概要・あらすじ
「限定ジャンケン」「鉄骨渡り」「Eカード」の勝負から生還したものの、借金を抱えたままの伊藤開司は、帝愛グループ会長・兵藤和尊が建設する巨大地下シェルター「地下王国」の建設現場に送り込まれてしまう。
そこで稼いだ金も、狡猾な班長・大槻に吸い上げられてしまい、地上に戻る術が失われたカイジは、地上へ戻るべく大槻が主催する賭博「地下チンチロリン」に活路を見出す。
登場人物・キャラクター
坂崎 孝太郎 (さかざき こうたろう)
職を失い、パチンコ三昧の日々の末に妻子に逃げられた中年男。一時的に地上に戻れたカイジと組んで、帝愛の裏カジノにあるパチンコ「沼」の攻略に挑む。
大槻 (おおつき)
地下王国の囚人を束ねるE班班長。人の良さそうな笑顔で囚人達を籠絡し、地下では手に入らない酒や食べ物の販売や地下チンチロリンで金を巻き上げて暴利を貪っている。
伊藤 開司 (いとう かいじ)
「限定ジャンケン」「鉄骨渡り」「Eカード」といった帝愛グループのギャンブルから生き延びたものの、借金返済は叶わず「地下王国」の囚人として強制労働を課せられることに。その逆境から脱出すべく、「地下チンチロリン」「パチンコ「沼」」へと挑む。
一条 聖也 (いちじょう せいや)
パチンコ「沼」を有する帝愛グループ裏カジノの若き支配人。幹部候補生としてグループ内でのし上がるために兵藤和尊の陰湿ないじめにも耐えている。頭も切れ、カイジや坂崎の策略を見抜いて対応するなど、パチンコ「沼」攻略の最大の敵として立ちはだかる。
遠藤 (えんどう)
帝愛グループに属する非情な高利貸しで、伊藤開司をギャンブル地獄へと落とす切っ掛けとなった男。利根川 幸雄の失脚で窮地に陥ったため、カイジと組んでパチンコ「沼」攻略に挑む。
場所
パチンコ「沼」 (ぱちんこぬま)
『逆境無頼カイジ 破戒録篇』の用語。帝愛の裏カジノに設置された一発台パチンコ。一球4000円という高レートに加え、普通に打っていたら当たりがでるはずのない仕掛けの数々が組み込まれた難攻不落のパチンコ台。 当たりが出ればそれまでストックされた球すべてが賞金となり、ストックが無い場合は最低3億円分の賞金を店が保証する。
その他キーワード
地下チンチロリン (ちかちんちろりん)
『逆境無頼カイジ 破戒録篇』の用語。サイコロ賭博「チンチロリン」に、大槻が考案した地下王国の特殊事情を加味したローカルルールを加えたもの。大槻は地上に出た際に製作したイカサマサイコロを巧妙に混ぜ込んで使用していた。
クレジット
原作
賭博破戒録カイジ (とばくはかいろくかいじ)
『カイジシリーズ』2作目。カイジこと伊藤開司は、スターサイドホテルの勝負で兵藤に敗れ、さらに借金を1,000万円に増やすことになり、再びギャンブルの世界へ身を落として行く。福本伸行の代表作。講談社「ヤ... 関連ページ:賭博破戒録カイジ