太陽の使者 鉄人28号

太陽の使者 鉄人28号

横山光輝原作のロボット漫画の古典をアニメ化した、TVシリーズとしては二度目の作品。巨大ロボット鉄人28号と操縦者の少年金田正太郎が、世界を脅かすロボット犯罪者達との戦いを描く、正統派ロボットアニメ。

正式名称
太陽の使者 鉄人28号
ふりがな
たいようのししゃ てつじんにじゅうはちごう
原作者
制作
東京ムービー
放送期間
1980年10月3日 〜 1981年9月25日
放送局
日本テレビ
話数
51話
ジャンル
ロボット
 
バトル
関連商品
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概要・あらすじ

巨大ロボットが実用化され、世界的に使用されるようになっていた1990年代(作品制作時では近未来)、世界的なロボット科学者である金田博士の遺児金田正太郎は父の開発した巨大ロボット鉄人28号の存在を知った。

金田正太郎は父の友人でもあったロボット科学者敷島大次郎の協力を得ながら、国際刑事警察機構インターポールの捜査官大塚茂の要請を受けて、鉄人28号で頻発する巨大ロボット犯罪に立ち向かう。

登場人物・キャラクター

金田 正太郎 (かねだ しょうたろう)

巨大ロボット鉄人28号の開発者、金田博士の遺児で年齢は十歳。父の死後、その友人だったロボット科学者敷島大次郎を後見人として成長し、鉄人28号の操縦者となる。大人にも負けない行動力と判断力の持ち主。 世界で頻発する巨大ロボット犯罪対策のため、国際刑事警察機構インターポールの捜査官大塚茂の要請を受けて、鉄人28号を操縦機ビジョンコントローラーによって操作し、それに立ち向かう。その貢献によって、インターポールのメンバーに任命される。 そして戦いを通じて、鉄人28号とは人間とロボットを超えた絆が生まれていった。敷島大次郎の娘敷島牧子は幼馴染である。

宇宙魔王 (うちゅうまおう)

宇宙から来た侵略者。元々は地球型惑星の王だったが、母星がブラックホールに飲み込まれた際に執念で融合。意思を持つブラックホールという超生命体となった。その後、数々を惑星を滅亡させていたが、息子のグーラ・キング・Jrに支配させるために温存させた星、地球へと来襲する。 侵略の際には、犯罪組織ロボットマフィア首領のブランチと結託する。

ロビー

『太陽の使者 鉄人28号』に登場するロボット。宇宙からの侵略者宇宙魔王配下のロボット。高い知能と自我を持つ人間大のヒューマノイドロボットであり、故郷の星を宇宙魔王に滅ぼされてから、その配下になった。 実は故郷の復讐を企んでおり、情報を金田正太郎達地球側に流していた。

グーラ・キング・Jr (ぐーらきんぐじゅにあ)

宇宙から来た侵略者宇宙魔王の息子。二千年前、母星が滅亡した際に冷凍睡眠カプセルに収納されて地球に送られた。二千年後、富士山麓でカプセルが発掘され、金田正太郎の後見人であるロボット科学者敷島大次郎によって蘇生させられた。 当初は記憶を失っており、金田正太郎とも友人になるが、記憶を取り戻してからはライバルとなった。

敷島研究所 (しきしまけんきゅうじょ)

『太陽の使者 鉄人28号』に登場する施設。金田正太郎の後見人であるロボット科学者敷島大次郎が主宰する研究所。金田正太郎の父、金田博士が犯罪組織ロボットマフィアの首領ブランチに殺害されて後、鉄人28号の開発を継続し、完成させた施設でもある。 完成後の鉄人28号はこの研究所の地下施設に収容されて、保守点検を受けており、事実上の基地である。

敷島 牧子 (しきしま まきこ)

金田正太郎の後見人であるロボット科学者敷島大次郎の娘で年齢は十歳。金田博士の死後、敷島家に引き取られて育った金田正太郎とは幼馴染であり、マッキーと呼ばれている。

不乱拳博士 (ふらんけんはかせ)

知能を持つロボットを研究していたが学会の反対に遭い、犯罪組織X団に協力して巨大ロボブラックオックスを開発する。しかし、犯罪に使われるブラックオックスに自分の頭脳パターンを移植して解放しようとして、X団に殺された。 ブラックオックスへの思いは深く、「我が子」と呼ぶ。

ブランチ

巨大ロボットを使って犯罪を行う世界的犯罪組織ロボットマフィアの首領。金田正太郎の父である金田博士の開発した太陽エネルギーを奪おうとして殺害した。金田正太郎と鉄人28号とは度々対決して苦杯を舐めた。 その後、宇宙から来た侵略者宇宙魔王と結託するが、利用されていたことに気づき、最後には金田正太郎に協力する。

