概要
遠い未来、宇宙最速を決するカーレースREDLINEに挑む男がいた。名はJP。ダンディなふるまいの中に純真な性根を秘めたJPは、武器を搭載した空飛ぶ車が有利なレースの中でただ一人、非武装の四輪自動車によって純粋に走りだけで勝利する事を目指していた。
登場人物・キャラクター
ジョシュア・パンクヘッド
REDLINE出場者。異様に長いリーゼントに革ジャンという格好と裏腹に性格は純情。武器を使わず速さだけで勝つ事にこだわる。愛称はJP。整備士フリスビー、ジャンク屋のもぐらオヤジとチームを組んでいる。 少年時代にソノシーの一生懸命な走りを見て以来、彼女へ憧れを抱いている。信念に従い、飛行しないクラシックな四輪自動車を改造して乗る。
リンチマン&ジョニーボーヤ
『REDLINE』に登場するチーム。REDLINE出場者の男2人組からなるユニット。ふだんは賞金首を痛めつける動画をメディアに送って人気と金を稼いでいる残虐ファイターたち。レースでは武器の使用可というルールを最大限に活かした攻撃・妨害を行う。 悪役キャラとしての人気がある。
ハメシュ・フリーニ (はめしゅふりーに)
REDLINE出場者。3大会連続出場の常連。成績はいつも5位止まりで、原因は完走することを最優先した慎重すぎる走りにある。公道での暴走行為の取り締まりに異常な熱意をもつ警官だが、不倫スキャンダルで世間を騒がすダーティな面も。
スーパーボインズ
『REDLINE』に登場するチーム。REDLINE出場者の女2人組からなるユニット。アイドルデビューも果たした美人姉妹。お色気だけでなく、レースで稼いだ金を祖国の復興資金にあてている健気さもうけて主に男性人気が高い。 故郷の星では王女の教育係という要職についている。
三木・轟木 (みきとどろき)
『REDLINE』に登場するチーム。REDLINE出場者の男2人組からなるユニット。どちらも人間。地球そっくりの人工星からやってきた、宇宙有数の億万長者コンビ。2人とも31歳で童貞。名前の由来は、石井克人の友人であるCMディレクターの三木俊一郎と轟木一騎の名字からで、このキャラクターたちの声も両名があてている。
もぐらオヤジ
昔かたぎの年老いたジャンク屋。JP、フリスビーとチームを組んでいる。2人にとっては父親のような存在。口は悪いが、良い品物を見極めて安く調達してくるジャンク屋としての腕は一流。
ボルトン
今回のREDLINEレース会場である惑星ロボワールドの軍事力を事実上支配している防衛大臣。力が全てという信念をもつ根っからの軍人。身体の大半を金属化している。ロボワールドに存在するあらゆる生物兵器と神経接続して戦うことができる。
ソノシー・マクラーレン (そのしーまくらーれん)
REDLINE出場者。女性。人魚系の宇宙人と人間のハーフ。レーサーだった父との再会を求めて少女時代からカーレースの世界に飛び込んでおり、12歳にして草レースの史上最年少優勝記録をとった事がある。 ジャンク屋の生まれで、エンジン大好きのメカニックオタクという面もある。JPにとっては少年時代からの憧れの人。
トラヴァ&シンカイ
『REDLINE』に登場するチーム。REDLINE出場者の男2人組からなるユニット。初出場で両名とも18歳という若さだが予選トップのタイムをたたき出すなど前途有望なルーキーコンビ。この2人は小池隆監督の別作品『TRAVA-FIST PLANET』の主役でもあり、『REDLINE』のほうが過去にあたる。
マシンヘッド鉄仁 (ましんへっどてつじん)
REDLINE出場者。雑種の宇宙人。背中にプラグがついており、車とドライバーを一体に接続して自在に走ることが可能。マシンの最大速度はマッハを超える。これまで4大会連続優勝している王者で、今回のレース唯一のシード権を与えられている。
フリスビー
JPの親友で、整備士。金のためにヤクザと組んで八百長に手を染めているが、もともとは親友をレースで勝たせたい一心で高価な車を手に入れたため借金を背負ったのがきっかけだった。JPがゴール直前でクラッシュするように細工を施す。
イベント・出来事
REDLINE (れっどらいん)
『REDLINE』に登場するカーレース。5年に一度開催され、優勝者は宇宙最速の栄誉を手に入れる。出場マシンはどんな武装を搭載してもいい何でもありの過激なルールで、賭けの対象にもなることもあって人気が高い。 この未来ではすでに四輪自動車から飛行機能を持つエアカーへレースの主役が移っており、クラシックカーで出場するJPはきわめて異例な存在になっている。
場所
ロボワールド
今回のREDLINEのレース会場として選ばれた星。最悪とまで言われる軍事機密の数々がひそむ危険な場所であるため、出場辞退者が相次いだ。