一時期(今でも? )流行った「山登り女子」の原点ともいえる作品『ヤマノススメ』。原作者である「しろ」氏が山登りが好きで、同人誌として展開していた自らの記録(写真やイラスト)などが作品の原点とされる。しろ氏の絵は「ふんわか系」で、癒し系な雰囲気を伴っているが、アニメのほうはどちらかというと「かっちり」系で、原作とはまた違う魅力を醸し出している。どちらが好みかはそれこそ個人の感覚に分かれるだろう。だがどちらの絵柄も、主人公「あおい」と「ひなた」は「高校生にしては幼すぎないか? 」というところに異論をはさむ余地はないと思う。まあどの作品にしても「高校生にしては幼すぎないか? 」「中学生にしては大人びていないか」というのは「よくある話」ではあるが。
雪村あおい(ゆきむら・あおい)
本編の主人公。幼いころにジャングルジムから落下したことから極度の「高所恐怖症」に陥り、それに伴って超インドアな生活を送る15歳。高校1年生。バストサイズはAカップ。幼なじみであり以前は一緒に山にも登ったことのある「ひなた」と再会、ひなたの強引なノリにより登山を始めることとなる。そしてそれは、幼いころの二人の「また一緒に山頂に立ち、日の出を観よう」という誓いを果たすためでもあった。
倉上ひなた(くらうえ・ひなた)
あおいの幼なじみでやはり15歳の高校1年生。とびっきりの行動派で、ひきこもりがちのあおいを半ば強引に「登山」へと誘うが、あおいのことは「とても大事な友達」と思っており、その行動は「自分勝手な気持ちのものではない」ことが徐々にあおいにも伝わっていく。公式にはB→Cカップらしいが、とてもそうは見えない、ボーイッシュな胸の持ち主(あおいと同等にしか見えない)。
斉藤楓(さいとう・かえで)
あおいやひなたより一つ年上の16歳で高校2年生。Gカップ!? 最初に作品(アニメのほう)でお見かけした時には、あおいやひなたが高校生ならこのプロポーションは大学生、もしくは社会人だろうと思っていた。「黒髪ロング、メガネ美人、巨乳」とほぼすべての条件を高スペックで満たしている。これほど高性能でありながら「カナヅチ」だというところも彼女の魅力の一つとなっておる。あおいやひなたにとっては「登山」以外に関しても良き先輩、相談役といった存在。
青羽ここな(あおは・ここな)
4人のうち、彼女だけが中学生。13歳の中学2年生。高尾山で「モモンガ」を探していたところ、下山途中のあおいたちと出会う。モモンガに限らず可愛いものが大好き。「お花畑」も大好きである。両親が共働きで、家事を一身に背負っているため、中学生ながら生活系のポテンシャルは高い。きゃしゃな体つきながら体力もあり、運動神経も良く勉強の面でもテストで百点を取るなど、もはや完璧超人に近いが、ほかの三人と違って「庶民的な」生活を送っているため一部ファンからは「貧乏キャラ」として愛されていたりもする。けなげキャラ。セカンドシーズン20話(新20合目)は泣ける。
4人のうちひとりでも気になるキャラがいれば、あなたも一度この作品、のぞいてみるのはいかが? 富士山の頂上で彼女たちと一緒にご来光を拝んでいるのは明日のあなたかも知れない。