あらすじ
第1巻
大学生の有馬ユウキは、勉強や生活費を稼ぐためのアルバイト、隣人とのトラブル、バイクの窃盗被害などで心身ともに疲弊していた。有馬は今の自分には癒しが必要だと感じ、ゲームショップのジャンクコーナーで昔よく遊んでいた古いゲーム機と、ラベルがはがれて中身のわからないソフトを購入する。帰宅後、さっそく遊ぼうとしてスイッチを入れたところ、謎の発光現象とともに一人の少女メイジが現れる。翌日、有馬はメイジといっしょに街を散策していると盗まれたバイクを発見するが、窃盗犯はバイクに乗って逃亡。メイジの魔法によって窃盗犯を追い詰めた直後、一つ目のモンスター、サイクロプスに襲われる。有馬はメイジのサポートもあってサイクロプスを撃退すると、メイジからいっしょに戦う仲間として認められ、異形のモンスターとの戦いに巻き込まれてしまう。
登場人物・キャラクター
有馬 ユウキ (ありま ゆうき)
大学生になったばかりの男性。アルバイトで生活費を稼いでいる苦学生で、勉強にアルバイトと忙しい日々を送っている。生まじめで気弱な性格なために損な役回りばかりを押し付けられ、通学に使っているバイクが盗まれたことで、ストレスで心身ともに限界に達する。癒しを求めて買ったジャンク品のゲームをプレイしたところ、ゲームの世界のキャラクターやモンスターを現実世界に出現させてしまう。ゲームのキャラクターであるメイジから騎士の資質があると認められ、経験値を積む目的で多くのモンスターと戦わされている。現在のレベルは20で、ある程度のモンスターなら一人で倒せるようになっている。
塚原 コマキ (つかはら こまき)
大学生になったばかりの女性。有馬ユウキの従妹で、小学生の頃は兄妹のようにいっしょに遊んでいた。有馬に思いを寄せており、有馬と同じ大学に進学するが、有馬がメイジと同棲していることにショックを受ける。困っている人は見過ごせない優しい性格の持ち主。ゲームショップでアルバイトをするほどゲームが大好き。偶然知り合った金獅子が、ゲームのキャラクターになりきっていると思い、塚原コマキ自身のネットゲームの名前である「コメッティア」を名乗る。
メイジ
有馬ユウキが、ゲームの世界から呼び出してしまった少女。ドルクラン王国の宮廷魔導士で、極呪の使用が許された最高位の魔導士でもある。元の世界では、名前は君主から授けられた栄誉であり、名前で呼べるのは主のみであったため、周囲には「メイジ」と呼ばせている。強さを表すレベルは99。現実世界の活動拠点に有馬の部屋を選び、有馬といっしょに暮らしている。
モンク
有馬ユウキが、ゲームの世界から呼び出してしまった少女。ドルクラン王国では王直属の親衛隊として戦っていた猛者で、強さを表すレベルは87。メイジもお墨付きを与えるほどの格闘の達人でもある。元の世界では、名前は君主から授けられた栄誉であり、名前で呼べるのは主のみであったため、周囲には「モンク」と呼ばせている。現実世界にやって来たことで、モンク自身の体が変化していることに不安を感じている。
金獅子 (きんじし)
有馬ユウキがゲームの世界から呼び出してしまった老齢の男性。メイジやモンクが倒すべき相手でもある。現実世界に来たばかりで、体調が優れなかったところを塚原コマキに助けてもらう。有馬やメイジと同じアパートに住んでいる。