私たちは繁殖している

作者自身の体験を元に、型にはまらない自由な妊娠・出産・育児を描いたコミックエッセイ。妊婦に対する周囲の誤解や偏見、医療や育児現場の問題点なども、作者らしいストレートな表現で指摘されている。性生活に関してもオープンに描かれている。作者は交友関係が広いので、有名な漫画家、俳優、小説家、学者、ミュージシャンなどが多数登場するのも特徴のひとつ。なお、「あくまでこの作品はフィクションである」と作中で繰り返し書かれている。作者の小説『ファザーファッカー』と合わせて第4回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞(1994年)。

正式名称
私たちは繁殖している
作者
ジャンル
エッセイ
レーベル
文華コミックス(ぶんか社) / ぶんか社コミックス(ぶんか社)
巻数
既刊16巻
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概要・あらすじ

漫画家のジジは、未婚の母として最初の子どもを妊娠し出産する。その後も次々と妊娠・出産し、家族は2男2女の大所帯に。男性パートナーを替えながら、ジジは古い価値観にとらわれず、自由な子育てを実践してゆく。時には無理解な親戚や世間からの偏見と闘いながらも、ジジたち一家の楽しくにぎやかな生活は今日も続いてゆく。

登場人物・キャラクター

ジジ

作者自身をモデルとしたキャラクター。愛称は「ジジ」。漫画・文筆・俳優業その他、多彩な仕事を続けながら妊娠・出産そして育児生活を続ける。いわゆる妊婦や母親らしい地味な服装はせずいつも派手な服装なので、子連れでも母親とみなされない体験が多々ある。こういった固定観念に囚われている世間の人々への違和感を作中で表明している。 息子と娘が産まれてから手芸熱が爆発し、洋服やぬいぐるみ、小物などをたくさん作る。家族からは「かあちゃん」と呼ばれている。仕事関係の大人からは「内田さん」と呼ばれる。「男の子らしく」「女の子らしく」といった性別を押しつける育て方をしていないので、子どもたちはお互いの事を名前で呼び合う。 夫やスタッフに協力してもらいながらも、2男2女の育児と仕事を両立し、パワフルに生活している。

息子① (ムスコイチ)

ジジの産んだ一人目の子ども。男の子。乳幼児のころから仕事先に連れていたせいか、人見知りしない人なつっこい性格。電車のおもちゃが大好き。マヨネーズとケチャップが苦手。優しい顔立ちなので、小学生になっても時々女の子とまちがえられていた。妹たちや弟の世話をよく見る。プレッシャーに弱く、大事な出来事が近づくと熱を出す。 反抗期もなく育ち、母親のジジとは思春期になっても仲良し。小さいころからパソコンにふれていたので、両親よりもデジタル機器にくわしい。作中では名前で呼ばれることはなく、「息子」「長男」などと表記される。

娘① (ムスメイチ)

ジジの産んだ二人目の子ども。女の子。兄の4歳年下。兄よりも勝ち気で自己主張が激しい。怒った顔と笑顔のギャップが激しくてかわいい。逆子で産まれてきた。赤ん坊のころから納豆が大好きで、ヨーグルトやチーズは苦手。走ったり泳いだりの運動が好き。歌を唄ったりお絵かきするのも好き。作中では名前で呼ばれることはなく、「娘」「長女」などと表記される。

ダンナ

ジジのボーイフレンドとして長男出産の時期に同居し生活を支え、長女出産後にジジと結婚して籍を入れた。血縁的には長男と長女の父親ではない。しかしその後夫婦の関係は悪化したらしく、ジジが次女を出産した時には別居していた。その後離婚調停に発展し、親権はジジに残った。 作中では名前で呼ばれることはなく「ダンナ」、離婚後は「前の夫」などと表記される。

