風の名はアムネジア

風の名はアムネジア

菊地秀行のSF小説を原作とする長編アニメ映画。制作はマッドハウス。菊地作品のアニメ化でマッドハウスが関わった例としては『妖獣都市』(劇場作品)と『魔界都市<新宿>』(OVA)の制作協力に続く第3弾にあたる。その両作で監督をつとめた川尻善昭が、本作では監修と脚本に参加している。

正式名称
風の名はアムネジア
ふりがな
かぜのなはあむねじあ
原作者
制作
マッドハウス
公開日
監督
やまざき かずお
ジャンル
その他SF・ファンタジー
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概要

1990年代のある年、地球人類に完全な記憶喪失をもたらすが吹いた。人々は知識も技術も言葉も忘れ、原始的な暮らしをしていた。そんな中でただ1人、ジープの運転が出来る程に知能が回復した少年ワタルアメリカ大陸の横断を試みていた。

ワタルは謎の美女ソフィアと出会い、1つの賭けをする。目的地に着くまでに、仲間を作る事ができるかどうか。2人は長い旅路の中で、様々な人々と出会いや別れを繰り返していく。

登場人物・キャラクター

ワタル

アメリカにいた日本人の少年。アムネジアで獣じみた退行を起こしていたが、ジョニーから処置を受けて知性を多少は取り戻した。友情を結んだジョニーの死後はアメリカ大陸横断の旅をしており、その途上でソフィアと出会う。 ジープの運転が出来る。

スー

リトルジョンと共に、司祭が支配する集落からの逃亡を図った年若い娘。集落で神と崇められている大型の土木工作ロボットへ生け贄として捧げられる。

ジョニー

獣同然だったワタルに知性を取り戻させた恩人。生体実験を行う研究所で脳をいじられ、機械的な記憶保存をしていたため風の影響を受けなかった。ワタルが旅をするきっかけになった人物。物語が始まった時点ですでに故人。

リトルジョン

スーと共に、司祭が支配する集落からの逃亡を図った男。アムネジア以前は保安官だったが、武器の使い方も忘れている。

リサ

コンピュータに管理された都市で、シンプソンと2人で暮らしている。眼鏡をかけた若い娘。ワタルたちと顔を合わせるたび、ナースや市長など中身が入れ替わったような挙動を見せる。

司祭 (しさい)

アムネジアで記憶を失った人々が寄り合った原始的な共同体において、人々に大型の土木工作ロボットを神と崇めさせていた。

ソフィア

素性に謎の多い銀髪の美女。ガーディアンに襲撃されたワタルへ助力したのち、旅に同行する。人々がむきだしの衝動によって生きる世界でワタルが仲間を作る事が出来るかどうか、賭けをもちかける。アムネジアに関する秘密と深く関わりのある存在。

ガーディアン

『風の名はアムネジア』に登場するロボット。執拗にワタルを追跡し続け、攻撃してくる。もとは、文明崩壊前に暴徒鎮圧のため配備されていた。人間が乗って操縦するものだが、本作に登場する機体はすでにパイロットが死亡しており、自動操縦に切り替わったさい暴走して殺人マシンと化した。

シンプソン

コンピュータに管理された都市で、リサと2人で暮らしている。初老の男性。ワタルたちと顔を合わせるたび、医者や清掃員、学生など中身が入れ替わったような挙動を見せる。

イベント・出来事

アムネジア

『風の名はアムネジア』に登場する超常現象。アムネジアとは健忘症、俗にいう記憶喪失を意味する。本作においては、とつぜん地球上を吹きぬけて人類から記憶、知識、言語など文明のよりどころとなる知的基盤のを全てを奪った謎の風のことを指す。

場所

アメリカ

かつての超大国だが、アムネジアによって人々が原始状態に還って国としての形は完全に崩壊した。一部の機械設備やロボットは自動で動き続けている。

クレジット

原作

監督

脚本

, , 倉田研次

作画監督

中村悟 , 高橋久美子 , 三原三千雄

音楽

KAZZ TOYAMA , 滝本李延

アニメーション制作

マッドハウス

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