少年アシベ

少年アシベ

元気な小学生とゴマフアザラシの赤ちゃんのペットがいる一家と、彼らの周辺のちょっと変わった人々が繰り広げる日常を描いた4コマギャグコメディ漫画。

あらすじ

第1巻

父ちゃんが起こした火事が原因で、建築中の家が燃えてしまった芦屋アシベの一家は、住んでいた一軒家を引き払って引っ越す事になった。父ちゃんの実家近くにある目黒のアパートに引っ越したアシベは、転校先のクラスメイトや王両々とすぐに友達になり、新しい生活を楽しんでいた。そんなある日、アパートの前を通ったトラックから、謎の白い生き物が落下して来た。魚だと思ったアシベは家まで連れ帰るが、それは魚ではなくゴマフアザラシの赤ちゃんだった。アシベの一言でそのアザラシは「ゴマちゃん」と名付けられ、芦屋家の新たな家族の一員として飼われる事となった。ちょっと食いしん坊なゴマちゃんは感情表現豊かで人懐っこく、すぐにアシベやその周囲の人達となかよくなる。こうしてアシベは、ゴマちゃんや個性的な新しい友人達と共に、にぎやかで楽しい日々をスタートさせた。一方、アシベが引っ越す前からの親友、阿南スガオは、大好きなアシベが転校し離れてしまった事を悲しんでいたが、今度は自身がネパールへと引っ越す事となる。

第2巻

小学校の遠足に行く事になった芦屋アシベは、こっそりゴマちゃんをリュックに入れていっしょに遠足を楽しんでいた。そんな中、ユミコはこっそり追いかけて来ていたカメラマンのユミコの父と遭遇していた。ユミコの父はどんな場面でも空気を読まずに娘の姿をカメラに収めようとする親バカで、ユミコはそんな父親に呆れて憂鬱になっていた。一方、ネパールに引っ越してからしばらく経ち、新しい生活にも慣れて来た阿南スガオは、スガオの家庭教師のちょっとおかしな授業を受けながら、アシベがいない寂しさを飲み込みつつ、にぎやかな日々を送っていた。そんなある日、スガオは森の中で迷っていたネパール人の少女のチットと友達になる。後日、チットといっしょに花を摘みに行ったスガオは、美的センスの悪さから気持ち悪い花ばかり集めてしまい、チットに呆れられてしまう。スガオの母にお金をもらったスガオは、チットへのお詫びのプレゼントを買いに市場に出かけるが、センスの悪いお面を買ってしまい、またしても彼女を怒らせてしまう。

第3巻

夏休みに入り、芦屋アシベゴマちゃんといっしょに、サカタに誘われて遊びに行ったり、父ちゃんにプールを作ってもらったりと、周囲の人々と共ににぎやかな日々を満喫する。そんな中、中華料理店「王々軒」にアッキーが新人アルバイトとしてやって来る。リコは子供っぽいアッキーの事を歓迎できずにいたが、彼は少しずつ仕事になじんでいくのだった。それからしばらく経ったある日、アシベは阿南スガオに会うためにネパールに旅行に行く事になった。しかしその旅行は、じいちゃんが企画した芦屋商事の社員旅行を兼ねており、じいちゃんは社員達の度量や能力を試す事も目的としていた。そんなアシベ達は、ネパールに到着したところで、森で迷ってしまう。それを知ったスガオの父は、スガオを連れてアシベ達の捜索を開始するが、自分達もまた森の中で迷ってしまう。

第4巻

ユミコに妹のルリコが生まれたが、ユミコは妹の存在を素直に喜べずにいた。それは、両親が妹ばかりで自分に構ってくれなくなると心配しているように周囲には見受けられたが、実際は生まれたばかりのルリコがビデオ狂のユミコの父の犠牲になっていると哀れんでいるだけであった。相変わらずカメラを回し続ける親バカな父親であったが、ルリコをかわいがりつつもユミコへの愛情は変わらず、彼女は父親に呆れつつも家族と幸せな日々を送るのだった。そんな中、ネパールに滞在中の阿南スガオは、不良少年達に誘われていつもとは違う遊びをするようになる。それらはキノコ採集など不良とは程遠い遊びだったが、彼らを不良扱いするチットはスガオの事を心配するようになる。そんなチットに頼まれ、スガオの家庭教師は、スガオを不良少年達から解放しようと彼らのもとへ向かうのだった。一方、夏の終わりが近づく中、芦屋アシベはお気に入りの浴衣を着て夏祭りに出かけていた。アシベと遭遇したアッキーは、ゴマちゃんを連れて屋台を回る中で金魚すくいに挑戦。アッキーは大好きなゴマちゃんのために、金魚をたくさん取ろうと奮闘する。

