少年アシベ

少年アシベ

元気な小学生とゴマフアザラシの赤ちゃんのペットがいる一家と、彼らの周辺のちょっと変わった人々が繰り広げる日常を描いた4コマギャグコメディ漫画。

あらすじ

第1巻

父ちゃんが起こした火事が原因で、建築中の家が燃えてしまった芦屋アシベの一家は、住んでいた一軒家を引き払って引っ越す事になった。父ちゃんの実家近くにある目黒のアパートに引っ越したアシベは、転校先のクラスメイトや王両々とすぐに友達になり、新しい生活を楽しんでいた。そんなある日、アパートの前を通ったトラックから、謎の白い生き物が落下して来た。魚だと思ったアシベは家まで連れ帰るが、それは魚ではなくゴマフアザラシの赤ちゃんだった。アシベの一言でそのアザラシは「ゴマちゃん」と名付けられ、芦屋家の新たな家族の一員として飼われる事となった。ちょっと食いしん坊なゴマちゃんは感情表現豊かで人懐っこく、すぐにアシベやその周囲の人達となかよくなる。こうしてアシベは、ゴマちゃんや個性的な新しい友人達と共に、にぎやかで楽しい日々をスタートさせた。一方、アシベが引っ越す前からの親友、阿南スガオは、大好きなアシベが転校し離れてしまった事を悲しんでいたが、今度は自身がネパールへと引っ越す事となる。

第2巻

小学校の遠足に行く事になった芦屋アシベは、こっそりゴマちゃんをリュックに入れていっしょに遠足を楽しんでいた。そんな中、ユミコはこっそり追いかけて来ていたカメラマンのユミコの父と遭遇していた。ユミコの父はどんな場面でも空気を読まずに娘の姿をカメラに収めようとする親バカで、ユミコはそんな父親に呆れて憂鬱になっていた。一方、ネパールに引っ越してからしばらく経ち、新しい生活にも慣れて来た阿南スガオは、スガオの家庭教師のちょっとおかしな授業を受けながら、アシベがいない寂しさを飲み込みつつ、にぎやかな日々を送っていた。そんなある日、スガオは森の中で迷っていたネパール人の少女のチットと友達になる。後日、チットといっしょに花を摘みに行ったスガオは、美的センスの悪さから気持ち悪い花ばかり集めてしまい、チットに呆れられてしまう。スガオの母にお金をもらったスガオは、チットへのお詫びのプレゼントを買いに市場に出かけるが、センスの悪いお面を買ってしまい、またしても彼女を怒らせてしまう。

第3巻

夏休みに入り、芦屋アシベゴマちゃんといっしょに、サカタに誘われて遊びに行ったり、父ちゃんにプールを作ってもらったりと、周囲の人々と共ににぎやかな日々を満喫する。そんな中、中華料理店「王々軒」にアッキーが新人アルバイトとしてやって来る。リコは子供っぽいアッキーの事を歓迎できずにいたが、彼は少しずつ仕事になじんでいくのだった。それからしばらく経ったある日、アシベは阿南スガオに会うためにネパールに旅行に行く事になった。しかしその旅行は、じいちゃんが企画した芦屋商事の社員旅行を兼ねており、じいちゃんは社員達の度量や能力を試す事も目的としていた。そんなアシベ達は、ネパールに到着したところで、森で迷ってしまう。それを知ったスガオの父は、スガオを連れてアシベ達の捜索を開始するが、自分達もまた森の中で迷ってしまう。

第4巻

ユミコに妹のルリコが生まれたが、ユミコは妹の存在を素直に喜べずにいた。それは、両親が妹ばかりで自分に構ってくれなくなると心配しているように周囲には見受けられたが、実際は生まれたばかりのルリコがビデオ狂のユミコの父の犠牲になっていると哀れんでいるだけであった。相変わらずカメラを回し続ける親バカな父親であったが、ルリコをかわいがりつつもユミコへの愛情は変わらず、彼女は父親に呆れつつも家族と幸せな日々を送るのだった。そんな中、ネパールに滞在中の阿南スガオは、不良少年達に誘われていつもとは違う遊びをするようになる。それらはキノコ採集など不良とは程遠い遊びだったが、彼らを不良扱いするチットはスガオの事を心配するようになる。そんなチットに頼まれ、スガオの家庭教師は、スガオを不良少年達から解放しようと彼らのもとへ向かうのだった。一方、夏の終わりが近づく中、芦屋アシベはお気に入りの浴衣を着て夏祭りに出かけていた。アシベと遭遇したアッキーは、ゴマちゃんを連れて屋台を回る中で金魚すくいに挑戦。アッキーは大好きなゴマちゃんのために、金魚をたくさん取ろうと奮闘する。

5巻

冬に入り、芦屋アシベ達は父ちゃんの買って来たツリーを飾り、クリスマスの準備をしていた。それぞれが楽しかったり寂しかったりとさまざまなクリスマスを送る中、アシベとゴマちゃん母ちゃんの作るごちそうを楽しみにしていた。しかし、ごちそうの買い物を頼まれていた父ちゃんがその事を忘れて帰って来たため、芦屋家のクリスマスはとても寂しいものとなってしまう。その頃ネパールでは、阿南家に居候するイエティの子供がたくさん生まれ、阿南スガオの周りは子イエティだらけになっていた。長らく阿南家で暮らしていたイエティは、子供達と妻を連れて山に帰ると決意し、スガオ達はイエティと別れる事になる。イエティと別れて寂しくも平穏な生活が続いていたスガオだったが、スガオの父のさらなる転勤が決まり、その行き先はフランスの小島「コラコラ島」だった。スガオと別れるになったチットはとても悲しむが、こっそり戻っていたイエティがスガオへのプレゼントを探すのを見て、自分もプレゼントを用意しようと森へ向かう。

