、卑屈な性格をしており、追い込まれるとすぐに逆ギレしてしまう癖がある。 入学式での応援を見て以来、密かな憧れを抱いていた宇佐美のため、廃部寸前となっていた元応援団のメンバーを集め、部を立て直すことになる。応援団の部員でありつつも、子供の頃から応援したチームは必ず負けるというジンクスをもっている。

宇佐美 良子 (うさみ よしこ)

加保須南高校の応援団団長。応援団初の女性応援団員としてテレビでも取り上げられ、有名人として人気を集めていたが、応援団の活動停止をきっかけに団員と衝突。アゲイン前の世界では、たった1人で部を存続させていたが、野球の応援中に騒ぎを起こしたことでチームも逆転負け、失意の中で応援団も廃部に追い込まれてしまう。 頑固な性格で融通が効かないが、可愛いものには目がないなど、女の子らしい一面も持っている。自身の憧れる応援団像との齟齬から周囲と何度も衝突してきたが、今村達との交流を経て、やがて宇佐美自身も変わっていくようになる。

藤枝 暁 (ふじえだ あきら)

加保須南高校に通う少女。今村と階段から落ちたことで、共に3年前の入学式にタイムトラベルするアゲインという現象を体験する。アゲイン前の世界では充実した高校生活を送っていた。しかしアゲイン後は、ボーイフレンドであったヒロくんには一切相手にされず、クラスにも打ち解けられなくなるという、アゲインによる今村と逆の立場に立たされてしまう。 ヒロくんに好意を寄せつつも、タイムトラベルに巻き込まれた仲間として常に今村と行動を共にするようになり、今村が他の女の子と仲良くすると異常に嫉妬することも。

仲原 ヒロ (なかはら ひろ)

アゲイン前の世界では、サッカー部のエースとして女子から圧倒的な人気を誇る好青年であった。だが、今村からアゲインのことを聞き出してからはその本性を現し、自身もアゲインを行って過去へとタイムトラベルし、未来を知ることを利用した金儲けを目論むようになる。自身の容姿が恵まれていることを自覚しており、それを巧みに利用した立ち回りを得意とする。 大半の女性を自身の欲望の捌け口としか考えていない。今村を自身の計画に加えようと、執拗なこだわりを見せる。

柴田 麗緒 (しばた れお)

加保須南高校に通う少女。チア部に所属し、部長であるアベタマからの命令で今村を陥れて応援団を廃部に追い込むために好意をもっているように装って近づくが、やがて本気で惹かれるようになる。今村への恋愛感情がとても強く、時折、自分の想いを抑えきれず、思わぬ暴走をすることも。 アゲイン前の世界では、学年トップの成績を治める秀才で、有名大学に進学している。

大隈 達彦 (おおくま たつひこ)

応援団では太鼓を担当する少年。中学時代は海外の学校に通っていた帰国子女で、日本の常識に疎く、無神経な部分がある。他人を怒らせて頻繁に土下座をすることから、「土下座の達人」として校内では有名だった。団長の宇佐美に心酔しており、過剰なスキンシップを行う度に容赦のない反撃を受けている。

菅 楽喜 (すが らっきー)

空手部との掛け持ちで応援団のリーダー長を務める少年。声が大きく上下関係に厳しい、典型的な体育会系。男尊女卑的な思想を持ち合わせており、女性である宇佐美が応援団団長を務めることを快く思っておらず、応援団から距離を置いていた。今村との交流を経て変わりつつある宇佐美の言葉を聞き、応援団に戻ることを決意する。

岡本 雅紀 (おかもと まさき)

応援団の副団長を務める少年。温厚で人当たりがよく、男女共に人気が高い。人脈を生かした他校や他部との交渉・情報収集などで応援団の屋台骨を支える。ただし宇佐美やスガラッキーほどは部への思い入れは強くない様子。何をやらせてもそつなくこなす器用さをもっているが、見えない所ですぐに手を抜き、本気を見せることはなかなかない。

近藤 夏彦 (こんどう なつひこ)

応援団の前々代団長を務めていた青年。ネガティブな感情をほぼ見せないことから「サマ彦」と呼ばれ、部員から内心ではバカにされ、あまり好かれていなかった。ただし応援団にかける情熱は本物で、宇佐美からは尊敬されていた。北関東医大に入学してからは身の丈に合わないオシャレな洋服を買いそろえているが、あまり似合ってはいない。

安倍 珠貴 (あべ たまき)