5巻

冬に入り、芦屋アシベ達は父ちゃんの買って来たツリーを飾り、クリスマスの準備をしていた。それぞれが楽しかったり寂しかったりとさまざまなクリスマスを送る中、アシベとゴマちゃん母ちゃんの作るごちそうを楽しみにしていた。しかし、ごちそうの買い物を頼まれていた父ちゃんがその事を忘れて帰って来たため、芦屋家のクリスマスはとても寂しいものとなってしまう。その頃ネパールでは、阿南家に居候するイエティの子供がたくさん生まれ、阿南スガオの周りは子イエティだらけになっていた。長らく阿南家で暮らしていたイエティは、子供達と妻を連れて山に帰ると決意し、スガオ達はイエティと別れる事になる。イエティと別れて寂しくも平穏な生活が続いていたスガオだったが、スガオの父のさらなる転勤が決まり、その行き先はフランスの小島「コラコラ島」だった。スガオと別れるになったチットはとても悲しむが、こっそり戻っていたイエティがスガオへのプレゼントを探すのを見て、自分もプレゼントを用意しようと森へ向かう。

第6巻

ネパールを離れてコラコラ島へ引っ越した阿南スガオは、ホームヘルパーのチュリーや新たなガールフレンドのボラと共に、新しい生活を始めていた。南海の小島であるコラコラ島には、ネパールや日本になかった独特の慣習もあり、阿南一家は新たな悩みやトラブルに巻き込まれながらも、少しずつ南国生活に慣れていく。一方、じいちゃんペッペッペッ・ソーランアレマと共に出張に出ていたが、電車の中で遭遇した吉田食品の社長の吉田社長と意気投合し友人になる。芦屋商事に行ってもじいちゃんが出張で不在と知った芦屋アシベは、ゴマちゃんを連れてじいちゃんが滞在している吉田社長の自宅へ遊びに行く事となる。吉田社長の家に辿り着いたアシベだったが、庶民的で一般人の家と大して変わらない家であるうえに、吉田社長はかなりケチな人だった。父ちゃんの話で豪華な屋敷だと予想していたアシベは、少々期待外れに思いながらも、自宅にいる時とあまり変わらない庶民的な一日を過ごすのだった。

第7巻

夏休みに入った芦屋アシベは、ゴマちゃん父ちゃんと家でくつろいだり、みんなで花火大会に行ったりしながら、にぎやかで楽しい日々を過ごしていた。夏休み中、アシベはペッペッペッ・ソーランアレマのもとに遊びに来た三好礼子と再会。そそっかしくあちこちで転ぶドジな礼子を心配するアシベだったが、ホテルに泊まる予定だった彼女はいきなり財布を落とし、急遽ペッペッペッの家に泊めてもらう事になる。後日、出勤するペッペッペッに付いて芦屋商事を見学した礼子だったが、社内のあちこちでドジを踏んでトラブルを起こしてしまう。白鳥かれんは落ち込んだ礼子をさりげなく麻雀に誘うが、麻雀をよく知らないはずの礼子は思わぬ才能を発揮し、かれんはあっさり彼女に負けてしまうのだった。

第8巻

夏休みが終わる頃、芦屋家のとなりに引っ越して来た山田は、なにかと芦屋家に絡んで来る変わり者だった。芦屋アシベはそんな山田の事をあまり好きではなかったが、ひょんな事から彼に誘われてハイキングに行く事になる。子供っぽく落ち着きがない山田を不安視していたアシベの危惧通り、山田は弁当の代わりに辞書を持って来たり、立ち寄った店で酔っ払ったりと、なにかと騒動を巻き起こす。さらに山田は強引に温泉宿に立ち寄ってしまい、山を降りる気力をなくしたアシベは仕方なく、彼とその宿に泊まる事になった。その宿の中で、アシベ達はドラマの撮影に来ていたゆうまの母と遭遇。ゆうまは母親の提案を受け、宿泊が決まったアシベに代わって芦屋家で過ごす事になる。一方、温泉に入ったアシベはゴマちゃんを山猿にさらわれかけたり、山田の奇妙な発言で安心して寝られなかったりと、落ち着かない夜を過ごすのだった。

