「森谷りりか」という、アニメ史上においても稀有な存在である少女の、10歳から11歳に至るまでの戦いの歴史を伝えたい。
愛と正義を信じ、大いなる自己犠牲の戦いにその身を投じた10歳の少女。その少女の生きざまを今、振り返ってみたい。
出典:Amazon.co.jp
「森谷りりか」という、アニメ史上においても稀有な存在である少女の、10歳から11歳に至るまでの戦いの歴史を伝えたい。
『赤ずきんチャチャ』の放送終了を受けて、1995年7月に始まったこの作品。しかし、やはり『赤ずきんチャチャ』の後番組としての壁は厚く、当初から視聴率的にも振るわず、おもちゃの売り上げも『赤ずきんチャチャ』には遠く及ばなかったという。その結果が、全35話という「番組短縮」の憂き目にあってしまったわけだが、その短い中で「りりか」がのこした軌跡は大きかった。
主人公「森谷りりか」は、番組のテーマソングにもあるように「どこにでもいる普通の女の子」だった。その彼女が、10歳の誕生日に目の前に現れた「加納望(カノン)」によって、変身アイテムである「エンジェルキャップ」を渡され、その日から「全宇宙の愛と正義を担って、悪に立ち向かう戦士」と運命づけられる。戦士というよりは「人の心の悪をお手当てする「看護婦(看護士)」としての位置づけが強い。
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『ナースエンジェルりりかSOS』には二種類のオープニングが存在する。1話~26話に使用された「恋をするたびに傷つきやすく」と27話~35話で使用された「どーにかこーにか」であるが、改めて観ると、最初2クールのオープニングフィルムには「懸命に闘うりりか」と「彼女を取り巻く優しい人たち」の映像が交互に挿入されており、りりかが何のために、誰のために戦っているのか、を再認識させる演出になっていることがわかる。そして27話~最終話で使用されたオープニングの初めとラスト近くのところで、りりか(ナースエンジェル)とヘレナ王女がキスを交わし、通常のナースエンジェルとは服の色合いが違うナースエンジェルへと昇華する。その姿こそが、後年「ナースエンジェルピュアホワイト」と名付けられた「初代ナースエンジェル」であり、作品のラストを物語っていたことがわかる。この計算されたオープニングフィルムのでき具合からも、当時のスタッフの力量を測り知ることができる。
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