M・S DOLLS

M・S DOLLS

菅原健二の代表作で初連載作品。現代日本を舞台に、アニメオタクの男子高校生、君塚アオイが、自らの妄想から生み出したM・Sドールの八乙女と共に、ほかのM・SマスターたちとM・S FIGHT(モーソーファイト)を繰り広げる中で、己の妄想とツンデレキャラへの愛に真摯に向き合っていく姿を描いたラブコメバトル。小学館「クラブサンデー」で2009年4月から2010年2月にかけて配信されたあと、小学館「週刊少年サンデー超増刊」2010年3月号から5月号にかけて連載された作品。

正式名称
M・S DOLLS
ふりがな
もーそー どーるず
作者
ジャンル
バトル
 
ラブコメ
レーベル
少年サンデーコミックス(小学館)
巻数
全5巻完結
関連商品
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自分の妄想で相手のM・Sマスターを萌えさせろ

本作で繰り広げられるM・S FIGHT(モーソーファイト)は、物理攻撃ではない。相手の妄想で生み出されたM・Sドールの欠点を罵倒して屈服させたり、自らのM・Sドールの萌えどころを挙げて相手を萌えさせたりと、羨ましがらせることで「自分の妄想こそが最強」と思わせる戦いを繰り広げる。一見すると口ゲンカのように見えるが、攻撃によってM・Sマスターが精神ダメージを受けると、最悪の場合はM・Sドールが消滅してしまうこともある。

200時間連続萌えアニメ視聴で悟りを開く

アオイとM・Sドールの八乙女の出会いは、アオイが現実の女子生徒たちにバカにされた憂さ晴らしに、萌えアニメを200時間連続視聴したことに起因する。すべての時間をアニメに捧げて悟りを開き、想像力を司(つかさど)る右脳に隠された「妄想細胞」が活性化したことで、アオイの萌えが凝縮されたM・Sドールである八乙女が妄想から具現化する。八乙女は少し胸が小さいこと以外はアオイの理想系で、当然のように彼女にのめり込んでいく。

最大の敵はD・M(ダークマスター)

基本的にM・Sマスターは、自分の萌えを相手に認めさせることを目的にM・S FIGHTを行う。しかし、実生活でストレスなど負の感情が高ぶり、相手のM・Sドールを消滅させるほど好戦的な状態になったM・Sマスターは、「D・M(ダークマスター)」と呼ばれる。オタク相手に対して強気になるという、いわゆる内弁慶を極めた状態だが、暗躍するD・Mたちにアオイたちは警戒心を強めている。

登場人物・キャラクター

君塚 アオイ (きみづか あおい)

萌えアニメオタクの男子高校生。前髪の長い金髪をカチューシャで留めている。クラスメイトの女子からは「キモ塚」と呼ばれ迫害されている。アニメ好きであることをバカにされたことで現実に愛想を尽かし、2次元にのめり込むことを決め、萌えアニメを200時間連続視聴した結果、妄想からM・Sドールの八乙女を生み出す。アニメファンサイトの掲示板では「キミー」と名乗っている。アオイのライバルである伊達ワカツキとは、ツンデレキャラ萌えとクーデレキャラ萌えでよく論争を繰り広げていた。しかしM・Sトーナメント以降は、ワカツキとも友好的な関係を築いている。友人に対する情が厚く、M・Sドールの亘理ダイスケと池月がD・Mによって消滅させられたと誤解した際は、怒りで震える熱血漢な一面を見せた。

八乙女 (やおとめ)

アオイが妄想で生み出したM・Sドールの少女。ピンクの長い髪をツインテールにしている。誕生日は5月18日で、身長は157センチに設定されている。貧乳でツンデレな言動を繰り返すが、アオイのライバルであるワカツキのM・Sドールである名取と友人になるなど、アオイ以外に対しては友好的な態度を見せる。アオイには素っ気ない態度で接しているが、彼からプレゼントされた指輪はいつも大事に身につけている。

書誌情報

M・S DOLLS 全5巻 小学館〈少年サンデーコミックス〉

第1巻

(2009-10-16発行、 978-4091218605)

第5巻

(2011-07-15発行、 978-4091232083)

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