CAROL

CAROL

音楽バンド・TM NETWORKのギタリストだった木根尚登の小説デビュー作が原作。同じくTM NETWORKの小室哲哉のビデオコンサート「FANKS! FILM COLLECTION」にて、小室のソロライブツアー映像との併映という形で公開された。キャラクター原案と構成をつとめた漫画家の高河ゆんは、本作主人公キャロルの孫の世代をメインにした漫画『CAROL-K』を後に描いた。

正式名称
CAROL
ふりがな
きゃろる
原作者
制作
アニメイトフィルム、マジックバス
公開日
監督
出崎哲
ジャンル
アドベンチャー
 
ファンタジー
 
その他芸能・音楽
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概要

1991年のロンドン。少女キャロルは愛好する音楽グループの人気低迷に異変を感じとっていた。ビッグ・ベンの鐘の音が止まり、オーケストラ音楽家の父が楽器から出る音の違和感に苦しむなど音にまつわる怪現象が頻発。

それらはすべて異世界ラ・パス・ル・パス魔王ジャイガンティカのしわざだった。キャロルは次元を越えて出会った人々の助けを得ながら、魔王に立ち向かう。

登場人物・キャラクター

キャロル・ミュー・ダグラス (きゃろるみゅーだぐらす)

ロンドンの小さな町に暮らす少女。母親の出した朝食へ細かい文句をつけるなど、ややわがままな性格。身のまわりから様々な音が盗まれる中、異世界ラ・パス・ル・パスへ渡る。はじめは己の使命を迷惑がって元の世界に帰ろうとしたが、やがて自分の手で魔王から音を取り戻す決意を固める。 父ライマンは高名なチェロ奏者。ガボール・スクリーンというバンドのファン。

ケプリ

魔王の側についてクラークを幽閉している男。獣人たちに指示を出し、敵対するフラッシュたちを捕らえようとしている。心の底では美しい音を愛しているとクラークに指摘されて動揺する。

フラッシュ

異世界ラ・パス・ル・パスの住人。勇敢な青年剣士。ケプリが放った獣人たちに追われていたが、キャロルたちと合流して反撃に転じる。ティコ、クラークとは共に音楽を奏でていた仲間。 モデルはTM NETWORKの宇都宮隆で声優も当人がつとめている。

ジャイガンティカ

死と破壊と絶望を司る怪物。歌と踊りで活気に満ちていたラ・パス・ル・パスから音を奪って滅亡の危機へ追い込んだ。その脅威は地球にも及び、数々の異変が生じている。赤黒い肉塊の山に巨大な単眼がついたグロテスクな外見。

クラーク・マクスウェル (くらーくまくすうぇる)

異世界ラ・パス・ル・パスの最重要人物。幽閉の身だが、時おり牢から出されて魔王を眠りにつかせるためのピアノを弾いている。音を盗まれて滅びゆく世界を救えるキャロルの力に気づき、空間を越えたメッセージを送った。 フラッシュ、ティコとは共に音楽を奏でていた仲間。

ラ・パス・ル・パス (らぱするぱす)

異世界の国。キャロルがロンドンから次元を越えてやってきた場所。元々は美しい自然が広がる豊かな土地で、音楽を愛する人々が生きていた。現在は音を盗む魔王のせいで荒れ果て、不気味な森が広がっている。

ティコ・ブラーニ (てぃこぶらーに)

異世界ラ・パス・ル・パスの住人。人間よりも長い耳とサングラスが特徴。危険な森の中で気絶したキャロルを救い、案内役をつとめる。フラッシュ、クラークとは共に音楽を奏でていた仲間。

ガボール・スクリーン

『CAROL』に登場する音楽グループ。正体不明のバンド。キャロルは彼らの大ファンで、購入したアルバムを徹夜で聴きこんで寝不足になった。新曲が世間に酷評され、人気が一気に落ちてしまう。

ライマン・ミュー・ダグラス (らいまんみゅーだぐらす)

キャロルの父親。有名オーケストラに所属するチェロ奏者。いつも奏でている楽器から音を盗まれたせいで、自分自身の演奏に対する違和感に耐えきれず暴れだした。

その他キーワード

タイオス

『CAROL』に登場する植物。人格をもった老木で、声を発して人間の言葉で語りかけてくる。タイオスによればどんな草木も話せるものだが、人間のほうが聴こうとしないだけだという。

クレジット

原作

木根尚登

監督

出崎哲

構成

作画監督

小林ゆかり

音楽

小室哲哉

アニメーション制作

アニメイトフィルム , マジックバス

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