鉄人28号（漫画）- マンガペディア

概要・あらすじ

太平洋戦争末期、日本が起死回生の秘密兵器として開発していた巨大ロボット鉄人28号が、生き残った謎の科学者の手によって完成され、戦後の日本に突然現れた。リモコン操縦器によって操作する鉄人28号は、時に悪人の意のまま暴れまわるが、勇敢な少年探偵金田正太郎が操縦器を手にしてからは、日本と世界の平和を守るために、世界中の悪人たちが次々と繰り出してくるロボットと戦い続けることになるのだった。

登場人物・キャラクター

金田正太郎 (かねだしょうたろう)

まだ少年ながら探偵をしている。大塚署長の片腕となって、機敏な行動力、大人顔負けの推理力と知能で事件を解決していく。拳銃の腕前はピカ一。鉄人28号の操縦器を手にし、各国の悪人たちと戦っていく。半ズボンにブレザーとネクタイ姿をしている。

鉄人28号 (てつじんにじゅうはちごう)

『鉄人28号』に登場するメインキャラ。太平洋戦争末期に陸軍が起死回生の秘密兵器として開発していた軍事用巨大ロボット。乗鞍岳の覆面の怪人によって戦後に再開発されて作られた。リモコン操縦によって動くことで、敵にも味方にもなることから鉄人28号の争奪戦になる。

敷島博士 (しきしまはかせ)

太平洋戦争時、軍の命令で鉄人28号を開発していた科学者。金田正太郎と出会ってからは良き協力者として助言や鉄人28号の修理、科学犯罪の分析にと多岐にわたって活動を共にする。正太郎を実の息子のように思っている。

大塚署長 (おおつかしょちょう)

感情の起伏が激しく、泣き・笑い・怒り、常に冗談や場を和ませる笑いを振りまくムードメーカー。部下の信頼も厚く、正義感溢れる好人物。正太郎を息子のように思っている。

村雨健次 (むらさめけんじ)

金田正太郎のライバルとして登場。村雨一家の村雨竜作の弟で、悪党ながら情に厚い。鉄人28号をめぐって敵味方に分かれて戦うが、更なる敵の出現に何度か正太郎を助ける側にもなっていく。

村雨竜作 (むらさめりゅうさく)

村雨一家のボス。村雨健次の兄。悪党ながら義理堅く、人情もあるので手下に慕われている。敷島邸に強盗に入った時、ロボット強盗団の乱入で弟分の辰が殺されたことから仇討ちを決意する。

辰 (たつ)

村雨一家の配下。敷島邸を襲撃した際、白覆面の男が造ったロボットに襲われて死亡。彼の死は、村雨一家を鉄人28号事件に巻き込ませることになる。

金田博士 (かねだはかせ)

金田正太郎の父親。戦時中に鉄人28号の設計製造に着手した。不乱拳博士も認める天才科学者。鉄人28号封印の際、連合軍の爆撃と共に死去。

乗鞍岳の覆面の怪人 (のりくらだけのふくめんのかいじん)

戦後、乗鞍岳山中の地下研究施設で、独りで鉄人26号から鉄人28号までを作り上げた人物。詳しい事は謎に包まれている。PX団と手を結んで鉄人を国外に持ち出そうとして失敗、銃撃戦の中で命を落とす。

クロロホルム

PX団を追ってフランスから来た有名な探偵。用心深く、自分の能力に絶対の自信を持つプライドの高い人物。来日した当初は金田正太郎を子供扱いし、正太郎に頼る日本警察をバカにしていた。しかし正太郎の能力を認めて良き協力者になる。

ニコポンスキー

クロロホルムの助手。その正体は旧日本軍の鉄人28号や日本の技術を狙ってやって来たS国スパイ団の団長。クロロホルムにそっくりな上に、クロロホルム以上に変装の名人でもある。

スリル・サスペンス

アメリカの暗黒街で名を馳せたギャング団のボス。残虐非道で目的の為には手段は選ばない男。不乱拳酒多飲博士と出会いバッカスを手に入れ、手当り次第に強盗等の悪事をおこなっていく。

ジャネル・ファイブ

フランスの怪盗紳士。鉄人28号の存在を知り、ロボット・コレクションに加えるために来日し、周到に準備をしながら金田正太郎達に挑戦して来る。仲間意識が高く部下からも尊敬され慕われる紳士的な犯罪者である。

不乱拳酒多飲博士 (ふらんけんしゅたいんはくし)

狂気を含んだ初老の天才科学者。自分の研究のためなら手段は選ばず、ギャングや警察をまとめて敵に回して荒事も厭わない。あらゆることに精通していて、空飛ぶアカエイ潜航艇などをつくり、そしてバッカスブラックオックス製作する。

牧村博士 (まきむらはくし)

自我を持つ電子頭脳ロボットロビーを生み出した科学者。良心をしっかりと持った人格者。ロビーを人間の子供のように育てるつもりだったが、助手に奪われロボット強盗に使われたことで心を痛めて事態収拾に金田正太郎たちに協力する。