ブラックオックス

『太陽の使者 鉄人28号』に登場するロボット。知能を持つロボットの研究をしていた科学者不乱拳博士によって開発された巨大ロボット。その研究によって学会を追われた不乱拳博士を援助した犯罪組織X団によって建造され、船舶の襲撃など犯罪行為に使われていた。 しかし、その事態を憂いた不乱拳博士が自らを犠牲にして、自我を与えられる。その後は敷島研究所に身を寄せ、金田正太郎の後見役であるロボット科学者敷島大次郎の指示の元で、巨大ロボット鉄人28号と協力して、巨大ロボット犯罪に立ち向かう。 自我を持つが、知能は三歳児並。眼から電磁光線というメカの機能を撹乱するビームを出す。

大塚 茂 (おおつか しげる)

巨大ロボット犯罪対策のため、金田正太郎と鉄人28号に協力を要請した国際刑事警察機構インターポールの捜査官。その後も、度々金田正太郎と共に巨大ロボット犯罪に立ち向かう。

X団 (えっくすだん)

『太陽の使者 鉄人28号』に登場する組織。巨大ロボットを使用して犯罪をはたらく組織。首領のヘンケルが、知能を持つロボットの研究を提唱して学会を追われたロボット科学者不乱拳博士に援助して、巨大ロボットブラックオックスを建造した。

ロボットマフィア

『太陽の使者 鉄人28号』に登場する組織。巨大ロボットを使用して世界各地で犯罪をはたらく。首領は金田正太郎の父、金田博士を殺害したブランチ。何度と無く、金田正太郎と鉄人28号と対決した。

敷島 大次郎 (しきしま だいじろう)

金田正太郎の後見人であり、その父である金田博士とは親友だった。鉄人28号の開発途中に無くなった金田博士の研究を受け継ぎ、自らの研究施設敷島研究所でそれを完成させる。巨大ロボット犯罪に立ち向かう金田正太郎をサポートし、後に意思を持つ巨大ロボットブラックオックスの指示役となった。

08 (ぜろはち)

『太陽の使者 鉄人28号』に登場するロボット。金田正太郎の後見役であるロボット科学者敷島大次郎が開発した、人間大のサポートロボット。敷島大次郎 の研究施設に収容されている巨大ロボット鉄人28号の整備や点検、施設内の警備なども行う。

その他キーワード

フライング・キック (ふらいんぐきっく)

『太陽の使者 鉄人28号』に登場する技。金田正太郎が操縦する巨大ロボット鉄人28号の必殺技の一つ。空中にジャンプして、急降下しながら全重量をかけた足で敵を撃破する。

ハンマーパンチ

『太陽の使者 鉄人28号』に登場する技。金田正太郎が操縦する巨大ロボット鉄人28号の必殺技の一つ。その鉄拳を敵ロボットに叩き込んで粉砕する。

ビジョンコントローラー

『太陽の使者 鉄人28号』に登場する装置。巨大ロボット鉄人28号の操縦機。アタッシュケース型の携帯可能な装置で、鉄人28号のアイカメラの画層を移すモニターと二本のレバーで操縦する。レインボーウエーブという電波妨害を受けない特殊な電波で、鉄人28号を遠隔操作する。 常に金田正太郎が携帯しているが、敵によって奪われることもある。金田正太郎の後見役であるロボット科学者敷島大次郎の娘敷島牧子によってVコンとも名付けられた。

鉄人28号 (てつじんにじゅうはちごう)

『太陽の使者 鉄人28号』に登場するロボット。金田正太郎の父、金田博士が開発し、その友人のロボット科学者敷島大次郎が完成させた巨大ロボット。全高20メートル、重量25.8トン。太陽エネルギーを動力源とし、パイロット搭乗型ではなく、外部操縦機ビジョンコントローラーによって遠隔操作されている。 基本的な操縦者は金田正太郎だが、誰でも操縦は可能。特に武器は内蔵していないが、体の一部に損傷を受けても、各部が自立的に行動する独立連動システムを搭載し、高い機動力と格闘能力を誇る。 武器を搭載しなかったのは、「兵器に頼らない平和を築く」という金田博士の思想に基づいている。通常は敷島研究所の地下施設でサポートロボット08に整備、点検を受け、出動の際にはテニスコートの地下から発進する。

クレジット

原作

チーフディレクター

脚本

作画監督

鈴木欽一郎

音楽

清水靖晃 , マライア

アニメーション制作

東京ムービー

原作

鉄人28号 (てつじんにじゅうはちごう)

昭和30年代を舞台に、リモコン操縦器で動く巨大ロボット鉄人28号をめぐっての争奪戦、その操縦器が主人公金田正太郎の手にわたってからは、次々と現れる敵と敵の繰り出すロボット対鉄人28号の平和を守る戦いが... 関連ページ:鉄人28号

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