概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
ボンボン
『ボンボン』の主人公のひとり。イガグリ頭に大きな三角形の鼻と数字の3にしか見えない目をした少年。シャツが短く、いつも弱点の出ベソが見えている。ズボンの膝にはツギがあてられている。両親とペットと一緒に暮らしている。体を自由に伸び縮みさせたり、動物の言葉がわかったり、思いつくほとんどのことが可能な不思議な力を持つ。ヒマラヤから引っ越してきたが、元々は宇宙にいたらしい。 キャラクターのイメージは山下清で、石ノ森章太郎のほかの作品ではキヨシ、キヨちゃんとして登場する。
ゴン太 (ごんた)
『ボンボン』の主人公のひとり。2段になった禿げ頭に太いつながり眉毛、どんぐり眼にサカサマハートの小さな鼻、出っ歯が1本ある小柄な少年。たいへんな富豪で、大きな屋敷に三太夫や多数の使用人と暮らしている。小学4年生。友達はいない。両親は自家用飛行機で旅行に出たまま行方不明。隣の空き地に越してきたボンボンを家来にしたつもりが、よい友人となっていく。 驚いたときなどに発する「ナンタルチャ」は口癖。コショウを山盛りにしたラーメンが大好物。
三太夫 (さんだゆう)
頭ははげているが、白い眉と口髭が長く豊かな老人。ゴン太の家の執事。ゴン太に忠実で、親のない身を案じている。
ズビズビ
大きな卵形をした鳥で、空を飛ぶことはできない。大きな眠そうな目と下嘴が飛び出した口で、背中にはウズラのような柄があり尻尾に3本羽根が立っている。ボンボン家で飼われている。ウズラだと言われているが、絶対に違う生き物。人間の言葉を理解し、割ると言葉が出てくる卵を産むこともできる。 頭を強く押すと巨大な卵を際限なく産む。感情表現としても卵を産み、なにかあるとまた卵を産み、なくても卵を産む。この卵はおいしいらしい。
ブー太 (ぶーた)
豚のような鼻と突き出た唇をしているツキノワグマ。ボンボン家で飼われている。人間の言葉を理解することができる。たいへんな食いしん坊で人間を食べることもある。
とーちゃん
ボンボンの父。原始人のような姿をした小男で、ボンボンと同じ鼻にチョビヒゲがある。仕事はしていない。ボンボンと同様の力があるらしい。
かーちゃん
ボンボンの母。原始人のような姿をした大女で、ボンボンと同じ鼻をしており髪は頭の上で結っていて簪が1本。仕事はしていない。ボンボンと同様の力はあるらしい。
田礼加 (だれか)
メガネをかけたイヤミな少年で頭に角がある。東区西町北三七三の豪邸に住んでいる人でない存在。同じ金持ちとしてゴン太を一方的にライバル視している。配下としてスモッグとバットマンスターを連れている。
場所
ボンボンの家 (ぼんぼんのいえ)
ボンボンたちが住んでいる、外見は手作りのログハウス。ボンボンが蒔いた種が芽を出し、温かい息と冷たい息を吹きかけられると季節を勘違いして大木になる。この時間は、ほんの数分である。ボンボンが幹を葉で噛み切り、手刀で製材して家の形にするのにやはり数分。切り株の上に乗せて、背後に残った木を植えて完成した。 電気も通っていない8畳くらいの部屋しかないよう見えるが、中に入ると近代住宅のような完全に電化された広大な居間や3人と2匹の個室に大浴場もある。
ゴン太の家 (ごんたのいえ)
ゴン太たちが住んでいる、お城のような豪邸。広い庭とブールがあり、使用人の数は不明。男の使用人のほとんどは細身でメガネをかけた青年で、同じ顔をしている。女の使用人は家政婦がほとんどで、メイドはいない。