第6巻

ネパールを離れてコラコラ島へ引っ越した阿南スガオは、ホームヘルパーのチュリーや新たなガールフレンドのボラと共に、新しい生活を始めていた。南海の小島であるコラコラ島には、ネパールや日本になかった独特の慣習もあり、阿南一家は新たな悩みやトラブルに巻き込まれながらも、少しずつ南国生活に慣れていく。一方、じいちゃんペッペッペッ・ソーランアレマと共に出張に出ていたが、電車の中で遭遇した吉田食品の社長の吉田社長と意気投合し友人になる。芦屋商事に行ってもじいちゃんが出張で不在と知った芦屋アシベは、ゴマちゃんを連れてじいちゃんが滞在している吉田社長の自宅へ遊びに行く事となる。吉田社長の家に辿り着いたアシベだったが、庶民的で一般人の家と大して変わらない家であるうえに、吉田社長はかなりケチな人だった。父ちゃんの話で豪華な屋敷だと予想していたアシベは、少々期待外れに思いながらも、自宅にいる時とあまり変わらない庶民的な一日を過ごすのだった。

第7巻

夏休みに入った芦屋アシベは、ゴマちゃん父ちゃんと家でくつろいだり、みんなで花火大会に行ったりしながら、にぎやかで楽しい日々を過ごしていた。夏休み中、アシベはペッペッペッ・ソーランアレマのもとに遊びに来た三好礼子と再会。そそっかしくあちこちで転ぶドジな礼子を心配するアシベだったが、ホテルに泊まる予定だった彼女はいきなり財布を落とし、急遽ペッペッペッの家に泊めてもらう事になる。後日、出勤するペッペッペッに付いて芦屋商事を見学した礼子だったが、社内のあちこちでドジを踏んでトラブルを起こしてしまう。白鳥かれんは落ち込んだ礼子をさりげなく麻雀に誘うが、麻雀をよく知らないはずの礼子は思わぬ才能を発揮し、かれんはあっさり彼女に負けてしまうのだった。

第8巻

夏休みが終わる頃、芦屋家のとなりに引っ越して来た山田は、なにかと芦屋家に絡んで来る変わり者だった。芦屋アシベはそんな山田の事をあまり好きではなかったが、ひょんな事から彼に誘われてハイキングに行く事になる。子供っぽく落ち着きがない山田を不安視していたアシベの危惧通り、山田は弁当の代わりに辞書を持って来たり、立ち寄った店で酔っ払ったりと、なにかと騒動を巻き起こす。さらに山田は強引に温泉宿に立ち寄ってしまい、山を降りる気力をなくしたアシベは仕方なく、彼とその宿に泊まる事になった。その宿の中で、アシベ達はドラマの撮影に来ていたゆうまの母と遭遇。ゆうまは母親の提案を受け、宿泊が決まったアシベに代わって芦屋家で過ごす事になる。一方、温泉に入ったアシベはゴマちゃんを山猿にさらわれかけたり、山田の奇妙な発言で安心して寝られなかったりと、落ち着かない夜を過ごすのだった。

関連作品

本作『少年アシベ』の続編として、『COMAGOMA』がある。小学2年生に進級した芦屋アシベゴマちゃんの日常や、アシベの新しい友達、さらに日本に帰国した阿南スガオとの交流を4コマ形式で描くコメディ。本作と比べてブラックジョークやナンセンスな描写は緩和され、ほのぼのギャグの割合が多くなっている。

登場人物・キャラクター

芦屋 アシベ (あしや あしべ)

目黒区に引っ越して来た小学1年生の男子。一人称は「オイラ」で、好きな食べ物はイチゴとカレー。父ちゃん、母ちゃんの三人家族だったが、引っ越し先で新たに家族として迎えたゴマちゃんと共に、アパートで暮らしている。ゴマちゃんの事はとてもかわいがっており、外出先にもよく連れ歩いている。いつも明るく元気で、とても声が大きく、その歌声で周囲をびっくりさせたり、夜中に泣き声を上げて近所を騒がせたりする事もある。気さくな性格で、初対面の相手でもすぐに打ち解ける事ができるため、近所や学校に知人や友人が多い。ファミコンなどのテレビゲームで遊んだ事がなく、家の中よりも外で運動して遊ぶのを好む。引っ越し前からの親友、阿南スガオとは大のなかよしで、離れてしまったあとも時おり彼を思い出したり、彼との思い出を懐かしんだりしている。得意技はスガオから伝授された「博愛固め」。実はピアノの才能があり、じいちゃんにレッスンを受けるよう薦められたが、外で遊ぶ方が好きだからと興味を示さなかった。じいちゃんにネパールに連れて行ってもらった際にスガオと再会しようとするが、森で迷ったため入れ違いになり再会は叶わなかった。スガオとは時おり電話や文通でやり取りしている。

ゴマちゃん

真っ白な体毛を持つゴマフアザラシの赤ちゃん。芦屋アシベが引っ越し先で拾った。性別は不明で、「キュー」や「キュキュ」と鳴く。トラックの荷台からアパートの前に落ちていたところをアシベに拾われ、一度は魚扱いされて食べられそうになるものの、アザラシだと知ったアシベの提案で新たな家族として迎えられた。非常に食いしん坊で、海産物やアイスクリームなど冷たい食べ物が大好きで、好きな食べ物にありつくために情熱的になる事も多く、食い意地が張っている。アザラシだがとても感情表現豊かで、自分をアシベ達と同じ人間だと思い込んでおり、いずれは成長して父ちゃん達のように大人の人間になれると信じている。好奇心旺盛で人間の行動や習慣などに興味を持っては、無理やり真似をしようとする事もある。アシベや父ちゃん、母ちゃんの事は大好きだが、枕やメモ帳代わりにされるなど、酷い扱いを受ける事もある。寒さや雪が好きで泳ぎも得意だが、暑さや熱湯は苦手。ぬいぐるみのような愛らしい見た目から、アシベの身近な友人や近所の人をはじめ、行く先々の人々にかわいがられている。時おりアシベの学校に行く事もあるが、母ちゃんと家で留守番している事が多い。また母ちゃんの家事を手伝おうとするが、いつも失敗している。庭や公園で遊んだ時は、野良猫によくいじめられている。

