概要・あらすじ
時は昭和33年。借金の清算を賭けてヤクザと麻雀勝負をする南郷の元に現れた、謎の少年・赤木しげる。死線を越えた勝負を生き抜いてきた者だけがもつ気配を赤木から感じとった南郷は、麻雀に関しては素人同然の彼に勝負を託し、赤木もそれに応えて勝利、難を逃れる。
後に、赤木たちは盲目の雀士・市川を始め、豪腕の雀士・浦部、そして戦後日本の闇を支配してきた怪物・鷲巣巌との激闘を制していく。
登場人物・キャラクター
赤木 しげる (あかぎ しげる)
悪魔的な才気と常人を越えた発想を生み出す精神力で、麻雀を始めとする様々なギャンブルで勝利を掴む。その存在を指して「闇の舞い降りた天才」と称される。「勝負は狂気の沙汰ほど面白い」と考えるなど、勝負の結果としての死を恐れない独自の死生観を持ち、その極地ともいえる鷲巣麻雀へと挑むことになる。
安岡 (やすおか)
ヤクザとも繋がりのある悪徳警官だが、赤木しげるの才気に惚れ込み彼の勝負のサポートをするようになる。
南郷 (なんごう)
莫大な借金精算を賭けて、ヤクザとの麻雀勝負に挑む中年男。その最中に赤木しげると出会い、彼に勝負を託すことで彼に麻雀を始めるきっかけを与えた。
浦部 (うらべ)
弱そうに見せかけて勝負のレートを上げ続け、充分に額が上がったところで負け分以上を取り返すスタイルを得意とする雀士。藤沢組の代打ちとして川田組に挑んだ際に赤木しげると戦うことに。
鷲巣 巌 (わしず いわお)
終戦後の混乱期に卓越した頭脳と先見性でのし上がり、戦後日本を裏から支配するに至った闇の帝王。老いと死への恐怖から狂気に走り、鷲巣麻雀で若者の命を弄び奪うことを楽しむようになる。警察の追及から逃れるために海外へと向かう前に、赤木しげると勝負をすることとなる。
市川 (いちかわ)
裏社会の雀士として五本の指に入ると言われる盲目の強豪雀士。盲目であるが故の記憶力と、目に見える状況だけではなく全体を通じた合理的な思考力で赤木しげるに相対する。
その他キーワード
鷲巣麻雀 (わしずまーじゃん)
『闘牌伝説アカギ ~闇に舞い降りた天才~』の用語。麻雀において使用される各4枚づつの牌のうち、3枚が素通しのガラス牌になっている特殊な麻雀牌を使用することで、従来の麻雀にはない駆け引きが要求される鷲巣巌考案の麻雀。 対戦相手は持ち点に自身の血液を用いるという特殊ルールでのプレイを強いられ、鷲巣に点を奪われると点数に応じて血を抜かれるため、絶命の恐怖に脅えながら闘牌に挑むこととなる。
クレジット
原作
アカギ ~闇に降り立った天才~ (あかぎ ~やみにおりたったてんさい~)
漫画『天 天和通りの快男児』のスピンオフ作品。才気、直感、運気、精神力、ギャンブルに必要な素養を全て持っている若者が、裏社会のギャンブラー達と麻雀で対局し、伝説を築き上げていく姿を描いた麻雀漫画。 関連ページ:アカギ ~闇に降り立った天才~