逆境ナイン

逆境ナイン

全力学園の野球部のキャプテン、不屈闘志が、部の存続をかけ、非現実的な「逆境」に対し、その名通りの不屈の闘志で乗り越えていく姿を描く。コメディをふんだんに盛り込んだ、熱血野球漫画。

正式名称
逆境ナイン
ふりがな
ぎゃっきょうないん
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
 
野球
関連商品
Amazon 楽天

概要・あらすじ

校長室に呼ばれた野球部キャプテンで主人公の不屈闘志は、突然、校長から野球部の廃部を命じられる。不屈は部の存続のために「甲子園大会での優勝」を宣言し、その決意の証明として、春の甲子園ベスト8・日の出商業を練習試合で打倒した。そこからさまざまな苦難を乗り越え、全力学園の快進撃が始まる。

登場人物・キャラクター

不屈 闘志 (ふくつ とうし)

4番、ピッチャー、背番号1。全力学園の3年生。野球部キャプテンの左腕投手。ある日、校長から実績のない野球部に廃部を告げられたが、これを取り消させるため、甲子園大会での優勝をぶち上げ、実現するために悪戦苦闘するようになる。この後も、テストの赤点により部員が予選大会に出られなくなったり、ひじを負傷し、それを隠して治療している中、桑原真実子とデートをしているところを仲間に見られて信頼を失ったりと、さまざまな逆境に見舞われるが、異常なまでの前向きさと実行力により、これを跳ね返していく。 これらの苦難を乗り越え、多くのライバルと戦う中で、自らの魂をボールに宿す魔球・男球を身につけ、甲子園大会を震撼させた。 7人家族で、父の根性、母の撫子、祖父の大和、兄の男児、姉の卑弥呼、妹の乙女がいる。気合が盛り上がると家族全員で吠えることがある。

サカキバラ・ゴウ (さかきばらごう)

『逆境ナイン』に登場する人物。野球部部長。産休をとった安藤先生に代わって全力学園に来た社会科教師。特に実践の歴史を得意とする。野球については門外漢だが、不屈闘志に実践的かつ豊富な人生訓知識を買われ、部長として招かれた。安藤先生の妊娠が、本人の勘違いだったことが判明して復帰したため、退任。 強力学園に転任して、野球部部長となる。

校長 (こうちょう)

『逆境ナイン』に登場する人物。全力学園の校長で、白髪に白い鬚が豊かな老人。生徒に対して常に妥協と怠惰を許さない。地区大会でベスト4にも届かない野球部に廃部を突きつけるが、逆境に燃え上がった不屈闘志の闘志にほれ込み、その成長を厳しくかつ暖かく見守る。

ハギワラ・リョウ (はぎわらりょう)

『逆境ナイン』に登場する人物。全力学園の野球部部員で控えピッチャー、背番号11、2年生。親の都合で黒風高校から転校(黒風高校ではキャプテン、ピッチャー、背番号1)してきた。マネージャーの月田明子(アッコ)とは中学時代から仲がよく、「アッコの声援さえあればいい」と公言する。 不屈闘志が信頼を失っていた間、背番号1のエースとして活躍。甲子園大会決勝では、不屈が記憶喪失のため投球できない間、男球で強力学園を抑えた。

月田 明子 (つきた あきこ)

『逆境ナイン』に登場する人物。全力学園の野球部マネージャー。2年生。不屈闘志に勧誘されてマネージャーとなった。中学時代に仲のよかったハギワラ・リョウとは事実上の恋人関係。不屈の扱いがうまい。

桑原 真実子 (くわばら まみこ)

『逆境ナイン』に登場する人物。全力学園の生徒で、美少女を自認する少女。黒目がちで髪は長かったが、「暑かった」という理由でショートヘアにした。父は医者であり、不屈闘志が腕を故障したまま試合に臨もうとした際、真実子に不屈を遊園地に誘わせ、彼に休養をとらせるようにした。この出来事により、不屈は予選をデートでサボったとみなされ、一時的に部員からの信頼を失っている。 当初は不屈闘志が一方的に好意を寄せていただけであり、彼に対して特別な気持ちはなかったが、不屈の言動に触れるうちに、彼への憧れを口に出すようになる。

高田 二流 (たかだ じろう)

『逆境ナイン』に登場する人物。日の出商業の主将で4番ピッチャー。やや小柄で髪が左右でハネねている。憧れの姉一流美(いるみ)にとって一流の男になろうとしてきた努力の男。「二流」という名前は、勢いでつけられたはずだったが、全力学園に地区大会決勝で敗北後、父から「常に一流を目指すものとして、この名前を選んだ」とこじつけられた。 甲子園大会では不屈闘志の協力者になる。

不屈 根性 (ふくつ こんじょう)

『逆境ナイン』に登場する人物。不屈闘志の父。「わかってもらえない真実の血」を嘆く、燃える男。109点差をひっくり返して増長した闘志に、兄の百人組み手の荒行を伝え、さらに「わしはもっとすごいことをやった」と傷だらけの背中を見せた。

無敵 勇士 (むてき ゆうじ)

『逆境ナイン』に登場する人物。強力学園の主将で4番、ピッチャー。不屈闘志と同様に、野球部廃部を告げた校長に向かって甲子園大会優勝を部員全員とともにぶち上げた。準決勝戦で意図的に100点リードされて魔球・男球を体得し、逆転勝利を摑んで決勝に進出した。

新屋敷 章 (しんやしき あきら)

『逆境ナイン』に登場する人物。全力学園野球部の部員で2番、ショート。背番号6。3年生。タラコ唇の天然パーマで、女の子にもてたい欲求が強いが、ふられることのほうが多い。成績は悪かったが、女の子と話をする武器として勉強するという秘策で中間試験を突破。不屈のやる気パルスに最初に同調して活躍し、女は追うものではなく、追われるものだという道を悟った。

源 完人 (みなもと かんと)

『逆境ナイン』に登場する人物。全力学園の校長のおい。メガネとリーゼントで頭脳派を自認している。背番号2、3年生。野球部の正捕手だった大石倉助が中間試験の赤点のために部活動が禁止されとき、新たに加わった捕手。不屈が部員の信頼を失ったとき、事実上キャプテンとして部員をまとめていた。

集団・組織

日の出商業野球部 (ひのでしょうぎょうやきゅうぶ)

『逆境ナイン』に登場する高校野球部。甲子園大会の予選で全力学園と同じ地区の南ブロックの強豪。春の甲子園大会でもベスト8に残った。全力学園との練習試合を雨で辞退したところ、放棄試合が捏造され、惨敗として扱われたため、学校内からの不評を買う。地区大会決勝で全力学園と再戦したが、9回109点リードから逆転されるという屈辱を味わう。

全力学園 (ぜんりょくがくえん)

男女共学の高等学校。努力が足りずに結果を出さない部活動は容赦なく切り捨てられる。定期試験で赤点をとると、部活動が禁止され補習を受けなければならなくなる。

その他キーワード

男球 (おとこだま)

『逆境ナイン』に登場する用語。不屈闘志が編み出した、男の魂をボールに宿して投げつける、気合だけの魔球。不屈の魂の叫びが聞こえる球で、気合でバッターの全身の骨を砕くこともある。バットを通して魂を込める、打撃版の男球もある。逆境を乗り越えるとき、身につけることが可能。不屈のほかにハギワラ・リョウと無敵勇士も会得した。

SHARE
EC
Amazon
logo