声優「山下大輝」が演じるキャラクター5選278 Pt.

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「小野田坂道」は、オタク文化をこよなく愛する、本作の主人公である。これまで趣味の話ができる友達がいなかった彼は、高校入学を機に「アニメ研究部」へ入部してオタク友達を作ろうと意気込んでいたのだが、ひょんなことから自転車の楽しさに惹かれ、「自転車競技部」に入部することになる。運動全般がまるで苦手な「小野田坂道」だが、実はロードレースに関しては天賦の才をもっており、「自転車競技部」に入部してからは目覚ましい活躍により周囲を驚かせている。元から持ち合わせていた才能によるところも、もちろんあると思うが、彼の強さは、小学四年生の頃から毎週末に片道45キロメートル以上離れた秋葉原へママチャリで通っていたという、熱いオタク魂によって鍛えられた部分も少なからずあるだろう。今や長編シリーズとなった『弱虫ペダル』は、「小野田坂道」の成長と共に、声優デビュー後、ほとんど間をおかずに「小野田坂道」という主人公役に抜擢された「山下大輝」の成長をも感じることができる作品となっている。

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アイドルユニット「HE★VENS」のメンバーの一人である「天草シオン」は、個性派ぞろいの「HE★VENS」の中でもひときわミステリアスな雰囲気を放ち、常人には理解しがたい独特な発言で周囲を混乱させる人物だ。浮世離れした存在感を身にまとう彼だが、アイドルとしてのパフォーマンス力は高く、グループに対する愛が非常に強い。おとなしめで口数も少なく、声のトーンも低めな「天草シオン」を演じた「山下大輝」は、声色の高いキャラクターを演じることが多いのだが、本作ではいつもより低めのトーンで歌っているので、彼の新たな一面を見ることができるだろう。また、「山下大輝」は、声優を志す前に歌の勉強をするために音楽専門学校に通っていたという経歴を持っており、その歌唱力は、全体的にクオリティの高いパフォーマンス力を誇る「HE★VENS」の一翼を担うほどのものである。

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軽音楽部所属の「杠花奏」は、幼いころに砂浜で出会った「有栖川仁乃」の声に惹かれ、密かに想いを寄せる高校1年生。軽音楽部メンバーで結成したバンドの曲すべてを作曲し、ギター演奏もこなすが、幼少期のある出来事が原因で歌うことができなくなってしまった。高校生になっても未だ低い身長に強いコンプレックスを抱いている彼は、身長を伸ばすためにいつも牛乳を飲んでいる。実は1年留年しており、久々に再開を果たした主人公「有栖川仁乃」と同じクラスではあるが、年齢は1つ上である。会っていなかった間も「有栖川仁乃」を想い続けていたことから、再開を果たしてからは「有栖川仁乃」を想うあまり周囲のことに目がいかなかったり、感情が昂ってしまうことも少なからずある。本作は、「杠花奏」を演じた「山下大輝」の、思春期特有の心が落ち着かなく浮き足立った演技が映える、夢を追う甘酸っぱい青春を描いた作品となっている。

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主人公「半田清」を崇拝する者の集まりである「半田軍」のメンバーの1人「近藤幸男」は、勉強も運動も平均的な、普通の常識人だ。本作には常識人がほとんどいないので、貴重な常識人であるとも言える。「半田軍」の一員とはされているが、他メンバーとは違い「半田清」に心酔しているわけではなく、いつの間にか「半田軍」の一員にさせられてしまっただけである。男子高校生らしく時にはバカなことをすることもあるが、何せ友人たちに心の中でツッコミを入れるのが忙しいため、もっぱらツッコミ要員である「近藤幸男」。慌てたり憤ったりひたすら寡黙だったりと、感情が偏っていたり感情の起伏が激しいキャラクターを演じることの多い「山下大輝」が演じた、珍しく冷静にツッコミをする常識人「近藤幸男」は、「山下大輝」の安定した演技によりキャラクターの安定感も増しており、ツッコミ要員的にも本作になくてはならない存在となっている。

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世界総人口の約8割が超常能力「個性」を持つ超人社会において、各々の「個性」を発揮して悪を取り締まる「ヒーロー」という存在は、人々に讃えられていた。そんな「ヒーロー」に幼少の頃から憧れていた「緑谷出久」は本作の主人公であるが、悲しいことに何の「個性」も持っておらず、「ヒーロー」になることは絶望的とされていた。しかし誰よりもヒーロー精神を持っている彼は、ある日No.1ヒーロー「オールマイト」に「個性」を授けられ、「ヒーロー」を目指して苦難の道を歩み始めるのだった。体がボロボロになろうとも、悲しい出来事に心がめった打ちにされようとも、熱く、ひたむきに「ヒーロー」を目指す「緑谷出久」。とにかく泣き虫だったり、物語の性質上とにかく叫ぶ描写が多かったりと、表情がころころと変わるキャラクターで難しい役どころではあるが、『僕のヒーローアカデミア』は、「緑谷出久」の魅力を最大限に引き出した「山下大輝」の好演が光る作品となっている。