貧乏姫ですが、何か?

貧乏姫ですが、何か?

世界有数の財閥の令嬢として生まれ、好き勝手に生きてきた女子高校生が、財閥の破産により人生が一転。突如として超極貧生活を送る羽目に陥りながらも、たくましく生きていくさまを描いたコメディ漫画。「FlexComixブラッド」2010年1月12日から2012年2月22日にかけて連載された作品。

正式名称
貧乏姫ですが、何か?
ふりがな
びんぼうひめですが なにか
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
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概要・あらすじ

紅乃樹姫理恵は、世界有数の財閥「紅乃樹財閥」の令嬢であり、その財力を用いて好き勝手な日々を送っていた。そんな姫理恵がある日、財閥が破産してしまったという報せを受ける。その結果、姫理恵に残されたのは下僕である斉藤美咲後藤まゆらの2人に、唯一残った紅乃樹名義の物件であるボロアパートだけだった。それまで金の力に物を言わせていた姫理恵の生活は一変し、貧乏姫としての生活が始まるのだった。

登場人物・キャラクター

紅乃樹 姫理恵 (くれのぎ きりえ)

翠ヶ藤女学園に通う高校1年生の女子で、「紅乃樹財閥」の令嬢にして次期総帥。学園一のお嬢様であり、また成績も金で操作しているため、常に学年1位。性格は傲慢で高飛車、常に上から目線。財閥が破産したことで貧乏生活を強いられるようになってからは、斉藤美咲と後藤まゆらとともに「新・紅乃樹邸」と名付けたボロアパートで共同生活をしている。 貧乏になってもお嬢様気質な性格は変わっていない。それにより、世間知らずな面や浮世離れした面がより悪目立ちしているが、美咲にうまくサポートされている。また、美咲やまゆらなど自分に好意的に接してくれる人に対しては、優しい一面を見せることもある。

紅乃樹姫理恵の母 (くれのぎきりえのはは)

紅乃樹姫理恵の母親。「紅乃樹財閥」の総帥である夫と海外に住んでいる。姫理恵には、お嬢様たる姫理恵が自らの手を汚す必要はないと教え込んでおり、姫理恵の人間形成に多大な影響を与えた。「紅乃樹財閥」破産後は、姫理恵に「イキロ」という短い手紙を残して行方不明となっている。

斉藤 美咲 (さいとう みさき)

翠ヶ藤女学園に通う高校1年生の女子。紅乃樹姫理恵の幼なじみであり「下僕1号」。基本的に常識人でしっかりしており、お嬢様気質で世間知らずの姫理恵をサポートしている。特技は炊事・洗濯・アルバイトで、共同生活をしているボロアパート「新・紅乃樹邸」内では料理を担当している。好きな言葉は「家族」。

後藤 まゆら (ごとう まゆら)

翠ヶ藤女学園に通う高校1年生の女子。紅乃樹姫理恵の幼なじみであり「下僕2号」。口数が少なくいつも無表情。紅乃樹姫理恵の命令があれば銃を取り出し、相手を脅す役割を担っている。「紅乃樹財閥」が破産した後は、姫理恵の生活の足しにと密かに貯めていた10万円を提供するなど、意外としっかりしたところがある。 勉強が得意で、本気を出せば全科目オール100点を取ることも可能なほどだが、後藤まゆら自身が目立つことを嫌い、わざと手を抜いている。

蒼条 美佳子 (そうじょう みかこ)

翠ヶ藤女学園に通う高校1年生の女子。「蒼条グループ」の令嬢だが、企業規模では「紅乃樹財閥」に劣るため、紅乃樹姫理恵と言い争いになるといつも財力の話を出されて言い負かされていた。姫理恵のことを敵視して衝突しているが、「紅乃樹財閥」が破産した際には姫理恵が翠ヶ藤女学園に残れるように学園長に掛け合うなど、本気で嫌っているわけではない。 成績を金で買う姫理恵とは異なり真面目な努力家で、試験では学年で2位の成績を収めている。「紅乃樹財閥」破産後には、不正ができなくなった姫理恵に代わって学年トップの成績を取ると思われていたが、本気を出した後藤まゆらに敗北し、結局一番になれなかった。二つ名は「永遠の二番手」。

能登黒 愛菜 (のとぐろ あいな)

翠ヶ藤女学園に通う高校1年生の女子。蒼条美佳子の「取り巻きA」。風紀委員会に所属している。冷静沈着な性格で、運動神経も抜群。そのため、学園内の女子からの人気が高い。しかし、胸が非常に小さく、自分でもそのことを気にしている。

胡桃沢 明日美 (くるみざわ あすみ)

翠ヶ藤女学園に通う高校1年生の女子。蒼条美佳子の「取り巻きB」。かなりの爆乳の持ち主で、天然気質。無意識に美佳子の感情を逆なでする発言をすることが多く、そのたびに美佳子から胸を揉まれるという辱めを受けている。

近衛坂 麗美 (このえざか うるみ)

翠ヶ藤女学園に通う高校1年生の女子。紅乃樹姫理恵とは小等部からの付き合いで、当時は姉園八重子とともに斉藤美咲と後藤まゆらをいじめていた。しかし、その現場を見ていた姫理恵から暴力的制裁を受けたことに恨みを抱いており、一方的に敵視している。しかし、姫理恵からはあまり覚えられていない。現在は姫理恵に復讐をするために通信空手を習っており、素手でテーブルを割ることができるほどに強くなっている。

