森のほとりでジャムを煮る ~異世界ではじめる田舎暮らし~

森のほとりでジャムを煮る ~異世界ではじめる田舎暮らし~

小鳩子鈴の小説『森のほとりでジャムを煮る ~異世界ではじめる田舎暮らし~』のコミカライズ作品。魔法が存在する世界へ転移したアラサー女子が、田舎でスローライフを送る姿を描いたハートフルファンタジー。

正式名称
森のほとりでジャムを煮る ~異世界ではじめる田舎暮らし~
ふりがな
もりのほとりでじゃむをにる いせかいではじめるすろーらいふ
原作者
小鳩 子鈴
作者
ジャンル
ファンタジー
レーベル
フロース コミック(KADOKAWA)
巻数
全3巻完結
関連商品
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あらすじ

第1巻

百貨店で働くアラサー女子が休日出勤中に交通事故に遭い、目覚めるとそこは異世界の田舎町だった。ケガを負って森で倒れているところを、アデレイド・ダスティンという優しい婦人に助けられたらしい。アデレイドによってマーガレットという名前を与えられた彼女は、精霊の招き人としてこの異世界に招かれたらしく、その代償として声を失っていた。この世界とアデレイドのことがすっかり気に入ったマーガレットは、森のほとりで大好きなジャム作りをしながら、スローライフを送ることを決意する。(第1話。ほか、5エピソード収録)

登場人物・キャラクター

マーガレット

精霊の招き人として異世界へ転移したアラサー女子。左右の瞳の色が異なるオッドアイを持つ以外、特に特徴のないごくふつうの女性。年齢は28歳だが、異世界では時間の流れが元の世界とは違うらしく、異世界での年齢は26歳となる。子供が好きで保母の資格を持ち、幼稚園の先生になるはずだったが、会社の倒産による内定取り消しで、百貨店に勤めていた。休日出勤中に居眠り運転のトラックに巻き込まれて、異世界へと転移する。大ケガを負って、ミーセリーという村の森で倒れているところをアデレイド・ダスティンに助けられ、ケガから回復後もアデレイドの家で二人で暮らしている。異世界での文字は元の世界とはまったく異なるが、精霊の招き人という不思議な能力のおかげか、知らない文字でも読み書きが不自由なくできる。転移の影響から声を失っており、なぜか自分の名前だけは異世界の人にも読めなかったため、アデレイドによって「真珠」を意味する「マーガレット」と名づけられた。ゆっくり流れる時間と、村の心優しい人々との暮らしをすっかり気に入り、異世界でのスローライフを満喫する。

アデレイド・ダスティン

異世界にあるミーセリーの村で暮らす妙齢の婦人。森のほとりにある家で、犬といっしょに暮らしている。往診に来る医者のダニエル・レイノルズからは、「アディ」と呼ばれている。森で倒れているマーガレットを見つけて、救出した。10年ほど前までは王都で息子のウォルター・ダスティン夫婦と共に暮らしていたが、都会の暮らしが合わずにミーセリーに戻ってきた。息子が家を訪ねてくることもなく、一人寂しく暮らしていたが、マーガレットと暮らすようになって笑顔を見せることも多くなった。

ダニエル・レイノルズ

異世界にあるミーセリーの診療所にいる医師の男性で、治癒魔法を使える。細身の体型で口ひげを蓄え、眼鏡を掛けている。貴族で知らぬ人はいないだろうといわれるほどの高名な医師で、王宮筆頭医師だったが、今は引退してミーセリーの人々を往診しながら静かに暮らしている。

マーク・ディズレイリ

ダニエル・レイノルズの助手を務める男性で、年齢は24歳。まつ毛の長い美少年だが、愛想がまったくないクールなタイプ。子供の頃は伯爵家の妾腹として、正妻と、その子供たちからのさげすみを日々受けながら育った。成長するにつれ、成績も容姿もよくなっていくことを妬んだ異母兄弟たちから命まで狙われ、刃物で刺されて倒れているところをダニエルによって救われた。王都に戻って、学院を卒業後はダニエルの計らいで医師としての基礎を学び、押しかけ弟子としてダニエルのもとへやって来た。

ウォルター・ダスティン

アデレイド・ダスティンの息子。王都で暮らしており、10年ほど前までは妻とアデレイドと共に暮らしていたが、アデレイドがミーセリーへ隠居したあと、妻とは離婚している。不愛想な性格で人をにらみつけるような顔をしており、母親とも疎遠。王宮の宰相補佐として、精霊の招き人であるマーガレットに会うため、ヒュー・タウンゼントと共にミーセリーを訪れる。

ヒュー・タウンゼント

王都の魔術院に所属する男性。精霊の招き人であるマーガレットに会うため、ウォルター・ダスティンと共にミーセリーを訪れる。長髪でエメラルドのような瞳を持ち、手袋とマントを着用している。不愛想なウォルターとは対照的に愛想がよく、マーガレットからはチャラいという第一印象を持たれている。ミーセリーの出身だが、村に家はもうない。

その他キーワード

精霊の招き人 (せいれいのまねきびと)

精霊に招かれて界を渡ってきた人々。魔力を持たないが、精霊や妖精の姿を見ることができ、それらと接することができる。異世界の人々は魔力を持つものの、妖精の姿を見ることはできず、妖精は金色に光る粒々にしか見えない。その金色に光る粒々は「妖精の卵」と呼ばれる。精霊の招き人は時折、この世界へやって来るらしく、温かく迎えられている。元の世界とは言語も文字も異なるが、不思議な力によって会話や読み書きに不自由することはない。多くの場合、精霊の招き人は記憶を失っていることが多いが、マーガレットの場合は記憶を保っている代わりに声を失っていた。

クレジット

原作

小鳩 子鈴

キャラクター原案

村上 ゆいち

書誌情報

森のほとりでジャムを煮る ~異世界ではじめる田舎暮らし~ 全3巻 KADOKAWA〈フロース コミック〉

第1巻

(2019-12-05発行、 978-4040642505)

第2巻

(2020-06-05発行、 978-4040647111)

第3巻

(2021-02-05発行、 978-4046802200)

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