関連作品

本作『少年アシベ』の続編として、『COMAGOMA』がある。小学2年生に進級した芦屋アシベゴマちゃんの日常や、アシベの新しい友達、さらに日本に帰国した阿南スガオとの交流を4コマ形式で描くコメディ。本作と比べてブラックジョークやナンセンスな描写は緩和され、ほのぼのギャグの割合が多くなっている。

登場人物・キャラクター

芦屋 アシベ

目黒区に引っ越して来た小学1年生の男子。一人称は「オイラ」で、好きな食べ物はイチゴとカレー。父ちゃん、母ちゃんの三人家族だったが、引っ越し先で新たに家族として迎えたゴマちゃんと共に、アパートで暮らしている。ゴマちゃんの事はとてもかわいがっており、外出先にもよく連れ歩いている。いつも明るく元気で、とても声が大きく、その歌声で周囲をびっくりさせたり、夜中に泣き声を上げて近所を騒がせたりする事もある。気さくな性格で、初対面の相手でもすぐに打ち解ける事ができるため、近所や学校に知人や友人が多い。ファミコンなどのテレビゲームで遊んだ事がなく、家の中よりも外で運動して遊ぶのを好む。引っ越し前からの親友、阿南スガオとは大のなかよしで、離れてしまったあとも時おり彼を思い出したり、彼との思い出を懐かしんだりしている。得意技はスガオから伝授された「博愛固め」。実はピアノの才能があり、じいちゃんにレッスンを受けるよう薦められたが、外で遊ぶ方が好きだからと興味を示さなかった。じいちゃんにネパールに連れて行ってもらった際にスガオと再会しようとするが、森で迷ったため入れ違いになり再会は叶わなかった。スガオとは時おり電話や文通でやり取りしている。

ゴマちゃん

真っ白な体毛を持つゴマフアザラシの赤ちゃん。芦屋アシベが引っ越し先で拾った。性別は不明で、「キュー」や「キュキュ」と鳴く。トラックの荷台からアパートの前に落ちていたところをアシベに拾われ、一度は魚扱いされて食べられそうになるものの、アザラシだと知ったアシベの提案で新たな家族として迎えられた。非常に食いしん坊で、海産物やアイスクリームなど冷たい食べ物が大好きで、好きな食べ物にありつくために情熱的になる事も多く、食い意地が張っている。アザラシだがとても感情表現豊かで、自分をアシベ達と同じ人間だと思い込んでおり、いずれは成長して父ちゃん達のように大人の人間になれると信じている。好奇心旺盛で人間の行動や習慣などに興味を持っては、無理やり真似をしようとする事もある。アシベや父ちゃん、母ちゃんの事は大好きだが、枕やメモ帳代わりにされるなど、酷い扱いを受ける事もある。寒さや雪が好きで泳ぎも得意だが、暑さや熱湯は苦手。ぬいぐるみのような愛らしい見た目から、アシベの身近な友人や近所の人をはじめ、行く先々の人々にかわいがられている。時おりアシベの学校に行く事もあるが、母ちゃんと家で留守番している事が多い。また母ちゃんの家事を手伝おうとするが、いつも失敗している。庭や公園で遊んだ時は、野良猫によくいじめられている。

父ちゃん

芦屋アシベの父親。建設会社で大工をしている。明るくのん気な性格で、江戸っ子のようなべらんめぇ口調で話す。芦屋商事の御曹子で、ケンブリッジ大学を卒業した。海外に複数の別荘を持ち、誕生日はシロップとゼリーの風呂に入ったりなど、じいちゃんのもとで贅沢な生活をしていた。結婚してからは庶民的でストイックな生活をしているため、贅沢や無駄遣いを嫌う。しかし、現在でもブルジョアだった頃の癖が出る事がある。酒などにだらしない面もあるが大工としての腕は高く、職場の同僚や息子のアシベからも尊敬されている。目黒区のアパートに引っ越してからは、屋根を改造したりベランダを作ったり庭の地下に倉庫を作ったりして勝手に増築するため、たびたび大家さんを困らせている。母ちゃんに対しては基本的に亭主関白だが、愛情を持って優しく接したり気を遣ったりする事もある。

