札幌を舞台とした漫画オススメ５選！愛と雪が降り注ぐ街28 Pt.

物語の舞台となる80年代の北海道を、札幌市在住の作者が描いている。冬の札幌市の雪深い情景から、当時の札幌市街地の風景、札幌市と小樽市の位置関係などのロケーションまで細かく描写している。バター飴で有名な千秋庵の看板があったり、札幌の地下鉄のゴムタイヤを音で説明していたりと、地元作家ならではの目線も随所に感じられる。北海道の四季を背景に、せつなく苦い、愛と友情と青春の日々が描かれている。そして、80年代の札幌を知ることができる資料的な価値もある作品だ。

TVドラマ化もされた人気キャンパスライフ漫画。舞台であるＨ大学は、札幌市街地の中心地にある北海道大学獣医学部がモデルになっている。実際に北海道大学獣医学部に取材を行い描かれているため、札幌にあるキャンパスがリアルに描かれている。さらに、札幌市丸山動物園をモデルにしていると思われる動物園が登場したり、雪の上に牛糞の陽炎がたつとＨ大学の獣医学生は春がきたと予感するといった、札幌ならではのエピソードも数多く扱っている。

本作は、札幌市西区（現在の手稲区に位置する）を舞台に描かれた作品だ。舞台が札幌市の北西部に位置する住宅が多い地域のため、札幌のランドマーク的な表現はほとんど登場することがない。また、外で集会する猫の話が多いので、冬の雪深い状況も少ない。しかし、冒頭で里子のママが家計のやりくりをするシーンでは、灯油代を気にしていたり、札幌市の花であるスズランを題材にしたエピソードが描かれたりと、札幌らしい雰囲気を見せてくれる作品だ。

吉村明美が「麒麟館グラフティ」の次に描いた札幌を舞台にした長編作品。主人公のゆりは、札幌にある大女優の豪邸で３人の兄弟たちと共に暮らすことに。突然の生活の変化からあまり外を出歩くこともなく、ほぼ家の中で物語が進んでいく。そんな出不精のゆりを、兄たちが外へと連れ出すエピソードでは、札幌観光から小樽宿泊という定番観光コースが登場している。また、冬の雪景色と高台から望む札幌市の夜景のシーンが多く描かれている作品だ。

本作は、実在の北海道ローカルタレント「雪ん子」の2人、本田加奈、松尾百香をモデルに描かれた作品だ。冒頭のオーディションは札幌テレビが舞台になっていて、オーディションに合格した中学生の加奈と百香が、高校生の充と共に札幌の案内番組を作っていく。実在の札幌市ローカルアイドルがモデルなので、札幌市ならではの描写も多い作品だ。