概要・あらすじ
ついに発覚した冥王ハーデスの恐るべき計画。それは、永遠の月食を引き起こして太陽光を遮断し、地球全体を死の世界に変える計画であった。その計画を阻止するため、アテナがハーデスと対峙、見事に勝利して瞬の身体からハーデスの魂を追い出すことに成功する。
一方、コキュートスに落とされた星矢もなんとか脱出、ジュデッカに辿り着くが、その前に嘆きの壁が立ち塞がる。
破壊不可能な嘆きの壁の前で絶望しかかったその時、死んだはずの黄金聖闘士も含めた12人の黄金聖闘士が嘆きの壁の前に集結する。
登場人物・キャラクター
天馬座の星矢 (ぺがさすのせいや)
天馬座を守護星座に持つ青銅聖闘士。前教皇である牡羊座のシオンから預かったアテナの聖衣をアテナに渡すため、紫龍、瞬、氷河たちと共に広大な冥界を進んでいく。 一旦は地獄の最下層であるコキュートスに落とされるものの復活。嘆きの壁を破壊するために奮闘する。必殺技はペガサス流星拳、ペガサス彗星拳、ペガサスローリングクラッシュなど。
龍座の紫龍 (どらごんのしりゅう)
龍座を守護星座に持つ青銅聖闘士。前教皇である牡羊座のシオンから預かったアテナの聖衣をアテナに渡すため、星矢、瞬、氷河たちと共に広大な冥界を進んでいく。 必殺技は廬山昇龍覇(ろざんしょうりゅうは)、廬山龍飛翔(ろざんりゅうひしょう)、廬山亢龍覇(ろざんこうりゅうは)、廬山百龍覇(ろざんひゃくりゅうは)など。
白鳥座の氷河 (きぐなすのひょうが)
白鳥座を守護星座に持つ青銅聖闘士。前教皇である牡羊座のシオンから預かったアテナの聖衣をアテナに渡すため、星矢、紫龍、瞬たちと共に広大な冥界を進んでいく。 必殺技はダイヤモンドダスト、オーロラサンダーアタック、オーロラエクスキューションなど。
アンドロメダ座の瞬 (あんどろめだのしゅん)
アンドロメダ座を守護星座に持つ青銅聖闘士。前教皇である牡羊座のシオンから預かったアテナの聖衣をアテナに渡すため、星矢、紫龍、氷河たちと共に広大な冥界を進んでいく。 冥王ハーデスの魂に憑依されて戦線離脱するものの、アテナの血によってハーデスの魂は去り、再び星矢たちと行動を共にする。なお、鳳凰座の一輝は実の兄。 必殺技は星雲鎖(ネビュラチェーン)、ネビュラストリーム、ネビュラストームなど。
鳳凰座の一輝 (ふぇにっくすのいっき)
鳳凰座を守護星座に持つ青銅聖闘士。星矢たちを助けるため、そしてアテナを守るため、自分1人の力で冥界に侵入。冥界三巨頭と戦っていた双子座のカノンの前に出現する。 その後、ハーデスの魂に憑依された瞬と再会、ハーデスの魂を瞬の身体から排除しようと奮闘する。なお、アンドロメダ座の瞬は実の弟。必殺技は鳳翼天翔(ほうよくてんしょう)、鳳凰幻魔拳(ほうおうげんまけん)など。
城戸 沙織 (きど さおり)
地上のあらゆる生命を守る使命を持った戦いの女神・アテナの化身。この世に邪悪がはびこる時、数百年に1度、神が地上にお下しになる救世主とされる。13年前、アテナ神殿に人間の姿を借りて降臨し、現在は地上の正義と平和を守る立派なアテナに成長している。 乙女座の黄金聖闘士であるシャカの遺言の意味を理解し、自ら命を絶って冥界に侵入する。 その後、冥王ハーデスと対峙し、ハーデスの魂を瞬の身体から追い出そうと奮闘する。
双子座のカノン (じぇみにのかのん)
双子座を守護星座に持つ黄金聖闘士。かつてはアテナに反逆したが現在は改心、アテナに忠誠を誓い、兄である双子座のサガから引き継いだ双子座の聖衣をまとって冥界に侵入、星矢たちを助けながら冥界を進んでいく。 そして黄金聖衣の意思によって全黄金聖衣が冥界に集結したことを知ると、まとっていた双子座の聖衣を他の黄金聖衣のもとに送り、ラダマンティスとの最後の戦いに挑む。 必殺技はギャラクシアンエクスプロージョン、ゴールデントライアングル、アナザーディメンション、幻朧魔皇拳(げんろうまおうけん)。
天猛星ワイバーンのラダマンティス (てんもうせいわいばーんのらだまんてぃす)
冥闘士の頂点に君臨する冥界三巨頭の1人。実直で頑固ながらその実力は非常に高い。また冥王ハーデスへの忠誠心も高く、冥王城の防衛や冥界に侵入した聖闘士の討伐など、常に最前線で戦っている。 双子座のカノンと何度も死闘を展開、ついに決着の時を迎える。必殺技はグレイテストコーション。
