苦手だった相手と恋をする、青春ラブストーリース。秋吉家の6人姉弟が登場する「秋吉家シリーズ」と呼ばれるシリーズの5作目にあたる作品。主人公の秋吉万葉(あきよしかずは)は、弟の零(れい)の通う保育園の先生に片想い中の女子高生。そこへ万葉を好きだというおネェ言葉の美容師、杉本真紀(すぎもとまき)が現れる。
主人公の万葉は西宮女子高等学校に通う高校2年生。ボーイッシュな外見と高身長のため、男性に間違われることも多い。そんな万葉が恋したのは、弟の零の通う保育園の水嶋先生。しかし万葉が保育園に行くたびに、先生の友人で万葉を好きだという美容師の杉本が現れる。自分につきまとい、心を見透かしたことを言う杉本を、万葉は苦手としていた。そんな中、好きだった先生が結婚すると知った万葉は告白しようとするが、想いを告げられないまま失恋。そんな時に万葉のそばにいたのは、嫌いだったはずの杉本だった。彼に惹かれはじめる万葉だったが、彼女の親友である松岡扇子(まつおかせんこ)も杉本に憧れていた。複雑な人間関係の中、恋と進路に悩む万葉の姿が描かれる。
男女の幼なじみの、素直になれない関係を描いたラブストーリー。主人公の宮野ねねの悩みは、幼馴染の男子である日比谷潤(ひびやじゅん)が可愛い女の子ばかりに興味を持つこと。潤が好きなのは、大人っぽくて可愛い子ばかり。ねねは潤に想いを寄せているが、自分の子ども体系にコンプレックスを抱いているためつい彼のことを「大嫌い」と言ってしまう。素直になれない女の子と幼なじみの男の子の、初々しい関係が繰り広げられる。
主人公のねねが恋する幼馴染、潤は大人っぽい子が大好きな女好き。自分の体形へのコンプレックスもあり、潤に本心とは逆のとげとげしい言葉をぶつけるねねだったが、友人たちから潤に想いを寄せる女の子はたくさんいるという忠告を受けてしまう。バレンタインに告白すると決めたねねだったが、そのことで頭がいっぱいになってしまいテストで赤点を取ってしまう。赤点の補習を受けるために受講クラスにやってきたねねは、同じく赤点を取った学校一のマドンナ、朝倉枝理華(あさくらえりか)と顔を合わせる。朝倉は潤のお気に入りの女の子。そこに現れた潤が、先生を手伝い補習を教えることになるが、彼はねね一人だけを担当すると宣言する。潤が朝倉ではなく自分を選んだことに、ねねはドキドキがとまらなくなってしまうのだった。
美術学園が舞台の青春ラブコメディ。主人公の一の瀬しまは、美術の勉強をするために上京した16歳。しまは芸術祭のパートナーとして、天才と名高い佐治暁(さじあかつき)と組むことになってしまう。はじめは暁のことをイジワルで嫌なヤツだと思っていたしまだったが、一緒に芸術祭の準備を進めるうちに、その気持ちに変化が現れる。自分の恋心に気付くしまだったが、暁には彼女がいた。
本作の主人公であるしまは、美術学園への進学で上京してきた女子高生。夢と不安を抱きながらも、しまは仲間との寮生活を始めることになる。そんな中、天才と名高い暁と芸術祭でパートナーになれと言われたしま。イジワルで嫌なヤツだという暁への印象は、共に芸術祭の準備を進めるうちに恋心へと変わっていく。だがそんな中、フランスに留学していた暁の元彼女である桐谷東子(きりやとうこ)が帰国してくる。東子と暁がパートナーを組むことになったため、しまは一人で絵を描き始めるが、暁はしまと離れて行動することが耐えられなくなってしまうのだった。
女子高生が自分をモデルにした小説の謎に翻弄される、歳の差ラブストーリー。主人公の女子高生、木村有希(きむらゆうき)は念願の一人暮らしを始め、彼氏もできて幸せな毎日をすごしていた。そんなある日、有希は日野早苗(ひのさなえ)という人物が書いた小説を見せられる。なんとそれは有希を主人公にして書かれたもので、彼女と恋人しか知らないデートの詳細まで書かれていた。最近、誰かの視線を感じていた有希は、同じマンションのエレベーターまでつけてくる怪しい男と遭遇する。
主人公の有希は同じ学校に通う修司(しゅうじ)という彼氏もでき、充実した毎日をすごしていた。そんなある日、有希は友人から「夢見る天使が踊り出す」という恋愛小説を見せられる。それは明らかに有希をモデルに書かれた小説で、修司とのデートの内容まで詳しく書かれていた。さらに有希は自宅へと帰る電車の中で、自分を見ている男の視線に気づく。その男はそのまま有希の住むマンションまでついてきた。怖がる有希だが、その男は有希の上の階に住んでいる日野彰久(ひのあきひさ)だった。日野と有希は昔あることがきっかけで出会っており、偶然再会することになった2人の関係は、やがて恋心へと変化していく。
姉を好きな男性と恋をするラブストーリー。主人公の春原花乃(はるはらかの)は、海外へ行った姉が長期不在の間、マンションを預かることになる。そこで出会ったのは、隣人の夏見亮輔(なつみりょうすけ)。とても美形な夏目は優しく、困っている花乃を手伝ってくれたが、実は何ごとにも見返りをもとめる「ギブアンドテイク男」だった。なるべく関わりたくない花乃の思いとは裏腹に、夏目はぐいぐい接触してくるのだった。
フランスへ行ってしまった姉のマンションを突然預かることになった花乃は、姉の隣人であった夏見亮輔と出会う。彼は驚くほどの美形だが、必要ならなんでも手伝う代わり全て「ギブアンドテイク」として見返りをもとめるという妙な男だった。第一印象は勿論最悪で、触らぬ神に祟りなしと、花乃は夏目と極力関わらないようにしようと心に決める。しかしおかまいなしに接近してくる彼のことを、花乃はいつのまにか好きになってしまっていた。夏目が好きなのは姉だと知りつつ彼に告白する花乃だったが、夏目からは「好きだから恋人にはできない」という返事が返ってくる。それは、夏目の抱えるある過去に関係していた。