姉園 八重子 (あねぞの やえこ)

翠ヶ藤女学園に通う高校1年生の女子。放送部に所属している。紅乃樹姫理恵とは小等部からの付き合いで、当時は近衛坂麗美とともに斉藤美咲と後藤まゆらをいじめていた。天然気味でボケることが多いが、そのたびに麗美からツッコまれている。好きな食べ物はチョコレートパフェ。

猪道 二三 (いのみち ふみ)

翠ヶ藤女学園に通う高校2年生の女子。生徒会長を務めており、生徒からの人望も厚い。表向きは完璧な生徒として振る舞っているものの、実際は学園長を脅していたり、いじめを行う生徒など風紀を乱す者を藤原明を使って力ずくで屈服させたりと問題行動も多い。得意なことは乗馬でその腕は国際大会級。

藤原 明 (ふじわら めい)

翠ヶ藤女学園に通う高校2年生の女子。生徒会副会長を務めており、生徒からの人望も厚い。武芸のたしなみがあり猪道二三からの命令を遂行し、時には武力行使も辞さない。二三を心から慕っており、忠誠心は強い。

永井 辰子 (ながい たつこ)

翠ヶ藤女学園の女性教師で、担当教科は保健体育。1年A組の担任も務めている。落ち着いた大人の雰囲気を漂わせており、紅乃樹姫理恵たちが学内で騒ぎを起こしても動じることがない。

学園長 (がくえんちょう)

翠ヶ藤女学園の学園長を務める男性。全身を高級一流ブランドで固めている。実はハゲでカツラも付けているが、そちらも一流の高級品。翠ヶ藤女学園に出資している生徒に対しては極端に甘く「様」付けで呼び、あからさまなえこひいきをしている。

涼白 優 (すずしろ ゆう)

弁護士を務める女性。「紅乃樹財閥」の破産に伴い、財産管理のために裁判所から任命されて、「紅乃樹財閥」の今後と現状について紅乃樹姫理恵に説明をしている。理知的にして常に冷静で、どんな時も表情を崩すことはない。ありとあらゆる超常現象を否定するリアリスト。

嵯峨野 歌音 (さがの かのん)

メイド喫茶「ATHENA」の店長を務める女性。アルバイトとして入った紅乃樹姫理恵や斉藤美咲、後藤まゆらにメイドとしての基礎を教えた人物。嵯峨野歌音自身も接客を行うが、主に客であるご主人様に出す料理を厨房で作る業務に従事している。年齢は不明で、言及することはタブーとされている。ちなみに、本人の設定では「永遠の15歳」ということになっている。

山根 樹来 (やまね じゅら)

メイド喫茶「ATHENA」で働く女性。紅乃樹姫理恵や斉藤美咲、後藤まゆらのメイドの先輩にあたる人物。将来の夢は自分の店を持つこと。ちなみに、神結子よりも時給が50円高い。

神 結子 (かみ ゆいこ)

メイド喫茶「ATHENA」で働く女性。紅乃樹姫理恵や斉藤美咲、後藤まゆらのメイドの先輩にあたる人物。人の背後からこっそり近づいて胸を揉み、点数を付ける癖がある。ちなみに、美咲の胸の点数は20点であった。将来の夢は歌って踊れる声優になること。

栗佐尾 朱奈 (くりさお しゅな)

メイド喫茶「ATHENA」の系列店である、メイド喫茶「海皇」で働く女性。親が本社の幹部を務めているため、海馬杏とともに新人いびりを日課としている。しかも、杏よりも幼稚かつ執拗なうえ、執念深いので性質が悪い。

海馬 杏 (かいば あん)

メイド喫茶「ATHENA」の系列店である、メイド喫茶「海皇」で働く女性。親が本社の幹部を務めているため、栗佐尾朱奈とともに新人いびりを日課としている。一方で客からの人気は高く、「海皇」における指名数No.1の地位を確立している。

集団・組織

紅乃樹財閥 (くれのぎざいばつ)

世界でも有数の財力を誇る財閥。しかし、世界的な金融危機の煽りを受けたうえ、海外での多大な投資事業の失敗により破産することとなった。その負債総額は明らかになっていないが、兆単位とされている。そのため、紅乃樹の所有するボロアパート「新・紅乃樹邸」以外、すべての財産・施設・所有物は多額の負債と損害のために残らず没収された。

場所

翠ヶ藤女学園 (みどりがふじじょがくえん)

金持ちのセレブたちが住む翠ヶ藤の中央にある私立のお嬢様学校。伝統と格式のある学園として有名で、全国各地の金持ちの令嬢が通っている。上流階級の間では、この学園の出身であること自体がステータスとなる。

新・紅乃樹邸 (しんくれのぎてい)

「紅乃樹財閥」破産後に紅乃樹姫理恵と斉藤美咲と後藤まゆらの3人が住むことになったボロアパート。紅乃樹に残された唯一の資産だが、資産価値自体はない。長らく人が住んでおらず放置されていたため、床が腐っていたり虫が湧いているなど、当初は散々な状態にあった。しかし、掃除や改修を繰り返していくうちに、徐々に人が住めるような状態になっている。

その他キーワード

幸運の壺 (こううんのつぼ)

紅乃樹姫理恵が「街角の親切な占い師さんが安く譲ってくださった」と話す壺。その名の通り幸運を運んでくれるらしいが、実際に効果があるのかは不明。壺の装飾である金メッキが剥がれており、壺自体としての価値はすでに失われている。

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