ユーヤ

ジジのボーイフレンド。役者。とても背が高い。ジジにとって三人目と四人目の子どもの父親。娘②の出産には立ち会った。育児に協力的で、おむつを替えることもいとわない。朝早く起きるのは苦手。得意技は子どもたちの頭に自分のちんちんを乗せる「ちょんまげ」。ジジと結婚したが、その後ユーヤの父親とジジとの関係が悪化し、「こんな人たちと家族なのは耐えられない」というジジの主張のもと、離婚し籍を抜いた。 その後も同居し、子どもたちの親であることに変わりはない。

娘② (ムスメニ)

ジジの産んだ三人目の子ども。女の子。姉の3歳年下。父親は役者のユーヤ。赤ちゃんのころから顔つきはユーヤにそっくり。要求が激しくわがまま気味。作中では名前で呼ばれることはなく、「娘②」「末娘」などと表記される。

息子② (ムスコニ)

ジジの産んだ四人目の子ども。男の子。姉の2歳年下。父親は役者のユーヤ。今までジジが産んだ子どもの中でいちばん体重が重かった。顔つきはユーヤそっくり。お風呂に入るのが大好き。炭水化物が大好物。自由にのびのび育っているが、学校は休みがち。作中では名前で呼ばれることはなく、「息子②」「次男」などと表記される。

澤先生 (サワセンセイ)

産婦人科医。細面の男性。絵を描くのがうまく、胎児の様子をわかりやすく図解してくれる。歌もうまいらしい。誠実でていねいに対応してくれる、ジジが信頼している医者のひとり。娘②を出産した時の主治医。

大坪先生 (オオツボセンセイ)

産婦人科医。メガネをかけた丸顔の男性。娘①を出産した時の主治医。ジジが信頼している医者のひとり。息子と共通の話題をつくるために、息子が見ているTVアニメを自分も勤務中に見ている。

お義父さん (オトウサン)

ユーヤの父親。ジジにとって義理の父親。すだれハゲ頭の中年男性。文具店を経営しているので、妻に自分のことを「社長」と呼ばせている。家庭では家主の男が一番だと思っている、典型的なワンマン中年。声が大きい。デリカシーに欠けた、無自覚にセクハラ言動を繰り返す人物として描かれている。 ジジとは価値観が大きく異なるので、対立することもしばしば。ジジの生活や建てる家についても干渉してくる。子どもたちにも無神経なセクハラを繰り返すので、この人と家族でいるのが耐えられなくなり、ジジはユーヤと離婚した。法律上家族ではなくなっただけで、離婚後もユーヤは今までと変わらず子どもたちの親として同居生活を続けている。

お義母さん (オカアサン)

ユーヤの母親。ジジにとって義理の母親。夫より5歳年下の中年女性。夫を立て、彼の言うことにはすべて従う。自分の行なってきた育児方法を根拠なく正しいと思い込んでいて、ジジの育児方針に口出しをしてくる。ジジが仕事で忙しい時に子どもたちの面倒を見てくれることもあったが、「悪意はないが夫の価値観に洗脳されていて、自立していない人物」として作中では描かれている。

書誌情報

私たちは繁殖している 既刊16巻 ぶんか社〈文華コミックス〉 連載中

第1巻

(1994年6月発行、 978-4821193981)

第2巻

(1996年10月発行、 978-4821195060)

第3巻

(1999年4月発行、 978-4821197217)

第4巻

(2001年11月発行、 978-4821199068)

第5巻

(2003年10月発行、 978-4821180431)

第6巻

(2005年9月発行、 978-4821181957)

第7巻

(2007年7月発行、 978-4821184446)

第8巻

(2008年10月発行、 978-4821186822)

第9巻

(2009年7月発行、 978-4821187836)

第10巻

(2010年7月発行、 978-4821189618)

第11巻

(2012年1月発行、 978-4821172559)

第12巻

(2013年5月発行、 978-4821174393)

第13巻

(2014年2月発行、 978-4821175024)

第14巻

(2015年4月4日発行、 978-4821176786)

第15巻

(2016年4月5日発行、 978-4821178360)

第16巻

(2017年4月10日発行、 978-4821134090)

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