BUD BOY

BUD BOY

「やじきた学園道中記」シリーズと並ぶ市東亮子の長期連載作品。現代日本を舞台に、素行の悪さから天界から人間界に追放された仙人の皇子、蕾が、仲間と力を合わせて花の妖精や怪魔が起こす事件を解決していくスペクタクルファンタジー。天界は中国の神話風の世界観がモチーフになっている。タイトルが「BAD(悪)」ではなく、「BUD(蕾)」なのは主人公のことを意味しており、天界では自己中心的な振る舞いをしていた蕾が、人間界で起こる事件や出会いをきっかけに、少しずつ成長していく姿も見どころとなっている。秋田書店「プリンセス増刊 恋姫」で1993年1月25日号から連載が開始され、秋田書店「月刊プリンセス」「別冊プリンセス」「プリンセスGOLD」と掲載誌を移し、2003年に本編が完結。その後、番外編も不定期に発表され、2009年にシリーズが完結した。コミックスは本編が全19巻、番外編として全3巻が刊行されている。1993年にラジオドラマ化。NACK5「VIRTUAL ADVENTURE」内のコーナーとして放送され、のちにCD化された。蕾を田野恵、川原田透を関俊彦が演じている。また、2002年には秋田書店「秋田文庫ノベルズ」より、渡辺麻実の小説『小説BUD BOY-百年の想い~哀しみの花嫁』が刊行された。

正式名称
BUD BOY
ふりがな
ばっどぼーい
作者
ジャンル
ファンタジー
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概要・あらすじ

登場人物・キャラクター

(つぼみ)

花々を司(つかさど)る天界の仙人の皇子。若くして天界で暮らす仙人たちを守護する総大将として名をあげた実力者でもある。金髪ショートヘアで細身の美少年ながら、腕っぷしが非常に強い。また、その見た目から清楚(せいそ)な美少女に間違われることも多い。貴族のような立場であったものの、清浄かつ平安な天界の暮らしに飽き、粗暴な行動を繰り返していたため、母親によって人間界へ追放される。しかし、善と悪で混沌とした人間界の暮らしが心地よく、天界よりも気に入っている。花々が持つ力を自由に使うことができ、攻撃や防御に用いる。クールな性格で喜怒哀楽を表に出すことは少ないものの、ゲームの勝敗で熱くなったり、不幸な生い立ちの者に同情したりと、人間的な一面を見せることもある。ゲームセンターで出会った河原田透には心を許しており、いつも戯(じゃ)れ合っている。

川原田 透 (かわはらだ とおる)

人間の男子高校生。素行の悪い不良ながら、根は純粋で優しい性格の持ち主。裕福な家庭に生まれたものの、父親との折り合いが悪く、一人暮らしをしている。ゲームセンターで蕾と出会い、すぐに意気投合する。当初は蕾を天界の仙人とは知らず、自分の弟分のようにかわいがっていた。のちに蕾が不思議な術を使う天界人だと知るが、変わらず友情を育んでいる。蕾やほかの仙人たちとの交流を通し、花の妖精や怪魔が起こす事件に巻き込まれていく。

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