父ちゃん

芦屋アシベの父親。建設会社で大工をしている。明るくのん気な性格で、江戸っ子のようなべらんめぇ口調で話す。芦屋商事の御曹子で、ケンブリッジ大学を卒業した。海外に複数の別荘を持ち、誕生日はシロップとゼリーの風呂に入ったりなど、じいちゃんのもとで贅沢な生活をしていた。結婚してからは庶民的でストイックな生活をしているため、贅沢や無駄遣いを嫌う。しかし、現在でもブルジョアだった頃の癖が出る事がある。酒などにだらしない面もあるが大工としての腕は高く、職場の同僚や息子のアシベからも尊敬されている。目黒区のアパートに引っ越してからは、屋根を改造したりベランダを作ったり庭の地下に倉庫を作ったりして勝手に増築するため、たびたび大家さんを困らせている。母ちゃんに対しては基本的に亭主関白だが、愛情を持って優しく接したり気を遣ったりする事もある。

じいちゃん

芦屋アシベの父方の祖父。芦屋商事の社長を務めている。大豪邸に住む大金持ちで、好奇心旺盛で面白い事を楽しむためであればすぐに大金を使ってしまう。孫のアシベの事はとてもかわいがっており、彼のためにヘリコプターや高級車を瞬時に用意したり、旅行に連れて行ったりしている。またアシベの誕生日には、いつも豪勢な誕生日パーティーを開催している。動物好きで、犬やイグアナなどの牧場をいくつも持っている。暴走族の集会に自ら赴いたり、豪邸の風呂で温泉ごっこをしたりとかなりの変わり者で、ペッペッペッ・ソーランアレマをはじめとする部下を混乱させる事もある。山本兄弟をはじめ、行く先々で出会った人を第一印象や興味だけでスカウトして社員に引き入れているため、会社には自然と個性的な社員が集まっている。のちに出張中に意気投合した吉田社長と友人になり、時おり彼の自宅に遊びに行っている。

母ちゃん

芦屋アシベの母親。元お坊ちゃまの父ちゃんとは対照的に庶民的な専業主婦で、やりくり上手な倹約家。常識人なためアシベや父ちゃんへのツッコミに回ったり、周囲に振り回される事が多いが、計算高くしたたかな一面も見られる。ふだんは優しいが、家族の事は甘やかさず、厳しく接する事がある。アシベが学校に行っているあいだは、彼の代わりにゴマちゃんの面倒を見ている。日々の家事をそつなくこなしているが、時おりゴマちゃんにいたずらするなど、おてんばでお茶目な一面もある。

阿南 スガオ (あなん すがお)

小学生1年生の男子。芦屋アシベの親友。目つきが鋭く怒ったような顔をしているため初対面の相手には怖がられるが、性格はとても優しく、泣き虫で寂しがり屋。無表情および無口でめったに言葉を話さないが、嬉しい時にピースをする癖がある。得意技は相手を抱き締める「博愛固め」で、アシベにも伝授されている。アシベが転校したあとは寂しさから毎日のように泣いて過ごしていたが、スガオの父の転勤の都合でネパールに引っ越す事になり、アシベとはますます離れてしまう。スガオの母に作ってもらったアシベ人形をいつも持ち歩いている。引っ越し先のネパールではチットと仲よくなり、父親やスガオの家庭教師達に振り回されながらも、にぎやかな日常を送っていた。雪山で遭遇したイエティに気に入られてからは、ますます周囲に振り回され、トラブル続きの日々を送っている。手先が器用で、ネパールでさらなる才能を開花させ、木彫り人形作りやお絵描きが得意になった。しかし美的センスは悪く、プレゼント選びなどにはよく失敗している。当初は短髪だったがネパールで過ごす中で髪が伸び、後ろで縛るようになった。のちに父親のさらなる転勤により、家族でコラコラ島に引っ越す。海外暮らしを続ける中で成長し、泣き虫な性格も少しずつ変わっていく。

スガオの家庭教師 (すがおのかていきょうし)

修行僧の中年男性。ネパールに引っ越した阿南スガオの家庭教師になった。日本語が異様にうまい事やいくつかの出来事から、阿南夫妻に「ネパール人ではなく日本人ではないか」と疑われている。当初はスガオに勉強を教えながら、ヨガの修行に明け暮れるストイックな生活をしていたが、阿南家に居候するうちに図々しい一面を見せるようになる。頻繁に食べ物をたかるようになり、生活費を入れないまま当たり前のように居着く厚かましさから、特にスガオの母に嫌がられている。次第に修行僧とはかけ離れた自堕落した生活を送るようになったのを自覚し、阿南家に甘えるのをやめて修行を再会しようと何度も決意しているが、いずれも挫折して結局元の生活に戻っている。図々しい行動や言動で時おり阿南家をトラブルに巻き込む事から、いつもイエティの厳しい制裁を食らっている。阿南家がコラコラ島に引っ越した際は無理やり同行し、阿南家とは離れた水上バンガローに住むようになる。しかし、優秀なチュリーがホームヘルパーになってからは、家庭教師という立場は彼女に奪われがち。コラコラ島で出会ったボラの姉に片思いしている。