じいちゃん

芦屋アシベの父方の祖父。芦屋商事の社長を務めている。大豪邸に住む大金持ちで、好奇心旺盛で面白い事を楽しむためであればすぐに大金を使ってしまう。孫のアシベの事はとてもかわいがっており、彼のためにヘリコプターや高級車を瞬時に用意したり、旅行に連れて行ったりしている。またアシベの誕生日には、いつも豪勢な誕生日パーティーを開催している。動物好きで、犬やイグアナなどの牧場をいくつも持っている。暴走族の集会に自ら赴いたり、豪邸の風呂で温泉ごっこをしたりとかなりの変わり者で、ペッペッペッ・ソーランアレマをはじめとする部下を混乱させる事もある。山本兄弟をはじめ、行く先々で出会った人を第一印象や興味だけでスカウトして社員に引き入れているため、会社には自然と個性的な社員が集まっている。のちに出張中に意気投合した吉田社長と友人になり、時おり彼の自宅に遊びに行っている。

母ちゃん

芦屋アシベの母親。元お坊ちゃまの父ちゃんとは対照的に庶民的な専業主婦で、やりくり上手な倹約家。常識人なためアシベや父ちゃんへのツッコミに回ったり、周囲に振り回される事が多いが、計算高くしたたかな一面も見られる。ふだんは優しいが、家族の事は甘やかさず、厳しく接する事がある。アシベが学校に行っているあいだは、彼の代わりにゴマちゃんの面倒を見ている。日々の家事をそつなくこなしているが、時おりゴマちゃんにいたずらするなど、おてんばでお茶目な一面もある。

阿南 スガオ

小学生1年生の男子。芦屋アシベの親友。目つきが鋭く怒ったような顔をしているため初対面の相手には怖がられるが、性格はとても優しく、泣き虫で寂しがり屋。無表情および無口でめったに言葉を話さないが、嬉しい時にピースをする癖がある。得意技は相手を抱き締める「博愛固め」で、アシベにも伝授されている。アシベが転校したあとは寂しさから毎日のように泣いて過ごしていたが、スガオの父の転勤の都合でネパールに引っ越す事になり、アシベとはますます離れてしまう。スガオの母に作ってもらったアシベ人形をいつも持ち歩いている。引っ越し先のネパールではチットと仲よくなり、父親やスガオの家庭教師達に振り回されながらも、にぎやかな日常を送っていた。雪山で遭遇したイエティに気に入られてからは、ますます周囲に振り回され、トラブル続きの日々を送っている。手先が器用で、ネパールでさらなる才能を開花させ、木彫り人形作りやお絵描きが得意になった。しかし美的センスは悪く、プレゼント選びなどにはよく失敗している。当初は短髪だったがネパールで過ごす中で髪が伸び、後ろで縛るようになった。のちに父親のさらなる転勤により、家族でコラコラ島に引っ越す。海外暮らしを続ける中で成長し、泣き虫な性格も少しずつ変わっていく。

スガオの家庭教師

修行僧の中年男性。ネパールに引っ越した阿南スガオの家庭教師になった。日本語が異様にうまい事やいくつかの出来事から、阿南夫妻に「ネパール人ではなく日本人ではないか」と疑われている。当初はスガオに勉強を教えながら、ヨガの修行に明け暮れるストイックな生活をしていたが、阿南家に居候するうちに図々しい一面を見せるようになる。頻繁に食べ物をたかるようになり、生活費を入れないまま当たり前のように居着く厚かましさから、特にスガオの母に嫌がられている。次第に修行僧とはかけ離れた自堕落した生活を送るようになったのを自覚し、阿南家に甘えるのをやめて修行を再会しようと何度も決意しているが、いずれも挫折して結局元の生活に戻っている。図々しい行動や言動で時おり阿南家をトラブルに巻き込む事から、いつもイエティの厳しい制裁を食らっている。阿南家がコラコラ島に引っ越した際は無理やり同行し、阿南家とは離れた水上バンガローに住むようになる。しかし、優秀なチュリーがホームヘルパーになってからは、家庭教師という立場は彼女に奪われがち。コラコラ島で出会ったボラの姉に片思いしている。

