概要・あらすじ
他人の未来が見えてしまうという能力と、人見知りをしてしまう性格のせいで、大橋ミツキには友達がいなかった。一方、佐藤アカネは他人のウソが見抜けてしまうという能力と、人間関係を面倒臭がる性格のせいで同じく友達がいなかった。そんな2人が出会い、話しているうちに、ミツキはアカネに親近感を抱く。これを面倒なことになったと考えたアカネは、自分一人の落ち着いた生活を取り戻すために、ミツキに恋人を作ってしまおうと計画する。
登場人物・キャラクター
大橋 ミツキ (おおはし みつき)
高校1年生の女子で、他人と目が合うと、その人の未来が少し見えてしまうという体質を持っている。そのため他人を目を合わせないようにうつむいて学校生活を送ろうと考えている。同級生の佐藤アカネが自分と同じように奇妙な能力を持つことを知り、意気投合する。
佐藤 アカネ (さとう あかね)
高校1年生の女子で、他人のウソがわかってしまう能力を持っている。大橋ミツキがついたウソを見抜き、今度からはうまくウソをつくようにと助言をして以来、友人関係が続いている。
高山 ナオト (たかやま なおと)
高校1年生の男子で、大橋ミツキと佐藤アカネの同級生。ミツキとは中学時代からの知り合いで、昔から下を向いて歩いていたミツキによく衝突されていた。ミツキが誤って自分の未来を見てしまった際、ミツキの将来の結婚相手とされていた人物でもある。
江口 (えぐち)
高校1年生の女子で、大橋ミツキや佐藤アカネの同級生。食い意地が張っており、食べ残しのお菓子をあげることは江口にとっては重要な愛情表現となっている。語彙やことわざの知識も食べ物関係に偏っている。
白石 マドカ (しらいし まどか)
高校1年生の女子で、大橋ミツキと佐藤アカネの同級生。好きになった相手を不幸にしてしまうという体質を持っており、今までは好きだった人に「テストの範囲を間違える」「野球の試合の前日にねんざする」などの不幸を振りまいてしまった経験がある。
リオ
佐藤アカネの中学時代の友人の女子。ワープする能力を持っていると語るが、アカネの能力ではそれをウソと感じ取れなかった。リオの言っていることが本当なのか、アカネの能力が通用せずにウソを見抜けなかっただけなのかは不明。アカネのことが大好きで、文化祭で再会したことを機に、ことあるごとに能力を使ってアカネに付きまとっている。
高山 ナオミチ (たかやま なおみち)
高山ナオトの父親。家庭菜園が趣味で、野菜から小玉スイカまで手広く育てている。その野菜のできは、料理が得意な佐藤アカネを唸らせるほどの出来映え。息子のナオトの恋愛事情や学校での様子に興味津々なのだが、不器用なため遠回しな質問しかできずにナオトに鬱陶しがられている。
ハナ
大橋ミツキの小学校時代の後輩の女子。小学生の頃、下校中にミツキの能力によって命を救われて以来、彼女のことを崇拝している。しかし自分から接触する勇気はなく、いつも陰ながらミツキのことを見守ることしかできなかった。呪いを使い、ミツキを悲しませる人間を密かに懲らしめてきたという過去がある。