ドラグネット博士 (どらぐねっとはくし)

一時は牧村博士と共に電子頭脳の研究開発をしていた。独善的で偏屈な性格ながら、天才的な科学者で超人間ケリーや高性能ロボットギルバートを作り出した。

超人間ケリー

ドラグネット博士の助手をしていたが、実験でミスをしたことでドラグネット博士の怒りをかい、むりやり脳だけが人間の機械人間(サイボーグ)に改造された。その時は改造が失敗して死んだと思われていたが、墓地に落ちた雷で蘇り、凶暴になって暴れ苦しみながら金田正太郎たちと争うことになる。

VL2号 (ぶいえるにごう)

スノー国から送り込まれたロボット兵器。パーツを細かく分けて、輸送先で組み立てて運用できるようにした巨大ロボット。そのパワーは鉄人28号の腕をもぎとるほどだが、大塚署長がパーツ部分を抜き取ったことで誤動作し爆発してしまう。

ギャロン

秘密結社ブラック団が作った恐竜型ロボット。真っ黒い巨体で鉄人28号より大きい。口内に熱線銃を仕込み金田正太郎たちを苦しめた。巨体のためパーツ組み立て型ロボットだが、飛行するパーツの一部を鉄人28号に破壊され、機能不全を起こし自爆する。

ギド

砂漠の国の反乱軍の量産型半自律型ロボット。棘つきの甲羅を背負ったロボット兵器。棘からは熱線を出し、口で人間を捕獲する。硬い甲羅に反して腹部からの攻撃に弱い弱点を見抜かれて鉄人28号たちに敗れる。

バッカス

不乱拳酒多飲博士が鉄人28号に対抗するためにスリル・サスペンスと共に作り出された。口から火炎放射を放ち、対人兵器を内蔵し、すべてに置いて鉄人28号を凌駕している。しかし操縦器が壊れたことで動作不良に陥り、不乱拳酒多飲博士を殺害し、鉄人28号と空中で激突し爆発する。

ブラックオックス

不乱拳酒多飲博士が生み出した高性能の漆黒のロボット。電子頭脳を搭載しており、単純な行動なら自分で考える力がある。指先から放つ熱線は強力な装甲を持つロボットを溶解させるほどで、その頑健さやパワーはすべてにおいて鉄人28号より勝っている。

ギルバート

ドラグネット博士が鉄人28号に対抗するために開発したロボット。何度か戦うことになるが鉄人28号は歯が立たない。最終的にブラックオックスとタッグを組んでやっと倒すことが出来た。

モンスター

ゴロギル博士が作った、樽型に尖がった頭部を持つ。飛行能力、内蔵した光線銃、頭部からの火炎放射、水中潜行能力、地中潜行能力など多彩な機能を持ち、鉄人28号より二倍も大きい。強敵だったが、空中戦は鉄人28号に劣ることを見抜かれ鉄人28号の体当たりで破壊される。

ロビー

牧村博士が完成させた自我を持つ人工知能を搭載したロボット。全身が黒く、栗のような頭を持ち、長い手と三本の足を持っている。牧村博士の助手がロビーを操って強盗を企てたトラブルで爆破に巻き込まれ破壊されたと思われていたが、後に復活してロボット王国を誕生させる。

26号

鉄人28号の前に作られたロボット。金田正太郎をはじめみんなは最初はこのロボットを鉄人28号だと思っていた。鉄人28号の製作資金を稼ぐためにロボット強盗として登場する。

集団・組織

村雨一家 (むらさめいっか)

『鉄人28号』に登場するグループ。村雨兄弟を中心に構成される犯罪集団。押し込み強盗から密輸取引まで行っているが、無駄な血は流さず義理堅い。金田正太郎とは敵対関係だったが、新たな悪の組織の出現で共闘して助け合うことも度々あった。

PX団 (ぴーえっくすだん)

『鉄人28号』に登場する組織。世界規模の大犯罪組織。国際的な密輸や組織犯罪を起こしており、ジェット機や潜水艦等、簡易的な軍事力も有している。各国に支部があり、団員は鉄の掟に縛られている。

ロボット王国 (ろぼっとおうこく)

『鉄人28号』に登場する組織。人工頭脳搭載したロビーが数々のロボットをつくり人間に立ち向かい、人類の支配を目論む。鉄人28号も一時は捕獲されることもあったが、ブラックオックスの参戦でロビーは破壊され、王国は壊滅する。

ブラック団 (ぶらっくだん)

『鉄人28号』に登場する組織。世界征服を狙う犯罪組織。海底にミサイル基地を建設し、各国を脅して政治家を操り、支配しようと画策していた。組織の恐竜型ロボットギャロンは鉄人28号を苦しめる。すべてのメンバーが黒い覆面姿。団長だけが白い覆面をしている。

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EC

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