加保須南高校ではチア部の部長を務める、校内でもトップクラスの美少女。応援団の団長である宇佐美とは犬猿の仲で、新入部員の今村にレオを使った色仕掛けで退部させようとするなど、応援団に対して執拗な嫌がらせを行う。幾度となく応援団と衝突していくうちに、次第に彼らのことを認めていくようになる。

鈴木 (すずき)

加保須南高校の野球部に所属する少年で、ポジションはピッチャー。七色の変化球を操る1年生として入学時から周囲の高い期待を集めていたが、密かに想いを寄せていた美根子がキャプテンと交際していることを知り、ショックで野球を辞めてしまう。今村が過去に遡ったアゲイン後の世界では今村との交友を経てショックから立ち直り、野球部へと復帰。 先発予定の定期戦で、今村に自身を応援してくれるように頼みこんだ。

美根子 (みねこ)

加保須南高校野球部のマネージャーの少女。鈴木とはリトルリーグの頃からの幼馴染みで想いを寄せられているが、野球部のキャプテンと付き合っている。抜群のスタイルと美貌をもち、無意識のうちに男心を弄んでしまう天然の魔性をもったタイプで、子供の頃は冗談交じりに鈴木と結婚の約束をしたこともあった。 マネージャーとしての仕事ぶりはそれほど真面目ではなく、周囲のマネージャーから頻繁に注意を受けている。

花高 (はなたか)

加保須南高校で演劇部部長を務める少女。癖っ毛にそばかすの地味な容姿で、鬱屈した高校生活を送っていたが、アゲイン前の世界ではその経験をバネに芸能界デビュー、現役女子大生セクシーアイドル「TAKA」として大ブレイクを果たしている。子供の頃からミュージカルに憧れており、ストレスが溜まると1人部室で「しにたい」と連呼しながらミュージカルごっこを行い現実逃避をする。

(たわら)

加保須南高校では応援団と演劇部を掛け持ちしている。子供の頃はミュージカルにも出演していた舞台子役だったが、身長が伸びず自身の容姿にも自信がなかったことから役者の道を断念。大学進学と医師を目指す。裏方として練習風景を撮影したり、練習用のTシャツを作る一方、今村の代役としてミュージカルの主役に抜擢される。 咄嗟に機転を利かせて演劇部の危機を救ったこともあり、頭の回転は非常に速い。そのため、あまり他人を認めないヒロくんからも一目置かれている。

前田 (まえだ)

応援団の前団長を務めていた青年。受験に失敗し、家庭の都合から大学進学も諦め、現在はフリーター。常に後ろ向きに物事を捉える、サマ彦とは正反対のタイプだが、部員に対する気遣いや優しさからオカやスガラッキーらからの人望は厚い。厳しすぎる前時代的な応援団を、自由で楽しい部活にしようと奮闘する。 だが部内の空気が緩みきったことで、結果的にやる気のある宇佐美が浮くこととなり、自身も自由な応援を諦めてしまう。

北島 (きたじま)

加保須南高校の教師で応援団の顧問も務める男性。生活指導を担当しており、一見口うるさいように見えるが、生徒の話にしっかりと耳を傾ける良識のある人物。アゲイン前の世界でも孤立していた今村と良好な関係を築いていた。たった1人で応援団を維持しようとする宇佐美のことを心配しており、今村が応援団の一員になってくれることを心から喜んでいた。

広沢 (ひろさわ)

加保須南高校の教師で、演劇部の顧問を務める男性。部長である花高との折り合いが悪く、日頃から部員が居なくなったことへの責任を追及するなど嫌がらせをしてきた。ミュージカルに協力することになった今村に対しては、セクハラまがいの指導を行っており、男子生徒に対するボディタッチが激しすぎることから「タッチ広沢」と呼ばれ生徒達から男色の気を怪しまれている。

岩崎 千紘 (いわさき ちひろ)

現在では残り少ない、前時代的バンカラな応援で知られる、かぼす国際スーパーサイエンス高校の応援団長の少年。高校生とは思えない小柄な体格ながら、校内外の人間から圧倒的な支持を受けるカリスマ性をもつ。その応援に憧れを抱いていた宇佐美に大きな影響を与えることになるが、ただ模倣するだけでは絶対に自分達を越えられないことも彼は見抜いていた。

集団・組織

かぼす国際スーパーサイエンス高校 (かぼすこくさいすーぱーさいえんすこうこう)

『アゲイン!!』に登場する埼玉県の高校。元の校名は加保須工業高校で、甲子園出場経験もある野球強豪校の1つだった。加保須南高校以上に歴史ある応援団は、古式ゆかしいスタイルのバンカラな応援で知名度は高い。

