本作の主人公である天馬は柔道の才能に恵まれ、地元ではこれからの柔道を背負う新星として注目を浴びていた選手。地元・九州という狭い枠を飛び越え、上京するところから物語は始まる。天馬は九州一の強さだったが、東京に出てからそう上手くはいかない。スポーツは勝敗で全てが決まる厳しい世界。しかも、様々な欲望や誘惑が渦巻く東京は異世界のようなもの。だが、どんな逆境に立たされようと、天性の能力を発揮してそのピンチに立ち向かっていく。柔道界の頂点を目指してひたすらに突っ走る天馬の姿に胸を打たれるはずだ。
人生においては、性別年齢にかかわらず、生きる上で自分が目指すべき目標やゴールを決めていた方が、それに向かって邁進することができる。今回は、柔道界の頂点や、バスケ大会の全国制覇など、主人公が夢に向かってひたすら突っ走る漫画作品を紹介しよう。
出典:小学館
出典:小学館
純朴な九州男児が都会でもまれながら成長していく柔道漫画。暮内天馬(くれないてんま)は地元の期待を背負い、柔道界の頂点を目指す若き九州男児。はるばる九州から関東へやってきたのは、柔道の名門・愛練高校に通うためだった。それまで柔道一筋に真面目に生きてきた天馬だったが、上京するなりトラブルに巻き込まれ、都会の洗礼を受ける。数々の困難や立ちはだかる壁にぶつかりながらも、自分に正直に、天馬は真っ直ぐに上に向かって伸びていく。
本作の主人公である天馬は柔道の才能に恵まれ、地元ではこれからの柔道を背負う新星として注目を浴びていた選手。地元・九州という狭い枠を飛び越え、上京するところから物語は始まる。天馬は九州一の強さだったが、東京に出てからそう上手くはいかない。スポーツは勝敗で全てが決まる厳しい世界。しかも、様々な欲望や誘惑が渦巻く東京は異世界のようなもの。だが、どんな逆境に立たされようと、天性の能力を発揮してそのピンチに立ち向かっていく。柔道界の頂点を目指してひたすらに突っ走る天馬の姿に胸を打たれるはずだ。
出典:講談社
走る快感に目覚めた主人公の少女が陸上選手として成長していくスポーツ漫画。星野尚子は、高校受験を目前に控えた中学3年生。中学時代は演劇一筋だったが、本当に自分が演劇に向いているのか解らず、進路に悩んでいた。そんなある日、教師に連れられて地元で開催された陸上大会を観に行った際に、ひょんなことから緑学園高校の期待の長距離選手・北風サヤカと出会う。風を切って走る喜びを知った尚子は、サヤカと同じ学校の陸上部に入部し、青春の全てをかけることになる。
世の中には実に様々な運動部が存在するが、シンプルに「走る」部活と言えば、「陸上部」だ。陸上の世界に踏み込むきっかけとなったのは、サヤカが落としたゼッケンを拾い、彼女を追いかけて走り出したことだった。演劇部出身だったが、演技より筋トレに励んでいたため、陸上を始める前から必要な筋力や体力が土台として既にできあがっていた尚子。目標としている選手は勿論、陸上を始めるきっかけとなったスター選手のサヤカだ。しかし、尚子は走りに関してはまったくの初心者であり、憧れの選手に近付きたくても近付けない。それでも尚子は真っ直ぐに前を向き、陸上選手として一歩ずつ前進していく。
出典:幻冬舎
松崎洋の小説を元にしたコミカライズ作品。一度はバスケットボールから離れた主人公が、再び頂点を目指すようになるバスケ漫画。主人公の田所(たどころ)陽一は中学時代、バスケ部のキャプテンとして活躍していたエース選手。高校はバスケの名門の私立H校に入学し、高みを目指していたが、あることで心に傷を負い、人間不信に陥ってしまう。しかしその後、転校先の都立T校でユニークだが仲間意識の強いバスケ部に巡り合い、新しい仲間とともに全国制覇を目指すようになる。2018年実写映画化。
バスケは、試合中は常に動き回っているため、運動量はかなり多い。瞬発力や足の速さも得点に結びつく。陽一は中学時代、バスケの試合で誰よりも速く走り、シュートを決めて、チームの勝利に貢献してきた。スポーツにおいて、仲間との間に生じた絆はかけがえのないものだ。だが、時にはチーム内の人間関係が上手くいかず、亀裂が入ることもある。陽一は私立H校のバスケ部でいじめや裏切りに遭い、心にとても深い傷ができてしまった。そんな陽一の心を救ったのは、都立T校のバスケ部で出来た新しい仲間だ。それまでは弱小チームで、とても優勝争いができるようなチームではなかったが、陽一が入ったことで変化が生じ、チームは奇跡を信じて走り出す。
出典:集英社
高校の女子駅伝部を舞台にした青春物語。小鳥遊蘭(たかなしらん)は、羽鳥山(はとりやま)高校の1年生。中学時代に陸上をやっており、優秀な成績を収めていたが、あることが原因で陸上から遠ざかっていた。あえて陸上部が存在しない高校を選んで入学したものの、駅伝部が新設されており、蘭はその部を創設した故人の加瀬絆(かせきずな)の弟である継太(けいた)から駅伝部への勧誘を受ける。蘭は継太の熱意に心動かされ、駅伝部へ入部することになり、再び走り始める。
本作では、新設されてまだ間もない駅伝部を舞台に物語が展開されていく。駅伝部を創設したのは、駅伝への深い愛情を持っていた加瀬絆。若くして命を落とすが、走りに対する想いや情熱は彼女の弟・継太に引き継がれ、彼は姉が望んでいた大会優勝を目指そうとしていた。主人公の蘭は、そんな彼の想いに心を動かされ、駅伝部に入部することになる。中学時代の陸上部では活躍していた蘭だったが、走る距離が変わるとタイムの伸びも変わり、他の先輩部員たちと比べるとどうしても劣ってしまう。だが、駅伝は一人で完結するものではなく、メンバー全員で繋いでいくもの。走ることや駅伝の魅力や素晴らしさが、蘭や登場人物たちを通じて心に響いてくることだろう。
出典:KADOKAWA
神野オキナ原作のライトノベルのコミカライズ作品。近未来の日本を舞台に、魔法を利用した戦法を用いる軍隊の中で繰り広げられる恋愛模様を描いた青春ラブコメディ。謎の巨大な柱から巨人が出現するようになった世界で、日本は徴兵制となっていた。田神理宇(たがみりう)は、本来ならば訓練期間を終えたばかりの新人兵士。しかし、理宇は魔導士官で陸軍少佐の紫神虎紅(さきがみこべに)からの直々の命令により護衛士官となり、小隊長へと異例の昇格を遂げることになる。
本作の舞台となるのは、徴兵制となり、中学を卒業した男女が軍事に関わるようになった近未来の日本。作中では魔法が登場し、ヒロインの虎紅は魔導士官で陸軍少佐という実力者。魔法使いは「杖」と呼ばれる者と契約を結ぶことで真の力を発揮できる。その「杖」候補として虎紅が選んだのが主人公の理宇だ。護衛士官となったことにより、駆け足での昇格となり、彼の運命が大きく変わっていくことになる。また、虎紅は理宇に対して特別な想いを抱くようになるが、理宇のことを昔から慕っていた幼馴染の華社(はなやしろ)ミヅキはライバルのような存在。虎紅と理宇、そしてミヅキを交えた三人による恋の攻防戦も繰り広げられ、魔法を使ったバトルファンタジーとラブコメが一度に楽しめる作品だ。
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