千早さんはそのままでいい

千早さんはそのままでいい

作者・くずしろの代表作の一つ。共学の高校を舞台に、スレンダー体型にあこがれる女子高校生の百瀬千早が、ダイエットに奔走する姿を描いた4コマダイエットコメディ。むちむち体型の千早が、食欲に負けて幸せそうに食事をするシーンがエロチックに描写されている。集英社「ジャンプスクエア」2015年1月号から2018年5月号まで連載。

正式名称
千早さんはそのままでいい
ふりがな
ちはやさんはそのままでいい
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
 
学園
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食いしん坊の女子高校生がダイエットに挑戦

本作は、百瀬千早の「やせたい」という願望と「食べたい」という欲望と葛藤をテーマにしている。千早は食べることが大好きだが、スレンダーな体型にあこがれており、一念発起してダイエットに挑戦する。その結果、授業中や放課後もやせることばかりを考えるようになり、食事制限や適度な運動を試みるが、食べ物を前にすると欲望に抗えず、最終的には何かを食べてしまうのがパターンとなっている。

千早のダイエットに寄り添うクラスメートたち

千早がダイエットを開始したことは、彼女の通う高校でも有名になっている。千早の幼なじみである犬塚志真は、彼女のダイエットを応援しながらも、食欲を抑えきれずにいる彼女に呆れた様子を見せる。また、志真の親友・樋笠塁は中学生時代に太っていたが、ダイエットに成功して高校デビューを果たし、かつて必死にダイエットに励んでいたことから、千早にシンパシーを感じている。彼らは、千早が食欲とやせたい願望の狭間で葛藤するたびに、寄り添ったりツッコミを入れたりしている。

千早を悩ませる食べ物の誘惑

千早は、ダイエットの天敵といえる炭水化物と甘い物が大好き。千早は本気でやせたいと願っているが、食べ物を前にすると欲望を制御できなくなり、ついつい食べ過ぎてしまう。彼女を誘惑する魅力的な食べ物は、フルーツ牛乳、あんぱん、ミートボール、カレー、牛丼など多種多様。そんな千早だが、一見むちむち体型ながら肥満体とは程遠いことから、志真にはひそかに今のまんまの千早の方がかわいいと思われている。しかし、それでも千早はあこがれのスレンダー体型を獲得すべく、日々ダイエットに励み続けている。

登場人物・キャラクター

百瀬 千早 (ももせ ちはや)

とある高校に通う1年生の女子。誕生日は7月25日で、血液型はO型。温厚な性格ながら、こだわりの強さと自己肯定感の低さが玉にきず。甘い物と炭水化物が大好きで、餃子を食べるときは白米が必須だったりと食に対するこだわりも強い。むちむちした体型で胸が非常に大きく、無意識に男性を魅了しているが、百瀬千早自身はスレンダーな体型にあこがれている。高校入学後はその傾向に拍車がかかり、周囲にダイエットをすることを公言している。やせることに対する情熱はすさまじく、あまり得意でない運動にも励んでいる。しかし、食べることに対する情熱はそれ以上で、誘惑に負けてすぐに何かを食べてしまい、その度にクラスメートからツッコミを入れられている。

犬塚 志真 (いぬづか しま)

百瀬千早と同じ高校に通う1年生の男子。千早の幼なじみでクラスメート。誕生日は3月25日で、血液型はA型、人間観察が得意な常識人で、千早や友人の樋笠塁から頼られている。実家が定食屋を営んでいることから料理が得意で、千早に電話越しで鳥雑炊の作り方を教えたことがある。千早が幸せそうに食事する姿に惹かれており、スレンダー体型があまり好みではないこともあり、過度なダイエットは必要ないと考えている。一方で、彼女が食べ物を前にすると食欲に抗えずについつい食事をすることを懸念しており、そのジレンマに悩んでいる。のちに引っ越すことになり、別の高校への転校を余儀なくされる。

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