失恋のショックからメイクに目覚め、人生が劇的に変わった女性の恋模様を描いた、ラブコメディ漫画。主人公の谷川麗奈は、地味でブサイクな中学3年生の少女。彼女は音楽の趣味が同じである給食室のお兄さんに恋心を抱くようになるのだが、そのお兄さんの恋人がクラスのマドンナであると知りショックを受けた。容姿の重要性に初めて気がついた麗奈はメイクに目覚める。メイクの技術を磨いた麗奈は、美少女として周囲から注目されるようになる。2020年12月に韓国で実写ドラマ化された。
失恋のショックから、ネットの掲示板に愚痴を書き込んだ麗奈。彼女はそこで恋愛における容姿の重要性に気がついた。学生であるため整形はそう簡単にできないが、整形をしなくともメイクで十二分に人は変われる。ネット掲示板で教わった通りにメイクをしてみた彼女は、鏡に映った自分の顔に衝撃を受け、メイクにのめり込むようになった。結果、高校生になった麗奈は学園のマドンナとして知られるようになる。日本の若者の間では現在、韓国メイクが人気を博しているが、本作では麗奈を通して韓国メイクに必要な道具や技術を詳しく知ることができる。また、麗奈の素顔の秘密を知る神田俊と、麗奈に一途な想いを寄せる五十嵐悠、2人のイケメン男子との三角関係も大きな見所だ。
ライバー(ライブ配信を行う人)が、自身の経験を活かして突如現実世界に現れた仮想現実ゲームの「試練の塔」の攻略に挑む、ファンタジー・SF漫画。主人公の鈴木裕人は、ライバーとして活動している青年。彼は11年という長い月日をかけて、クソゲーとして有名なVRゲーム「試練の塔」をクリアした。その次の日、現実世界に突如ゲームと同じ「試練の塔」が出現。人類は90日以内に「試練の塔」を攻略しなければ滅亡すると宣告される。唯一ゲームをクリアした裕人は、塔の攻略のために立ち上がる。
「クソゲー」とは、内容がつまらなかったりバランスが最悪だったりするゲームの俗称だ。あり得ない難易度のゲームもクソゲーと呼ばれるのだが、仮想現実ゲーム「試練の塔」もこれに当てはまった。ガチ勢たちはサービスが開始されてからというもの、寝食を忘れてゲーム攻略に勤しんだ。サービスから3年の月日が経ち、そこでようやく彼らは、「試練の塔」がクリアさせる気のないゲームであることに気がついた。そうしてほとんどのユーザーが「試練の塔」から離れていったのだが、裕人は諦めることなく、自分独自の斬新な方法で塔を攻略してみせた。「試練の塔」が現実に出現した今、塔を攻略して人類を救えるのは裕人しかいない。最強のビギナーとして塔を攻略していく裕人の姿は爽快だ。
主人公の少女を中心とした恋愛模様や人間関係を描いた、新感覚青春ラブストーリー漫画。主人公は、とある事情から親戚の家で暮らしている少女ジョジョ。彼女が高校2年生のときに「ラブアラーム」というアプリがリリースされた。このアプリは、人間の好意を検知して教えてくれるというもの。このアプリの登場をきっかけに、世の恋人たちは互いの気持ちをアプリで確認し合うようになった。彼氏持ちのジョジョは、アプリの存在に不安を抱くようになる。
「ラブアラーム」とは、他人からの自分への好意がわかるスマホアプリ。アプリをインストールして立ち上げると、好意を検知するセンサーが起動し、半径10メートル以内に自分に好意を抱いている人間がいるとアラームが鳴る仕組みになっている。その後、画面右上に表示されたハートに色と、人数を示す数字がつき、自分に好意を抱いている人が半径10メートルの範囲内から出ると、ハートの色と数字も消える。アプリを持った者同士でなければこの機能は使えず、家族や友人の好意は検知されない。便利なアプリに見えるが、カップルでこのアプリを使うと、恋心の有無がはっきりしてしまうため、破局につながる場合もある。アプリを軸に繰り広げられる、ジョジョの甘酸っぱい恋模様に注目しよう。
昼はイケメン、夜はブサイクになる主人公が、奇妙な二重生活の中で社会について学んでいく、ファンタジー漫画。主人公の長谷川蛍介は、小柄で肥満体型の男子高校生。お世辞にも整った容姿とは言えない彼は、そのせいでクラスメイトから凄惨ないじめを受けていた。蛍介は人生をリセットするため、実家を離れて有名な芸術高校に転校し、ひとり暮らしをスタートさせる。そんなある日、目を覚ました蛍介は、自分が「超絶イケメン」になっていることに気がついた。
ある日、目を覚ますと見知らぬイケメンが鏡に映っていた。体を動かし、自分が見知らぬイケメンになっていると気がついた蛍介は、当然ながら驚愕する。彼がさらに驚いたのは、本来の姿であるブサイクな自分が眠った状態でそこにいたことだ。状況を確認するため、本来の自分を揺さぶって起こそうとした蛍介。すると、蛍介は本来の自分の体で目覚め、イケメン姿の自分が目の前で眠っていた。実験を繰り返した蛍介は、片方の体が眠ったらもう一方の体で目が覚めることに気づき、昼間はイケメンの姿で、夜は本来の姿で生活することを決意する。イケメン姿の時と本来の姿の時とでは、周囲の人間の自分に対する接し方が違う。2つの視点から物事を見ることで、蛍介は様々な学びを得ていく。
大切な女の子を探すため伝説の塔に足を踏み入れた少年の活躍を描く、冒険ファンタジー漫画。物語の舞台となる世界には、この世の全てがあるという塔が存在する。その塔に登ろうとする少女がいた。少女の名はラヘル。彼女は塔を登った先にある外の世界に焦がれていた。そんな彼女を追ってきたのが、主人公の少年・夜だ。塔の扉が開くと同時に姿を消してしまったラヘルを求め、夜は不思議な塔を登っていくことになる。2020年4月にテレビアニメ化された。
ラヘルを追って塔の中へと入った夜。彼の目の前に現れたのは、異形の怪物だった。怪物は自らを塔の1階の管理人ヘドンと名乗り、ラヘルの行方を知りたいのなら塔を登れと夜に告げる。財宝、不老不死、権力、この世の全ての喜びと栄光、そして真実が、塔の上にあるのだという。しかし塔を登るのは簡単なことではない。塔にやってきた人間は上の階へと進むため、各階でテストを受けなければならないのだ。内容は各階の管理人と支配人によって異なり、もちろん難易度も違う。1階の管理人であるヘドンのテストは、巨大な怪物を倒すか逃げ切るかして、あるボールを割るというものだった。襲い来る数々の試練を乗り越えて、夜はラヘルと再会することができるのか。夜の成長から目が離せない。