概要・あらすじ
1年前以前の記憶を失った少女音無小夜。彼女は沖縄で血の繋がりは無いが居酒屋を経営する宮城ジョージを義父として、カイ、リクの4人で楽しい生活をしていた。そこに殺人事件が起きる。実は、その事件には音無小夜が深く関わっていた。
小夜は翼手という化け物を抹殺していくという使命を持つ少女だった。その力をハジというチェロ弾きの青年から覚醒させられる。沖縄からベトナム、ロシア、フランス、イギリス、そしてアメリカと長い長い小夜の宿命の戦いが始まる。
登場人物・キャラクター
音無 小夜 (おとなし さや)
女子高生。沖縄県沖縄市で義父、宮城ジョージの元、暖かい家庭の中、生活している。1年前から現在までの記憶しかない。ある夜、異形の化け物に襲われた際、ハジにより本当の姿に覚醒させられる。 人間離れした身体能力で刀を振るい、通常兵器では歯が立たない翼手を抹殺することができる。永遠の生命と異常な再生能力を持つ。
宮城 ジョージ
小夜の義父として一緒に生活している。実は、米軍が密かに研究していた人間を翼手化する実験台として投薬を受けており、すでに体の一部が翼手化してしまっている。小夜の秘密を承知の上で義娘として育てる。 小夜に対する深い愛情と、翼手化し続ける己の運命の狭間で、究極の決断をする。
翼手 (よくしゅ)
『BLOOD+』に登場する異形の生物の総称。鋭い爪と牙を持つ。人の姿に擬態し人間社会に溶け込みながら血を喰らう。その生態も個体数も知られていない、一般社会では封印された存在。
宮城 リク
小夜の義理の弟。優しくて温厚な性格。料理、洗濯が得意。戦いの中、瀕死の重傷を負うが、小夜の血の力でシュヴァリエという不死の体へと変化する。しかし、その後の戦いで砕け散ってしまう。
宮城 カイ
小夜の義理の兄として生活を共にする。退部したものの野球部のエースであったりとスポーツ万能。義理の妹思いの頼りになるお兄さん。翼手を倒すという小夜の使命を己の使命として共に戦い続ける。 熱血タイプの武闘派。
ジョエル
ゴルトシュミット家の家長である彼は、その地位と共にジョエルという名前を引き継ぐ。このジョエルは翼手殲滅を目指す赤い盾の長官を務めることを意味する。デヴィットの上司として、小夜を陰ながらサポートする。
ディーヴァ
小夜の双子の妹。130年前、ゴルトシュミット家が創設した世界中の動植物を研究する施設に運び込まれた翼手のミイラの体内から取り出された繭から、小夜とともに誕生。しかし、小夜が名前を与えられ人間らしい暮らしをするのとは対照的に、塔に幽閉されていた。 その50年後、小夜が渡した鍵で塔から飛び出し、園内の人間を虐殺。それ以来、ディーヴァと小夜、翼手を殲滅する組織「☆赤い盾」との戦いが始まることとなった。
デヴィッド
翼手をこの世界から殲滅させるために作られた赤い盾のメンバーの1人。小夜をサポートするためのチームのリーダーである。
赤い盾 (あかいたて)
『BLOOD+』に登場する組織名。翼手(よくしゅ)という人の生き血を吸う化け物を倒すために作られた。1883年に設立され、現在に至っている。
ハジ
チェロを弾く美男子。100年前にシュヴァリエという不死の体を小夜から与えられる。それ以来、小夜を守り続けてきた。小夜の事を深く愛し続けている。最後の戦いで力尽きてしまう。小夜に対しては忠実で、その風貌や態度からまるで執事のように見える。 過去には赤い盾のメンバーだったが、今は単独で行動をしている。