チット

阿南スガオがネパールの森で出会ったネパール人の少女。黒髪で目のぱっちりとした明るい性格で、のちにスガオのガールフレンドとなる。スガオを気に入り、いつもいっしょに遊んだり勉強したりするが、彼と共にイエティやスガオの家庭教師の起こすトラブルに巻き込まれる事も多い。優しいが気が強く、スガオを独り占めしようとするイエティとの仲はあまりよくなく、対抗心を燃やしている。のちにスガオがコラコラ島に引っ越す事になり、彼に「大人になったら会いに来てほしい」と告げて見送った。それからは、時おりスガオに写真を送っている。

イエティ

アシベの親友のスガオが、ネパールの山でスキーをしていた時に遭遇した山の妖精。毛むくじゃらの大きな体が特徴。スガオのことを気に入り、山から下りてきて一緒に過ごすようになる。時々スガオのガールフレンドに嫉妬する。

チュリー

アシベの親友のスガオ一家がコラコラ島に越してから、ホームヘルパーとして雇った地元の女性。体格が良く、明るい性格。日本人観光客に習ったという、少し変な日本語を話す。

ゆうま

小学1年生の男子。芦屋アシベのクラスメイト。アシベやまおとは仲がよく、いつもいっしょに遊んでいる。小学生とは思えないほどクールで大人っぽく、しっかり者。このため年上の女性には好かれやすく、近所の叔母さんに気に入られて話し相手になる事もある。大人の女性に「かわいい」と言われたり、過剰に子供扱いされるのを嫌うため、周囲から「じじ臭い」と評される事もある。幼少期にゆうまの母に無理やりバレエ教室に行かされていたが、恥ずかしがってアシベ達には隠している。勉強はあまり好きではなく、夏休みの宿題は毎回ギリギリまで溜め込んでは苦労している。苦手な食べ物はニンジンとキャビア。

まお

小学1年生の男子。芦屋アシベのクラスメイト。アシベやゆうまとは仲がよく、いつもいっしょに遊んでいる。無口でおとなしい性格で、ぼーっとしている事が多く、リアクションが遅いため周囲からよく心配されている。また運動音痴で、特に水泳が苦手。乗り物にも酔いやすく、バスや車だけでなく自転車に乗っても酔う事がある。ゴマちゃんと顔がよく似ているため、アシベやゆうまからゴマちゃんの代わりに扱われる事もある。アシベをはじめ誰とでもなかよくしているが、時々家に来ては驚かそうとしたり意地悪をして来る叔父の秋雄の事は嫌っている。当初は秋雄の意地悪に怯えるだけだったが、次第に遠まわしな嫌がらせをする形で報復するようになる。

ユミコ

小学生1年生の女子。芦屋アシベのクラスメイト。アシベ達と仲がよく、時々いっしょに遊んでいる。ふだんはおだやかだが、怒ると荒っぽい口調になる事がある。どこにいてもすぐにビデオカメラを向けて来る、親バカでビデオ狂のユミコの父にはいつも呆れており、心底迷惑に思っている。家族は父親と母親の三人暮らしだったが、のちに妹のルリコが生まれた。ルリコの事はかわいがっているが、赤ん坊の頃から父親にカメラを向けられ続けているルリコの事を心底哀れに思っていた。のちに成長したルリコと共に、父親の親バカ行為に反抗するようになる。

王 両々

芦屋アシベがよく行っている中華料理「王々軒」の店主、王さんの一人娘。ふだんはウェイトレスとして店の手伝いをしている。出前中に不良に絡まれていたところを、アシベに助けられてなかよくなった。チャイナドレスをまとい、両サイドをおだんごでまとめている。優しくて働き者だが少々天然でお人好しな面もあり、西尾ヒトシと付き合い出してからは同僚のリコに心配されている。ヒトシには何度も親切にされた事で気に入っているが、付き合い出してからもヒトシがふつうに服を着てくれない事に嘆いている。のちに王さんに怒られるのを避けるためにヒトシが別の町に引っ越したため、彼とは別れてしまうが、時おりヒトシの事を思い出している。