天哭星ハーピーのバレンタイン (てんこくせいはーぴーのばれんたいん)
冥界三巨頭の1人である天猛星ワイバーンのラダマンティス直属の忠実な部下。ラダマンティスの命令には絶対服従で、危険な任務も厭わずに遂行する。地獄の最下層であるコキュートスで星矢と対峙、アテナの聖衣を奪おうと激しい戦いを展開する。 必殺技はグリード・ザ・ライブ、スウィートショコラーテ。
パンドラ
冥王ハーデスの代行者で全権を任されている。冥界三巨頭を含めた全冥闘士を統括し、聖闘士との戦いを指揮する。物静かで優しい雰囲気を持つが、命令には絶対服従を徹底させる冷徹さも持つ。 命令に逆らう者に容赦なく、ハーブの音色を使って想像を絶する苦痛を与える。冥界三巨頭でさえ逆らうことができないほどの絶対的な権力を持つ存在。
冥王ハーデス (めいおうはーです)
冥界を支配する死の神。243年前の聖戦から復活し、再び地上を粛清しようとアテナの聖闘士たちとの聖戦に突入する。冥界に侵入した瞬の肉体に憑依して復活し、冥界に侵入したアテナと対峙。 アテナの血によって苦しみ、瞬の身体を放棄してエリシオンに戻っていく。
冥闘士 (すぺくたー)
『聖闘士星矢 冥王ハーデス冥界編 後章』に登場する、冥王ハーデスに従う闘士の1グループ。冥王ハーデスを守護する闘士の総称。冥衣(サープリス)と呼ばれる、伝説や神話に登場する怪物や動物を模した防具を身にまとっている。 特に実力が高い冥闘士は冥界三巨頭と呼ばれ、全冥闘士を指揮、統括する立場も兼任する。また、武器の使用を禁止しているアテナの聖闘士とは異なり、特殊な武器を使う冥闘士も存在する。
場所
冥界 (めいかい)
『聖闘士星矢 冥王ハーデス冥界編 後章』に登場する舞台の1つ。俗に言う地獄のこと。冥界はとても広く深く、大きく分けて8つの地獄に分けられている。生前に罪を犯した者が送られる場所で、罪の種類によって送られる場所が異なっている。
嘆きの壁 (なげきのかべ)
『聖闘士星矢 冥王ハーデス冥界編 後章』に登場する舞台の1つ。冥界の中心部であるジュデッカとエリシオンを隔てる巨大な壁。神以外は通り抜けることができない巨大で厚い壁であり、破壊するには太陽光が必要となる。 しかし、冥界の奥深くであるジュデッカに太陽が差し込むことはなく、事実上破壊は不可能とされている。
エリシオン
『聖闘士星矢 冥王ハーデス冥界編 後章』に登場する舞台の1つ。嘆きの壁の向こう側にあると言われている極楽浄土。神々の楽園でもあるが、死後の人間でも神々に選ばれた者だけが立ち入ることを許されている。
イベント・出来事
グレイテスト・エクリップス (ぐれいてすとえくりっぷす)
『聖闘士星矢 冥王ハーデス冥界編 後章』に登場する、冥王ハーデスが計画した現象。大いなる神(冥王ハーデス)の力により、太陽系の惑星が一直線に並ぶように企てた計画の名称で、グレイテスト・エクリップスは「偉大なる日食」という意味を持つ。 それは一瞬ではなく未来永劫続く現象で、月によって地球に降り注ぐ太陽の光を遮断し、地球を氷河期と暗黒の世界に変え、そのまま死の世界である冥界に変えてしまうという計画。
その他キーワード
冥衣 (さーぷりす)
『聖闘士星矢 冥王ハーデス冥界編 後章』に登場するアイテムの1種。冥闘士(スペクター)が身にまとう防具。普段は伝説や神話に登場する怪物、動物などを模した姿のオブジェとして存在し、分解、変形させて装着することで本来の防具になるのは聖衣と同じ。
エイトセンシズ
『聖闘士星矢 冥王ハーデス冥界編 後章』に登場する架空の力の1種。。第七感であるセブンセンシズを超えた第八感のこと。小宇宙(コスモ)の奥深くにあり、通常は死後に覚醒する感覚とされている。 死者でない者が冥界に侵入するには、生きている間にこのエイトセンシズに目覚める必要がある。
クレジット
原作
聖闘士星矢 (せいんとせいや)
ギリシャ神話をモチーフに、星座を象った聖衣(クロス)と呼ばれる鎧をまとった少年たちの戦いを描く物語。聖衣を再現したフィギュア玩具が記録的な売り上げを見せるなど、漫画のみにとどまらず、様々な媒体で人気を... 関連ページ:聖闘士星矢