加保須南高校・チア部 (かぼすみなみこうこう・ちあぶ)

『アゲイン!!』に登場する部活動。アベタマ、レオらが所属。強豪で部員数も多く、応援団の人数が少なくなっていたこともあり校内全体の応援を取り仕切っていた。部長のアベタマが、応援団団長の宇佐美と犬猿と仲であることもあり、頻繁に応援団と衝突する。

加保須南高校・演劇部 (かぼすみなみこうこう・えんげきぶ)

『アゲイン!!』に登場する部活動。広沢が顧問を務める。花高が部長となってから、練習への取り組みが不真面目になっていき、部員は花高を除いて全員退部。アゲイン前の世界で入部するはずだった新入部員は、アゲインエフェクトによって応援団に入部しており、部室もゴミ溜めのような状態になってしまっている。

場所

加保須南高校 (かぼすみなみこうこう)

『アゲイン!!』の主な舞台となる埼玉県の高校。生徒の自主性を尊重し校則は緩いが、進学校であり真面目な学生が多いため風紀は乱れていない。そのため、ほとんどの生徒が大学へと進学する。様々な部活動があり、中でも応援団は長い歴史と伝統をもっているが、宇佐美が団長を務める代に活動停止処分を受けてから部員が1人となり、廃部の危機に瀕している。

加保須南高校・応援団 (かぼすみなみこうこう・おうえんだん)

北島が顧問、宇佐美が団長を務め、今村、チャンクマらが所属している応援団。加保須南高校の中でも長い伝統をもち、TVの特集を何度も受けるほどの人気の部だった。宇佐美が団長になってからの部員との軋轢と、チャンクマの過剰なスキンシップへの宇佐美の対応がきっかけで活動停止となり、廃部が目前となっている。

その他キーワード

アゲイン

『アゲイン!!』の作中で起こるタイムトラベルの総称。今村と藤枝の2人が、加保須南高校の旧校舎の階段から転倒したことがきっかけで発生した。頭に強い衝撃を受けるのが条件となっており、同じような衝撃を受けることで、アゲイン前とアゲイン後の世界はある程度自由に行き来することが可能。未来へのタイムトラベルが発生することもある。

アゲインエフェクト

『アゲイン!!』の作中での用語。タイムトラベル・アゲインによって引き起こされる影響を現す。今村達によるアゲインの結果、応援団を取り巻く状況が変わると、それに伴い周囲の生徒達の未来へも様々な影響を及ぼすこととなった。作中で、アゲイン前の世界では演劇部に入るはずだった生徒達が応援団への入部を希望し、新入部員がいなくなった演劇部が廃部寸前に陥っている。 このことを知ったヒロくんが、アゲインエフェクトと命名した。

しまウサ

『アゲイン!!』に登場する縞々模様が描かれたうさぎの着ぐるみ。どこの量販店でも売っているが、宇佐美以外の人物が誰1人名前を知らなかったことから、キャラクターとしての知名度は今一つ。暑さへの耐性や羞恥心を打破するために、今村とチャンクマが「応援養成ギプス」として使用した。

しにたいミュージカル

『アゲイン!!』で演劇部が行った舞台の名前。今村が自身を主人公に、アゲインを設定に盛り込んだ実体験を脚本として書き上げ、完成させたミュージカル。自己嫌悪が溜まった花高が行っていた、子供の頃に憧れた「しにたい」という感情を爆発させるミュージカルごっこが原型となった。稽古風景がネットにアップされると大きな反響を呼ぶことになったが、「しにたい」という単語が教師や保護者の間で物議を醸したため、広沢の指示によって「生きたいミュージカル」に変更されてしまう。

書誌情報

アゲイン!! 全12巻 〈講談社コミックスDX〉 完結

第1巻

(2011年9月発行、 978-4063845426)

第2巻

(2011年11月発行、 978-4063761474)

第3巻

(2012年1月発行、 978-4063761849)

第4巻

(2012年4月発行、 978-4063766264)

第5巻

(2012年7月発行、 978-4063766530)

第6巻

(2012年10月発行、 978-4063767148)

第7巻

(2013年1月発行、 978-4063767681)

第8巻

(2013年4月発行、 978-4063768084)

第9巻

(2013年7月発行、 978-4063768596)

第10巻

(2013年10月発行、 978-4063769036)

第11巻

(2014年2月発行、 978-4063769296)

第12巻

(2014年5月16日発行、 978-4063769845)

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