東京少年物語

東京少年物語

東京ではガリ勉の優等生だった茂田井吉蔵が、両親の離婚をきっかけに、田舎の生活のなかで精神的に成長していく姿を描いたヒューマンドラマ。読み切り2編から成る作品で、羅川真里茂のデビュー3作目の作品として1話目の読み切りが描かれ、世界観を広げた長編読み切りがその3年後に執筆された。「花とゆめ」平成3年9号と、平成6年18号に掲載された作品。

正式名称
東京少年物語
ふりがな
とうきょうしょうねんものがたり
作者
ジャンル
その他学園
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概要・あらすじ

茂田井吉蔵は両親の離婚によって、母親の田舎である東北の小さな村に引っ越してきた。だがクラスメイトたちは、なにかといえばよそ者あつかいをして見下してくる。吉蔵はそんな環境に嫌気が差していたが、いとこでクラスメイトの茂田井鷹や、しっかり者の桜庭文の働きかけにより、少しずつ自然の中で遊ぶ楽しさを知っていく。

そんなある日、吉蔵の将来を心配した父親の亮介が村を訪れ、東京で一緒に住むよう勧めてくる。

登場人物・キャラクター

茂田井 吉蔵 (もたい よしぞう)

中学1年生の少年。東京に住んでいたが、両親の離婚をきっかけに、母親の実家がある東北の田舎町・尾海村に引っ越してきた。勉強が好きで、東京での充実した暮らしを理不尽に取り上げられたことに不満を持っている。

茂田井 鷹 (もたい たか)

中学1年生の少年で、茂田井吉蔵のいとこ。ガキ大将だが精神的には成熟しており、病気の母親を見舞ったり、吉蔵が村に打ち解けられるように仲介役を買って出ている。都会に対する憧れなどは一切なく、ずっと自分の育った田舎で暮らしていきたいと思っている。

桜庭 文 (さくらば ふみ)

中学1年生の少女。東京から東北の田舎にやってきた。美人だが気が強いしっかり者で、クラスでもまとめ役を担う。茂田井吉蔵の世話を焼いたり、吉蔵をからかっていじめる連中をこらしめたりと、精神的に大人。

茂田井 かず江 (もたい かずえ)

茂田井吉蔵の母親。夫と離婚し、吉蔵を連れて実家がある東北の尾海村に戻ってきた。東京ではバリバリのキャリアウーマンだったが、現在は尾海村役場で計算係として働いている。強くてたくましい女性だが、実はもろい一面もある。

茂田井 貴世子 (もたい きよこ)

茂田井鷹の母親。生まれつき心臓が弱く、ずっと入院している。優しく清らか、たおやかな女性で、守ってあげたくなるようなタイプ。子供のように無邪気な笑顔をしているが、それは内心の不安を押し隠しているだけで、病気でやつれていく自分の姿に苦しんでいる。

茂田井 (もたい)

茂田井貴世子の夫で、茂田井かず江の兄。貴世子の実家である工場を継ぎ、貴世子の両親と同居している。昔は不良で手がつけられなかったが、当時から貴世子に対しては優しかった。貴世子の長い闘病生活を支え続けて疲れているが、貴世子を心から愛している。

亮介 (りょうすけ)

茂田井吉蔵の父親で、茂田井かず江の離婚した夫。現在は小さな娘のいる女性と再婚し、新たな家庭を持っている。吉蔵の将来を真剣に考え、いずれ東京の大学に進学するためにも、東京の教育を受けさせた方が良いのではないかと考えている。

山岡先生 (やまおかせんせい)

茂田井吉蔵、茂田井鷹、桜庭文らのクラス担任を務める男性教師。口髭を生やして眼鏡をかけている。老けて見えるが、実は26歳。放任主義で、吉蔵がクラスに溶け込めていないのを知りつつも、無理に人間関係を調整することなく温かく見守っている。

場所

尾海村 (おうみむら)

茂田井吉蔵が引っ越した、東北にある田舎の村。海沿いだが山もある自然豊かな土地。川では魚釣りができるし、海では素潜りでウニを取ってその場で食べることもできる。また、道端でキミ(トウモロコシ)を売っている場所もある。東京生まれの吉蔵にとっての心の故郷。

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