人間界にやってきた異世界の者達302 Pt.

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天使「ルシファー」は天界で神を冒涜した事が原因で、「傲慢」の罪を背負い堕天使となった。天界から地獄へと落とされる途中、偶然にも人間界のとある聖堂で、女子高生「十束真莉亜」と出会う。「真莉亜」のとある能力に気付いた「ルシファー」は彼女の心臓を奪い、彼女と「嫉妬」の魔王「レヴィアタン」と共に、「傲慢」の魔王として「七つの大罪」の座を巡る旅に出る。
本作にはそれぞれ強烈な個性を持った魅力的なキャラクターが登場する。中でも上から目線で金遣いが激しい「ルシファー」も、それでさえ魅力に感じてしまうのだから不思議である。

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「魔王サタン」は魔族が繁栄する王道楽土を建設するために人間界を侵略していたが、世界征服まであと少しのところで、聖剣を手にした「勇者エミリア」に追い詰められてしまう。「魔王サタン」は忠実な部下の「悪魔大元帥アルシエル」と共に異世界へ撤退するのだが、行きついた先は数多くの高層ビルが建ち並ぶ東京だった。魔力の回復と復興の足がかりとして、まずは降り立った日本を征服する事にし、「魔王サタン」は「真奥貞夫」へ、「悪魔大元帥アルシエル」は「芦屋四郎」という人間として生活を始めるのであった。
東京の生活に馴染む日常が描かれるかと思いきや、彼らを追いかけてきた「エミリア」、魔王の命を狙う刺客など、異世界の住人が現代の日本で様々な事件・戦いを巻き起こす。「魔王」たちが庶民のように暮らすだけで面白いが、「魔王サタン」の人間としてのスキルが尊敬するくらい高い事が一番の驚きである。

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「冬木市」を舞台に行われる「聖杯戦争」。あらゆる願いを叶える「聖杯」を手に入れるため、7人の「魔術師」が「マスター」となり、様々な時代の英雄達を「サーヴァント」として召喚・使役し、最後の一組になるまで戦いを繰り広げる。主人公「衛宮士郎」を始めとした「マスター」たちの過去や心情も描かれるが、「サーヴァント」となった「英霊」達にも、後悔し生前叶えることの出来なかった事がある。彼らも自身が望む願望や欲望を叶えるために「聖杯」を求め戦うのだ。
キャラクターの描写も素晴らしいが、「サーヴァント」同士が繰り広げる戦いは、自然災害より激しく見応えがある。各々が使う武器で特に「宝具」と呼ばれる必殺技のようなものは、人間の想像を遥かに超えたモノで、彼らが生前築き上げてきた伝説や生き様を垣間見ることが出来る。

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天界で首席として他の天使達の憧れの的だった「天真=ガヴリール=ホワイト」。そんな「ガヴリール」は「天使学校」を卒業し、立派な天使となるため人間界へやってきた。人のために日々尽力し過ごしていたのだが、ある日ふと目に入ったネトゲから助けを呼ぶ声が聞こえてくる。そして彼女はネトゲにハマり、「天使学校」時代からは想像も出来ないほどダメダメな、ネトゲ廃人同然の生活を送るのだった……。
堕天使どころか、駄目な天使「駄天使」と自称するくらい人間界で駄目になってしまった「ガヴリール」だが、人間界で出会った魔界出身の「月乃瀬=ヴィネット=エイプリル」など、本音で語り合える大事な友人たちもでき、楽しい日常を過ごしている姿は微笑ましく思える。

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高校入学と同時に一人暮らしをする事になった「里美孝太郎」が、やっとの事で見つけた格安物件は、築25年にもなる古いアパート「ころな荘」。しかし、ここの“106号室”は幽霊が出ると言われるいわく付きの物件だった。入居したその晩、“幽霊"の「東本願早苗」が現れて、先住権を主張し「孝太郎」を追い出そうとする。しかし、106号室を狙うのは幽霊だけではなかった。魔法少女を自称する「虹野ゆりか」、地底人を名乗る「クラノ=キリハ」、宇宙人の「ティアミリス・グレ・フォルトーゼ」も現れ、「106号室争奪戦」という共同生活が始まったのである。
様々な人種が六畳間という狭い空間に集合し、楽しく共同生活を送っている本作。「争奪戦」と言いつつも楽しそうに過ごしている様子は少し羨ましくもある。

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ごくごく普通のOL「小林」さん。飲み過ぎて記憶がおぼろげな朝、いつものように仕事へ出かけるため玄関を開けると、大きなドラゴンが口を開けていた。驚いて立ち尽くしていると、ドラゴンは何故かメイドの格好をした女性へと変化し「トール」と名乗る。「トール」は昨日のお礼に住み込みでお世話をすると主張した。事態が飲み込めず帰るように言ったのだが、「トール」の寂しそうな表情に「小林」さんは住み込みを許したのだった……。
「トール」の他にも、ドラゴンが住む異世界からやってきた「カンナカムイ」や「ケツァルコアトル」、「ファフニール」も現れ、「小林」さんの日常はドラゴンがいる日常へと変化していく。異世界の住人が人間界に馴染んでいる事に驚きだが、家族のような温かい雰囲気は「小林」さんの生活にほどよい刺激となっていくのである。

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「駒王学園」に通う普通の高校生「兵藤一誠」は、学園内でも有名なスケベとして女子から変態扱いされていた。ある日、彼は無自覚に宿していた「神器（セイクリッドギア）」のせいで、とある人物に殺害されてしまう。ところが、学園一の美人で有名な「リアス・グレモリー」に助けられ転生し、彼女の眷属として契約を結ぶことになる。そして「リアス」が悪魔であること、彼女が部長を務める「オカルト研究部」のメンバーが人間ではない事を知るのだった。
「一誠」自身も悪魔の眷属となって人間ではない力を発揮していくのだが、次から次へと人間を襲う異世界の敵に立ち向かっていく姿は（スケベな部分もあるが）かっこいい。