天堂先生

芦屋アシベの小学校の男性教師。主に体育を担当している。筋肉質な体型で季節を問わずいつも半袖やタンクトップを着ており、周囲に自分の肉体を披露したがる。空気がまったく読めず、忘れっぽくマイペースで天然な変わり者なため、学校の先生や生徒達をトラブルに巻き込む事がある。いつも自分の筋肉の事ばかり考えているが、少しでも難しい事を考えると居眠りしてしまう。恋人のまゆみには心底呆れられていたものの、空気が読めないためその自覚がなく、一方的な交際を続けていた。のちに記憶喪失になった事でまゆみとは別れ、入院先のナースであるエリカと付き合うようになり、さらにそのあとはマサコと付き合うようになるなど、恋人を次々と乗り換えている。生徒や周囲の人には親切だが、興味のない相手や仲の悪い相手には冷淡な態度を取り、特に鱶田には冷たくする事が多い。

ペッペッペッ・ソーランアレマ

芦屋商事の数多くの秘書候補から採用されたギリシャ人の女性。社長であるじいちゃんの秘書となるが、名前が珍しく面白いという理由で採用された。自分の名前が長くて珍しい事を気にしており、初対面の人からは名前を笑われたり変に思われたりする事が多い。唯一、名前を笑ったり珍しがったりしなかった芦屋アシベとは、すぐになかよくなった。流暢な日本語を話し、秘書としても優秀な働き者だが、好奇心旺盛で変わり者の社長にはたびたび振り回されている苦労人。美人で優しい事から社員達から好かれており、早乙女からは片思いされているがまったく気づかず、彼の好きな人は白鳥かれんであると勘違いしている。当初は日本での生活や文化の違いに戸惑っていたが、現在はすっかり日本の生活になじんでいる。実は男性社員中心の非公認ファンクラブが結成されており、一部のストーカーまがいの会員からつねにつきまとわれているが、ファンクラブの存在は認識していない。のちに同じ女性秘書である三好礼子と友人になるが、トラブルメーカーの彼女にはいつも苦労させられている。

完治

芦屋商事の社員。普段は怖い顔をして、乱暴な言動も多いが、実は子猫や子犬が大好き。可愛いものを見ると顔がゆるむ。また、怖い話が苦手でもある。実家は八百屋。

白鳥 かれん

芦屋商事の社員。とても美しく、有能な女性社員だが、中身はオヤジそのものの性格。無類のギャンブル好きで、同僚と麻雀をしては金を巻き上げる。朝から生玉子を飲むなど、男性顔負けのワイルドさがある。

味田

芦屋商事の社員。卑屈で執念深く、ネチネチした性格。芦屋商事入社試験で落ちてから、受かった完治にまとわりついて恨みつらみを言い続けた。その後しつこく社長に直談判して無事入社するが、完治の隣の席に配属され、常に完治から攻撃を受けるようになる。

集団・組織

芦屋商事

『少年アシベ』に登場する会社。アシベの祖父が経営する。個性的な社員が多い。アシベや父ちゃんの誕生日には、社員を呼んでパーティをすることもある。

書誌情報

少年アシベ 全8巻 集英社〈ヤングジャンプ・コミックス ワイド判〉 完結

第1巻 ゴマちゃんが家に来た日

(1989年4月発行、 978-4088617510)

第2巻 アシベの誕生日

(1989年8月発行、 978-4088617527)

第3巻 自慢の秘書

(1990年5月発行、 978-4088617534)

第4巻 家族の絆

(1991年1月発行、 978-4088617541)

第5巻 さよならネパール

(1991年11月発行、 978-4088617558)

第6巻

(1992年11月発行、 978-4088617565)

第7巻 キューッの正体

(1993年6月発行、 978-4088617572)

第8巻 スガオ君の帰還

(1994年3月発行、 978-4088617589)

少年アシベ 全4巻 〈集英社文庫 コミック版〉 完結

第1巻

(2001年8月発行、 978-4086177320)

第2巻

(2001年8月発行、 978-4086177337)

第3巻

(2001年10月発行、 978-4086177344)

第4巻

(2001年10月発行、 978-4086177351)

少年アシベ :アシベとスガオとゴマちゃんと 全1巻 双葉社〈アクション・コミックス〉 完結

第1巻

(2012年11月発行、 978-4575841558)

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