チット

阿南スガオがネパールの森で出会ったネパール人の少女。黒髪で目のぱっちりとした明るい性格で、のちにスガオのガールフレンドとなる。スガオを気に入り、いつもいっしょに遊んだり勉強したりするが、彼と共にイエティやスガオの家庭教師の起こすトラブルに巻き込まれる事も多い。優しいが気が強く、スガオを独り占めしようとするイエティとの仲はあまりよくなく、対抗心を燃やしている。のちにスガオがコラコラ島に引っ越す事になり、彼に「大人になったら会いに来てほしい」と告げて見送った。それからは、時おりスガオに写真を送っている。

イエティ

アシベの親友のスガオが、ネパールの山でスキーをしていた時に遭遇した山の妖精。毛むくじゃらの大きな体が特徴。スガオのことを気に入り、山から下りてきて一緒に過ごすようになる。時々スガオのガールフレンドに嫉妬する。

チュリー

アシベの親友のスガオ一家がコラコラ島に越してから、ホームヘルパーとして雇った地元の女性。体格が良く、明るい性格。日本人観光客に習ったという、少し変な日本語を話す。

ゆうま

小学1年生の男子。芦屋アシベのクラスメイト。アシベやまおとは仲がよく、いつもいっしょに遊んでいる。小学生とは思えないほどクールで大人っぽく、しっかり者。このため年上の女性には好かれやすく、近所の叔母さんに気に入られて話し相手になる事もある。大人の女性に「かわいい」と言われたり、過剰に子供扱いされるのを嫌うため、周囲から「じじ臭い」と評される事もある。幼少期にゆうまの母に無理やりバレエ教室に行かされていたが、恥ずかしがってアシベ達には隠している。勉強はあまり好きではなく、夏休みの宿題は毎回ギリギリまで溜め込んでは苦労している。苦手な食べ物はニンジンとキャビア。

まお

小学1年生の男子。芦屋アシベのクラスメイト。アシベやゆうまとは仲がよく、いつもいっしょに遊んでいる。無口でおとなしい性格で、ぼーっとしている事が多く、リアクションが遅いため周囲からよく心配されている。また運動音痴で、特に水泳が苦手。乗り物にも酔いやすく、バスや車だけでなく自転車に乗っても酔う事がある。ゴマちゃんと顔がよく似ているため、アシベやゆうまからゴマちゃんの代わりに扱われる事もある。アシベをはじめ誰とでもなかよくしているが、時々家に来ては驚かそうとしたり意地悪をして来る叔父の秋雄の事は嫌っている。当初は秋雄の意地悪に怯えるだけだったが、次第に遠まわしな嫌がらせをする形で報復するようになる。

ユミコ

小学生1年生の女子。芦屋アシベのクラスメイト。アシベ達と仲がよく、時々いっしょに遊んでいる。ふだんはおだやかだが、怒ると荒っぽい口調になる事がある。どこにいてもすぐにビデオカメラを向けて来る、親バカでビデオ狂のユミコの父にはいつも呆れており、心底迷惑に思っている。家族は父親と母親の三人暮らしだったが、のちに妹のルリコが生まれた。ルリコの事はかわいがっているが、赤ん坊の頃から父親にカメラを向けられ続けているルリコの事を心底哀れに思っていた。のちに成長したルリコと共に、父親の親バカ行為に反抗するようになる。

王 両々 (わん りゃんりゃん)

芦屋アシベがよく行っている中華料理「王々軒」の店主、王さんの一人娘。ふだんはウェイトレスとして店の手伝いをしている。出前中に不良に絡まれていたところを、アシベに助けられてなかよくなった。チャイナドレスをまとい、両サイドをおだんごでまとめている。優しくて働き者だが少々天然でお人好しな面もあり、西尾ヒトシと付き合い出してからは同僚のリコに心配されている。ヒトシには何度も親切にされた事で気に入っているが、付き合い出してからもヒトシがふつうに服を着てくれない事に嘆いている。のちに王さんに怒られるのを避けるためにヒトシが別の町に引っ越したため、彼とは別れてしまうが、時おりヒトシの事を思い出している。

天堂先生 (てんどうせんせい)

芦屋アシベの小学校の男性教師。主に体育を担当している。筋肉質な体型で季節を問わずいつも半袖やタンクトップを着ており、周囲に自分の肉体を披露したがる。空気がまったく読めず、忘れっぽくマイペースで天然な変わり者なため、学校の先生や生徒達をトラブルに巻き込む事がある。いつも自分の筋肉の事ばかり考えているが、少しでも難しい事を考えると居眠りしてしまう。恋人のまゆみには心底呆れられていたものの、空気が読めないためその自覚がなく、一方的な交際を続けていた。のちに記憶喪失になった事でまゆみとは別れ、入院先のナースであるエリカと付き合うようになり、さらにそのあとはマサコと付き合うようになるなど、恋人を次々と乗り換えている。生徒や周囲の人には親切だが、興味のない相手や仲の悪い相手には冷淡な態度を取り、特に鱶田には冷たくする事が多い。

ペッペッペッ・ソーランアレマ

芦屋商事の数多くの秘書候補から採用されたギリシャ人の女性。社長であるじいちゃんの秘書となるが、名前が珍しく面白いという理由で採用された。自分の名前が長くて珍しい事を気にしており、初対面の人からは名前を笑われたり変に思われたりする事が多い。唯一、名前を笑ったり珍しがったりしなかった芦屋アシベとは、すぐになかよくなった。流暢な日本語を話し、秘書としても優秀な働き者だが、好奇心旺盛で変わり者の社長にはたびたび振り回されている苦労人。美人で優しい事から社員達から好かれており、早乙女からは片思いされているがまったく気づかず、彼の好きな人は白鳥かれんであると勘違いしている。当初は日本での生活や文化の違いに戸惑っていたが、現在はすっかり日本の生活になじんでいる。実は男性社員中心の非公認ファンクラブが結成されており、一部のストーカーまがいの会員からつねにつきまとわれているが、ファンクラブの存在は認識していない。のちに同じ女性秘書である三好礼子と友人になるが、トラブルメーカーの彼女にはいつも苦労させられている。

