スクウェア・エニックスのロボット・バトル・シミュレーションゲーム「FRONT MISSION」シリーズを題材とするSF戦争漫画。物語の舞台は20世紀末に太平洋上に隆起したハフマン島。ほぼ同時期に入植を開始したオシアナ共同連合(O.C.U.)とニューコンチネント合衆国(U.S.N.)は、島の領有権を巡り激しく対立。やがて21世紀末に「第二次ハフマン紛争」が勃発する。物語はこの紛争に関わるさまざまな人々の視点を通じ、オムニバス形式で展開していく。
「FRONT MISSION」シリーズは、第1作目がスーパーファミコン用のソフトとして発売され、さまざまな派生作品が発売された人気タイトルだ。近未来の紛争地域であるハフマン島を舞台に、「ヴァンツァー」と呼ばれるカスタマイズ可能なロボット兵器を用いてバトルを行う戦術シミュレーションRPGである。硬派に徹した世界観と、複雑に絡み合う政治情勢、そして無骨でリアルなロボット兵器というという組み合わせは、ファンのハートをガッチリと掴んだ。コミカライズの原作を担当した太田垣康男は、『MOONLIGHT MILE』や『起動戦士ガンダム サンダーボルト』の作者でもあり、硬派なSF作品を得意とする漫画家である。それだけに、ゲームの雰囲気を見事に表現している。単なるロボットバトル漫画ではなく、戦争をテーマとした重厚な作品だ。
バンダイナムコエンターテインメントの育成シミュレーションゲーム「THE IDOLM@STER」シリーズの派生タイトルである「アイドルマスター ミリオンライブ」を元とする青春アイドル漫画。765THEATERで活動するアイドルである最上静香、春日未来、伊吹翼の3人の少女を中心に、彼女たちの友情とアイドルとしての成長を描く。物語は初ソロの機会を与えられた最上静香が、自主練中に春日未来と出逢うところから幕を開ける。
「THE IDOLM@STER」シリーズは、アイドル候補生の少女たちをプロデュースする育成シミュレーションゲームである。元々はアーケードゲームとしてリリースされたが、システムをブラッシュアップしてXbox 360に移植されたことで人気が爆発。ゲームに登場するアイドルたちが実際にCDをリリースし、その曲がヒットチャート入り。さらには各キャラを演じた声優たちによるライブイベントが開催されるなど、ゲームの枠を大きく超える広がりを見せた希有な作品である。本作はその派生作品である「アイドルマスター ミリオンライブ」をコミカライズしたものだ。静香、未来、翼の3人は、互いに切磋琢磨し合い、やがてユニットを結成。アイドルとして成長していく。
SEGAのゲーム「サクラ大戦」をコミカライズしたSFバトル漫画。舞台は架空の太正時代の日本。表向きは大帝国劇場として庶民に娯楽を提供しながら、霊的な脅威から帝都を守る秘密組織「帝国華撃団 花組」の活躍を描く。主人公の大神一郎は、海軍士官学校を首席卒業した優秀な軍人である。大神は特務として、何故か陸軍管轄の大帝国劇場勤務を命じられる。その日を境に、大神の波瀾万丈な物語が幕を開ける。
「サクラ大戦」は「ドラマチックアドベンチャー」というキャッチコピーで発売されたが、バトルパートはターン制の戦術シミュレーションゲームだ。個性豊かな華撃団メンバーとの交流、そしてアドベンチャーパートで特定の条件を満たすと発動可能になる必殺攻撃、合体攻撃などのオリジナリティ溢れる演出が話題となった名作だ。そのコミカライズ作品である本作は、ゲームのストーリーを元としつつも、漫画版ならではのエピソードもふんだんに追加。真宮寺さくらを筆頭とする「帝国華撃団」メンバーたちの魅力や作品の世界が、より深く味わえる内容に仕上がっている。
バンダイナムコエンターテインメントのロボット・バトル・シミュレーションゲーム「スーパーロボット大戦α」をベースとするSFロボットバトル漫画。物語は新西暦186年11月から始まり、ゲッターロボとマジンガーZを中心に、ゲーム本編に繋がる前日譚を描いていく。一般的なコミカライズと異なり、本編のストーリーをなぞるタイプではないため、ゲームプレイ前でも安心して楽しむことが出来る。
「スーパーロボット大戦」シリーズは、アニメに登場するロボットたちが、作品の垣根を越えて一堂に集結するバトルシミュレーションゲームである。マジンガーZとガンダムが同じ戦場に立って共闘するといった、ロボットアニメファンには堪らないシーンを実現した夢のゲーム企画だ。数多くのロボットアニメを手掛けてきたバンナムだからこそ創ることができた作品と言えるだろう。シリーズを重ねる毎に登場するロボットは増加。さまざまな世代が楽しめる内容となっている。本作は、その中でも屈指の人気を誇る「スーパーロボット大戦α」を元にしたコミカライズだ。物語は、恐竜帝国の隠謀によってマジンガーZとゲッターロボが対決するという、衝撃的な場面から幕を開ける。
コナミデジタルエンタテインメントから発売された恋愛シミュレーションゲーム「ラブプラス」をベースとした学園ラブストーリー漫画。ゲームに登場する3人のヒロインのうち、小早川凛子にスポットを当てた物語となっている。主人公である相川亘は、両親と離れてひとり暮しを始めたばかりの高校2年生。彼は引っ越し先の街のゲームセンターで、謎の美少女にコテンパンに敗北。その相手こそ凛子だった。この出逢いをきっかけに物語は始まっていく。
「ラブプラス」は恋愛シミュレーションゲームに革命をもたらした作品だ。従来の恋愛モノのほとんどが、相手を射止めて恋人にすることが目的だったのに対して、「ラブプラス」は恋人になった後をメインとするスタイルを採用。携帯型ゲーム機であるニンテンドーDSの特徴を活かし、実際の時間や季節、そして場所と連動しながら、恋人とのコミュニケーションをリアルタイムで楽しめるヴァーチャルな恋愛環境を実現し、大きな反響を呼んだ。ちなみに第1作目には高嶺愛花、小早川凛子、姉ヶ崎寧々という3人のヒロインが登場。本作は、その中の小早川凛子との恋愛模様を描いた物語だ。主人公の相川亘は、勝ち気で我の強い凛子に振り回されながらも、次第に彼女に惹かれていく。