夜は千の眼を持つ

夜は千の眼を持つ

上野顕太郎の代表作の一つ。過去の日本から未来の宇宙までを網羅した幅広い時代と場所が舞台で、おかしな日常や有名人ネタ、時事ネタやパロディなど、さまざまなジャンルが1話完結型でまとめられたギャグ短編集。基本的にはシュールでナンセンスなネタが多く、勢い任せの展開や日常生活でありがちなネタがふんだんに散りばめられている。また、要所要所で語られる上野顕太郎の解説文も、ユーモアたっぷりで読みごたえがある。KADOKAWA(エンターブレイン)「月刊コミックビーム」1998年11月号から2003年4月号にかけて連載された作品。単行本5巻にあたる『夜の眼は千でございます』で第21回「文化庁メディア芸術祭」マンガ部門優秀賞を受賞。

正式名称
夜は千の眼を持つ
ふりがな
よるはせんのめをもつ
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
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概要・あらすじ

登場人物・キャラクター

キャプテントラウマ

マンボウ型の宇宙船に乗り、銀河を彷徨(さまよ)う賞金稼ぎの男性。副官のサイコや自律ロボットのダブルバインドと行動を共にしている。小太りな体型ながら、容姿に過剰な自信を持っており、自分の水着姿がサービスシーンだと考えている。通信販売のコマーシャルを見るや否や、即座に健康器具を注文するほどの健康マニアでもある。また、スクリーントーンの張り方を完全に熟知しているなど、漫画に関しても造詣が深い。帝国軍と反乱軍の大規模な戦闘に注目しているが、反乱軍からの切羽詰まった救援依頼に対して「通信士の顔が田中邦衛に似ている」と笑い飛ばしたり、バラエティー番組に気が散ったりと、どちらかに肩入れする様子はいっさいない。20兆もの膨大な軍勢を束ねる銀河皇帝、ズドバーンから宣戦布告を受けるが、これはズドバーンがキャプテントラウマを別の人間と間違えたための誤報だった。

サチコ

かつてテーマパーク「東京ゲソピンランド」で、アルバイトをしていた女子大学生。一郎という彼氏がおり、互いに大切に思って良好な関係を築いている。ただし、一郎の方は最近サチコがアルバイトのためになかなか会えないことに不満を抱いている。クリスマスの夜に親友とファーストフード店で食事をした際、ホットドッグにチリソースで「くつわむし」と書くなど、独特の感性を持つ。また、キャプテントラウマですら苦戦した巨大サメ「メメザメ」をスイカ割りに乗じて偶然倒すなど、とんでもない強運の持ち主。

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