完治 (かんじ)

芦屋商事の社員。普段は怖い顔をして、乱暴な言動も多いが、実は子猫や子犬が大好き。可愛いものを見ると顔がゆるむ。また、怖い話が苦手でもある。実家は八百屋。

白鳥 かれん

芦屋商事の社員。とても美しく、有能な女性社員だが、中身はオヤジそのものの性格。無類のギャンブル好きで、同僚と麻雀をしては金を巻き上げる。朝から生玉子を飲むなど、男性顔負けのワイルドさがある。

味田

芦屋商事の社員。卑屈で執念深く、ネチネチした性格。芦屋商事入社試験で落ちてから、受かった完治にまとわりついて恨みつらみを言い続けた。その後しつこく社長に直談判して無事入社するが、完治の隣の席に配属され、常に完治から攻撃を受けるようになる。

ノリコ

デパートの服売り場の店員をしている声が大きい女性。いつもテンションが高く、つねに笑顔と大声で客を迎えながら「買っちゃえ買っちゃえ」と押し売りに近い形で宣伝している。天堂先生にナンパされるようになってからは、スーツなどをさりげなく押し売りしていた。のちに別の男性と結婚し、デパートを退職した。

浪人生 (ろうにんせい)

芦屋アシベの住むアパートの住人。浪人生の青年で、青森県出身。芦屋家のとなりの部屋に住んでいるが、他人に迷惑をかけるのもかけられるのも嫌いで、騒がしくしたり受験勉強の邪魔をしたりする芦屋家には心底迷惑していた。実はかなりの麻雀好き。のちに無事合格して大学の近くに引っ越す。

お師匠様 (おししょうさま)

ネパール人の男性。スガオの家庭教師の師匠。いつも目を閉じている静かな老人で、弟子いわく「神と唯一交信できる徳の高い行者」だが、雪山であっさり遭難したりする。ふだんはストイックな生活をしているように見えるが、こっそり阿南家にまぎれてごちそうをくすねたり、転勤が決まった阿南家の荷物にまぎれて同行しようとしたりするなど、弟子と同様の図々しさを見せる事がある。

サカタの父 (さかたのちち)

サカタの父親で、会社員。見た目は痩せた冴えない中年男性だが、優しくおだやかな性格の持ち主。まおの父とは小学校の頃の幼なじみで仲がよく、当時はいじめられていた彼をかばっていた。

木村 (きむら)

芦屋商事に勤める男性。気が小さくいつもビクビクしており、特に女性とは面と向かって話せないシャイな性格。女性に対しては親切にしようとするものの、直接話すのを怖がって、過激な行為やかなり遠回しな行動に出る事もあり、時々周囲を驚かせている。女性に対する評価や美しさの基準は、松田聖子を基準にしている。

サカタ

小学1年生の坊主頭の男子。芦屋アシベのクラスメート。アシベが転校してきたばかりの頃は、よくちょっかいをかけていた。勉強が苦手で、テストでカンニングをしてもすぐにばれてしまう。ガキ大将のサカタの兄を尊敬しているが、彼がゴマちゃんを気に入ってすっかり骨抜きにされてしまったのを嘆いている。不器用だが、カゼで寝込んだ兄とゴマちゃんを会わせて元気づけたり、ゴマちゃんのぬいぐるみを作ってあげたりと、兄思いな一面もある。惚れっぽい性格で安西先生に片思いしていたが、山田リンダに一目ぼれしたあとは、あっさり気持ちを乗り換えた。山田に気にいられてからは付きまとわれているが、おじさんに好かれても嬉しくないと迷惑に思っている。

ゆうまの母 (ゆうまのはは)

ドラマなどで活躍している有名な女優。ゆうまの母親で、小学校の授業参観などに参加するたびに目立っている。人気女優らしく上品に振る舞っているが、実は派手好きで生活力がなく、料理は勉強中。車の運転が非常に荒く、ゆうまからは危険視されている。

ルリコ

ユミコの妹。赤ん坊の時点でカメラ狂のユミコの父から毎日ビデオ撮影されていた事から、ユミコには少々哀れに思われていた。当初はふつうの赤ん坊だったが、成長後は父親の親バカ行為に対して、ユミコと反抗するようになる。次第にその反抗心は強くなり、早くもビデオデッキの操作を覚え、自分のビデオテープを確認しては破壊している。

チュッ太 (ちゅった)

吹田が飼っているネズミ。顔は吹田にそっくりで、食い意地が張っており、吹田にもらっている餌以外にも芦屋家など近所に侵入してはつまみ食いをしている。このため次第に太ってしまい、出入りに使っていた壁穴にも入れなくなった。

安西先生 (あんざいせんせい)

芦屋アシベのとなりのクラスの担任を務める女性教師。ロングヘアーでスタイルのいい美人で、目下には泣きボクロがある。同僚の南洋子とは仲がいいが、まれに対抗心を抱かれる事がある。おしゃれ好きで、特にプール授業で着る水着にはこだわりがあるが、洋子から牽制されてふつうの水着を着せられる事が多い。サカタから片思いされているが、軽くあしらっている。鱶田とは知り合いで、奇行に走りやすい彼女と天堂先生の仲を心配している。

