葬儀屋リドル

葬儀屋リドル

赤井ヒガサの代表作の一つ。現代日本と死者の国である墓場(カタコンベ)を舞台に、霊感体質の男子高校生、佐倉隼が、悪霊を葬送する葬儀屋として悪霊たちとの戦いに巻き込まれながら、人間として成長していく姿を描いたバトルファンタジー。スクウェア・エニックス「ガンガンONLINE」で2009年5月から2013年3月にかけて配信の作品。2011年4月にフロンティアワークスよりドラマCD版『葬儀屋リドル』が発売された。隼を櫻井孝宏、リドルを遊佐浩二が演じている。

正式名称
葬儀屋リドル
ふりがな
そうぎやりどる
作者
ジャンル
バトル
 
ファンタジー
レーベル
ガンガンコミックスonline(スクウェア・エニックス)
巻数
既刊8巻
関連商品
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葬儀案内人と葬儀執行人の特別なバディ関係

隼とリドルが務める葬儀屋は、魂の秩序を管理することを生業としており、互いの魂を半分ずつ分け合う特別なバディ関係で成り立っている。特に隼は悪霊によって魂の半分を奪われているため、現在生きているのはリドルの魂の半分による恩恵が大きい。葬儀屋には、悪霊に奪われた魂を引き抜く「葬儀案内人」と、悪霊そのものを葬送する「葬儀執行人」という役割がある。葬儀屋が一人で悪霊と戦うと、実力の半分も発揮できずに命を落とすことがある。

破壊と再生を司る「黄昏の鍵」

隼と、現在の墓場(カタコンベ)の王であるファウストの魂が有する「黄昏の鍵」は、万物の破壊と再生を司っている。念じるだけで物質を破壊し、元の姿を思い浮かべるだけで再生できる神の力とも称される。一方で、生者を皆殺しにし、すべての死者を生き返らせることができる「黄昏の扉」を作り、開く力でもあるため、悪霊たちから魂を狙われる理由となっている。

隼と悪霊アルカナの戦い

隼の魂の半分は悪霊に奪われたあと、一度は墓場(カタコンベ)に向けて飛び去る。しかしその途中で、生者への復活を目論む悪霊たちのグループ「アルカナ」と、そのリーダーであり「メシア」とも呼ばれている男の悪霊、ロエンに捕獲されてしまう。ロエンたちはタロットカードになぞらえた名前とナンバーを冠しており、捕獲した隼の魂の半分をさらに分割所有して、「黄昏の扉」を作るべくさまざまな殺人事件を巻き起こし、隼たちを翻弄していく。

登場人物・キャラクター

佐倉 隼 (さくら はやと)

葬儀屋の葬儀案内人を務める男子高校生。年齢は17歳、身長172センチ。左手の薬指には、リドルと契約を交わした証である指輪がはめられている。幼い頃から霊に好かれやすい体質であることに悩んでいた。17歳の誕生日に悪霊に魂の半分を奪われ、瀕死の状態に陥った際、葬儀屋の葬儀執行人であるリドルと契約を結び、隼自身も葬儀屋となった。当初は悪霊を葬送することに抵抗を感じていたが、弟の尚哉が悪霊ノワールに利用されたことをきっかけに、家族を守るために葬儀屋として活動することを決めた。世界の創造と破壊を司る墓場(カタコンベ)の王の資格である「黄昏の鍵」を魂に宿しているため、隼自身が「黄昏の鍵」と呼ばれることもある。将来的には墓場の王となることが決まっており、「皇太子」とも呼ばれている。

リドル

墓場(カタコンベ)の住人で、葬儀屋の葬儀執行人を務める男性。享年20歳。長い金髪と碧眼(へきがん)を持ち、つねにゴシック調の喪服を身にまとっている。左手の薬指には、隼と契約を交わした証である指輪がはめられている。誰に対しても笑顔と敬語を崩さない一方で、傲慢な態度を見せることもある。悪霊に魂の半分を奪われた隼と契約し、彼を葬儀屋にした。本来、葬儀屋になるためには事前の審査を通過する必要があるが、それをあえて無視して隼と契約したり、以前から彼を探していたと思わせる言動を繰り返したりと、謎が多い。また、思わせぶりな言動が目立ち、隼を女性のように扱うこともある。先代の墓場の王であり、かつて黄昏の扉を開こうとしたシグルドの秘書長を務めていた。

書誌情報

葬儀屋リドル 8巻 スクウェア・エニックス〈ガンガンコミックスonline〉

第1巻

(2010-02-01発行、978-4757528031)

第2巻

(2010-06-01発行、978-4757529069)

第3巻

(2010-11-01発行、978-4757530621)

第4巻

(2011-04-01発行、978-4757532014)

第5巻

(2011-11-01発行、978-4757534131)

第6巻

(2012-05-01発行、978-4757535954)

第7巻

(2012-11-01発行、978-4757537828)

第8巻

(2013-04-01発行、978-4757539396)

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