王さん (わんさん)

中華料理店「王々軒」の店主をしている中年の男性。王両々の父親。子供のように小柄で犬の垂れ耳のような髪形のため、初対面の相手にはよく犬にまちがえられたり、マスコットのようにかわいがられる事がある。両々と西尾ヒトシの仲は認めているものの、ヒトシが露出狂まがいの格好をしているのには気づいていない。

アッキー

医大生の青年。中華料理店「王々軒」に新人アルバイトとしてやって来た。語尾に「〜なの」と付け、子供っぽい口調で話す。髪形と小柄な体形はじいちゃんとよく似ており、息子だとカンちがいされる事がある。子供っぽく天然な性格。リコと出会った時の印象は互いに最悪で、いがみ合ったり張り合ったりしていたが、次第になかよくなり、恋人になる。当初はゴマちゃんの事を怖がっていたが、思い切って抱っこしてからは気に入り、出前ついでに芦屋家に赴いては「アザラシちゃん」と呼んでかわいがっている。実はとても世話好きな優しい性格で、出前先の客を看病したり、元気のないゴマちゃんにオリジナルメニューを考えてあげたりした事もある。リコよりも勉強が得意で、時々彼女の課題を手伝う事もしている。本名の苗字は「沢田」。

秋雄 (あきお)

大学生の青年。まおの母の弟で、まおの叔父にあたる。メガネをかけ、オタクのような見た目で、ふだんは安いアパートで一人暮らしをしている。陰湿な性格で、時折まおの家に遊びに来ては、驚かせようとしてくるなどの意地悪をするため、まおからは嫌われている。幼少期はまおにそっくりな顔だった。気に入った女性や見合い相手にはフラれる事が多く、珍しく気に入られても相手がかなりの変わり者だったりと、なかなかうまくいかない。何度もフラれた事で女性に対して計算高くなっていくが、それらの行動も裏目に出て失敗しており、クリスマスなどの時期は道行くカップルに八つ当たりしている。

三好 礼子 (みよし れいこ)

吉田社長の秘書を務める女性。おとなしい性格の美人。かなりのドジっ子で、何度もまちがえてオカマバーに入ったり階段で転んだり物を壊したりと、行く先々で知らずにトラブルを巻き起こし、周囲を巻き込む事がある。ペッペッペッ・ソーランアレマにあこがれて友人となるが、彼女と共に芦屋商事を訪れた際にトラブルを連発したため、じいちゃんや社員たちに警戒されている。実は麻雀がとても強く、白鳥かれんをあっさり負かした。

早乙女 (さおとめ)

芦屋商事に勤める男性。個性的な社員に囲まれる中で数少ない常識人。仕事面でも優秀だが、じいちゃんや完治、味田をはじめとする上司や同僚に振り回されがちな苦労人でもある。ペッペッペッ・ソーランアレマにひそかに片思いしているがなかなか伝えられず、彼女からは白鳥かれんに片思いしているとカンちがいされてしまう。同僚でもあるかれんとはいっしょに行動する事も多いが、かれんのギャンブル好きにはいつも苦労させられている。

スガオの父 (すがおのちち)

阿南スガオの父親で、会社員をしている。顔は息子のスガオにそっくりだが、明るくのん気な性格。転勤による引っ越しが多く、芦屋アシベが引っ越したあとは家族を連れてネパールに転勤となった。スガオの事は大切に思っているが、元気づけるために「アシベの住む町に引っ越す」とウソをついてかえって悲しませてしまうなど、思いやりや気遣いが空回りしがち。方向音痴なため、家族を巻き込んで道に迷ったり、ネパールの森で遭難を繰り返したりするうちに、すっかり遭難慣れしている。しばらくはネパールで暮らしていたが、さらなる転勤が決まり、コラコラ島に家族と共に引っ越す。

大家のおばさん (おおやのおばさん)

大家さんの妻。アパートの1階で夫と共に暮らしている明るい性格の女性。庭掃除を30年以上続けており、数枚の落ち葉すら見逃さない。勝手に増築する父ちゃんをはじめ、時折トラブルを招く芦屋家を警戒している。芦屋アシベとゴマちゃんの事をかわいがっており、母ちゃんに代わってゴマちゃんの面倒を見る事もある。

まゆみ

女子大生。天堂先生の一人目の恋人。無神経で天然すぎる天堂に呆れ、別れたいと告げるが彼にはまったくわかってもらえず、田舎の実家にまで追跡されるなどの一方的な付き合いを続けていた。天堂が骨折で入院し記憶喪失になった時も、恋人であった事を忘れられていた。

吉田社長 (よしだしゃちょう)

有名な冷凍食品会社「吉田食品」の社長を務める男性。関西弁で話す老人で、出張中だったじいちゃんと電車で偶然相席になり、話すうちに意気投合した。社長でありながらかなりケチな性格で豪邸には住まず、質素な一軒家で庶民的な生活をしている。ドジなうえにカンちがいが多い秘書の三好礼子には少々手を焼いている。

西尾 ヒトシ (にしお ひとし)

いつもニコニコしている小柄な謎の男性。トランクス一丁のうえにコートを羽織った、露出狂のような格好をしているため、変質者扱いされがち。王両々とリコの前に現れてコートを広げるなど、奇行に走ったために警戒されていたが、雨に降られていた両々にコートを渡すなどの親切を繰り返し、次第に彼女に好かれて親しくなる。しかしかたくなに服をふつうに着ようとせず、コートの下はいつもパンツ一丁のままで過ごしているため、両々やリコには心配されている。のちに、王さんに服の件を怒られるのを気にするようになり、別の町に引っ越して銭湯で働くようになる。

ボラ

コラコラ島に住む金髪の少女。阿南スガオのガールフレンド。小柄だがかなり野生的で、ボアという大きなヘビを飼い慣らしており、泳ぎや狩りも得意。

スガオの母 (すがおのはは)

阿南スガオの母親。母ちゃんとは仲がいい。ふだんは優しくおっとりしているが怒ると怖い。転勤が多いスガオの父にはスガオと共に振り回されており、内心では不満を抱いている。スガオをかわいがっており、芦屋アシベと離れて泣いてばかりのスガオを心配して、アシベの人形を作ってあげた。ネパールに引っ越したあとは、図々しく家に居座るスガオの家庭教師や、イエティにも手を焼くようになる。しばらくはネパールで暮らしていたが、夫のさらなる転勤が決まり、彼に巻き込まれる形でコラコラ島に引っ越す。

ボア

コラコラ島に住む大きなヘビ。ボラのペット。気が弱くていつもギーコにいじめられている。周りにかわいがられたくて別の動物になろうとする事もあるが、いつも失敗している。

ユミコの父 (ゆみこのちち)

ユミコの父親。職業は新聞社のカメラマン。娘のユミコとルリコの事を溺愛しており、どこに行っても彼女たちの姿をカメラにおさめようとする。空気を読まずに撮影に夢中になる事が多いため、ユミコや芦屋アシベたちからは心底疎まれている。ユミコやルリコの姿をおさめた大量のホームビデオは、自宅だけでなく職場にも保管している。

ボラの姉 (ぼらのあね)

コラコラ島に住む金髪の少女。ボラの姉。年齢は13歳だが背が高く、大人っぽい美人。ワイルドなボラよりもおしとやかで落ち着いた性格をしている。スガオの家庭教師に片思いされている。

あづみ

芦屋商事に勤める女性。同僚の完治や真理子と仲がいい。一方で仲の悪い味田や、山本兄弟に対しては冷淡で辛らつな態度を取るなど、ドライな一面もある。社員としての能力や容姿は人並みだが、包丁さばきが異様に得意。しかしあくまで魚などをさばくのが得意なだけで、料理はまったくできない。くさやなど臭いの強い食べ物が好きで、通勤電車での痴漢対策のために、会社に着くまでは歯を磨かないまま通勤している。

山田 (やまだ)

芦屋家のとなりに住むようになった男性。物件探しをしている途中で、かつて浪人生が住んでいた空き部屋を見学した際、となりの部屋から聞こえてきた「キュー」という鳴き声が気になって興味を持ったのをきっかけに、一人で引っ越してきた。金持ちで無駄遣いが多く、同じく金遣いの荒いじいちゃんとはよく張り合っている。強引でマイペースな性格の変わり者で、子供っぽい。ちょっとした事でも芦屋家に上がり込んだり、ヒマつぶしのために芦屋アシベやゴマちゃんと遊んだりしている。動物好きで特に犬やワニを好むが、ホラー映画は苦手。部屋にはなんの大会の賞品かわからない奇妙なトロフィーが大量に飾ってある。サカタの事を一目で気に入って以来、アシベだけでなく彼にも付きまとうようになった。実は既婚者だが、息子夫婦にワニを飼うのを反対されて家出していた。のちに迎えに来た息子夫婦に連れられて家に戻り、アパートの部屋は娘の山田リンダにゆずった。

エリカ

天堂先生が入院先の病院で出会った若いナース。天堂の二人目の恋人。入院中の天堂に気に入られてなりゆきで交際するものの、天堂がしょっちゅう職場に押しかけるため、心底迷惑している。天堂がマサコを気に入った事で関係は自然消滅したが、彼に好かれてしまったマサコを心配している。

まおの母 (まおのはは)

まおの母親。優しくおっとりした主婦の女性。料理上手で、お菓子作りも得意。まおの事は溺愛しているが、彼をいじめる弟の秋雄には手を焼いており、次第に彼に対して塩対応が多くなる。女性にフラれがちな秋雄のためにお見合いをセッティングしたり女性を紹介したりしているが、いずれも秋雄以上の変わり者ばかりを紹介している。

大家さん (おおやさん)

芦屋アシベが引っ越してきたアパートの大家をしている中年の男性。アパートの1階で妻と共に暮らしている。父ちゃんがたまに勝手にベランダなどを増築するのに悩まされている。趣味は書道で、屋台の看板を頼まれるなどプロ並みの腕だが、文字の横に添える絵はとてもシュール。

吹田 (ふいた)

芦屋商事の新入社員で、語学堪能なキャリアウーマン。小太りな体形で、語尾に「〜っち」を付けて話す。年齢は28歳だが非常に童顔で小柄なため、少女にまちがえられる事が多い。かなり食い意地が張っており、仕事中でも構わずつまみ食いや買い食いをする。チュッ太というネズミを飼っている。

チュリー

ホームヘルパーの女性。コラコラ島に引っ越した阿南スガオの家にやって来た。小太りで体と胸が大きく、大きなリボンで髪をまとめている。フランス語だけでなく日本語も上手で、5か国語を話せる。しかし、日本語は女性の若者言葉を通して学んだため、語尾に「〜だし」を付けて話す。勉強も得意で、スガオの家庭教師を差し置いてスガオに勉強を教える事もある。腕力が強いためにうっかり物を壊す事や、忙しく働いているのになかなか痩せない事に悩んでいる。

南 洋子 (みなみ ひろこ)

芦屋アシベのクラスの担任を務める女性教師。まじめな性格で生徒思いだが、未婚で実年齢の割に老けて見られがちな事を気にしている。このため、たびたび若作りやおしゃれに励んでいるが、恋人作りは半分あきらめている。メガネを外した時の素顔は、母ちゃんとよく似ている。個性的な生徒たちだけでなく、トラブルを起こしやすい天堂先生の行動には手を焼いており、彼とは仲が悪い。

真理子 (まりこ)

芦屋商事に勤める女性。同僚のあづみとは仲がいい。やや小太りな体形で化粧が濃く、化粧をしていないときはかなり素朴な顔になる。同僚にも気づかれないほど別人のような顔になってしまう事を少々気にしている。

ギーコ

コラコラ島に住む小鳥。スガオの母に拾われてかわいがられている。「ギイギイ」や「ギャー」など大きな叫び声のように鳴き、鳥なのに空を飛ぶ事はできない。警戒心が強くスガオの父の前ではおとなしくかわいい振りをしているが、実はとても凶暴で食いしん坊。いつもボアをいじめており、チュリーやスガオの家庭教師も手を焼いている。ふだんは阿南スガオが餌やりなどの世話を担当している。スガオの父にビールを飲ませてもらって以来、酒の味を覚えてしまい、自ら酒瓶の中に潜るようになる。

まおの父 (まおのちち)

豪華客船の船長を務めている男性。まおの父親で、ふだんは仕事で海外にいる事が多いが、たまに家に帰って来た時は家族と過ごす時間を大切にするなど、とても家族思い。船長室だけでなく、職場のあちこちの部屋に家族の写真を飾っている。まおの母と同様、まおの事は溺愛している。サカタの父とは同じ小学校だった幼なじみ。

サカタの兄

サカタの兄の小学生。野球帽をかぶっている。弟を子分として連れ歩くいじめっ子のガキ大将で、芦屋アシベにもよくちょっかいを出していたが、ゴマちゃんを気に入って溺愛するようになる。それ以来、ガキ大将のプライドが崩れてゴマちゃんにすっかり骨抜きにされてしまった事を、サカタに心配されている。チョコレートでコーディングした魚など、ゴマちゃんへのプレゼントをよく作っているが、愛情は空回りしがち。ゴマちゃんには少しでも好かれたいと思っており、小銭をネコババしようとしたのをゴマちゃんに見られた時は、激しい自己嫌悪に陥っていた。

平野 (ひらの)

完治の友人の男性。完治と共に就職活動をしていた。乱暴で無愛想な完治の数少ない友人であり、よき理解者でもある。のちに完治と共に芦屋商事に採用され社員となった。

シムノン

頭にターバンを巻いた色黒のインド人の中年男性。父ちゃんとはケンブリッジ大学時代の学友。面倒くさがり屋で、少々せっかちな性格をしている。来日した際に父ちゃんと15年振りに再会するが、すぐに帰ってしまう。

山本兄弟 (やまもときょうだい)

双子の兄弟の青年。就職先が決まらないまま大学を卒業し、町を放浪している。兄は「アキラ」、弟は「マサル」。顔だけでなく身長や視力、ホクロの数まで同じで、性格もよく似ているため、見分けがつかない。行き場をなくして二人で落ち込んでいたところを、じいちゃんに誘われて芦屋商事の新入社員となった。しかし、誘われた理由は「瓜二つの双子だから」という物珍しさからで、パーティや宴会の余興にマジックショーや漫才をさせるという前提だった。二人で一つのデスクを使わされたり、給料も二人で一人分しかもらえなかったりと、入社後の扱いは非常に悪い。

マサコ

天堂先生が入院していた病院に入院している患者の女性。エリカを通して出会った天堂に気に入られて以来、大声で応援されてかえって体調が悪くなるなど、散々な目に遭わされていた。退院時、天堂を避けるために自分が死んだと伝えるようにとエリカに頼んだが、イメチェンして街に出た際に天堂と遭遇し、「亡くなったマサコとよく似た女性」とカンちがいされ、結局付き合う羽目になった。おとなしい性格ながら、実はボディコンなどの派手なファッションにあこがれている。

山田 リンダ (やまだ りんだ)

山田の娘で、女子高校生。礼儀正しく大人っぽい美人。顔は父親の山田とまったく似ていないが、性格は似たところがあり、強引で少々変わり者。趣味は乗馬で、「よど号」という名の立派な馬を飼っている。山田と再会したあとに、彼と入れ替わる形で、よど号を連れて芦屋家のとなりで暮らすようになる。自立と称して一人暮らしを始めたものの料理がまったく作れず、食事の際はしばらく芦屋家に上がりこんでいた。のちにサカタに一目ぼれされ、今度はサカタの家に上がり込むようになった。

健司郎 (けんしろう)

サカタが少女とまちがえた少年。となりの小学校に通っている。小柄で目のぱっちりしたかわいらしい見た目で、初対面の相手からは女子にまちがえられる。その後も花火大会などでたびたびサカタと再会している。

鱶田 (ふかだ)

天堂先生が街中で出会った女子大学生。安西先生とは知り合い。実は天堂に片思いしている。小柄な体形で少年のように見えるが、年齢は20歳を超えている。天堂への思いは強く、彼に会うために頻繁に小学校に侵入している。また、夜中に電話をかけたり、天堂に会うために周囲の女性を利用したりする事もある。健気に天堂に尽くそうとするが空回りしがちで、スポーツ番組の録画を頼まれたり食べ物を買わされたりするなど、彼からはパシリのように扱われる事が多い。

リコ

中華料理店「王々軒」でアルバイトをしている女子大学生。明るくしたたかな性格で、楽して稼ぐ方法をいつも探している。ベビーシッターやウエートレスなどさまざまなアルバイトを転々としたのち、王々軒のウエートレスとなった。思った事をはっきり言うタイプで、客に対しても軽率な行動や言動が多い。同僚の王両々とは仲がいいが、彼女が西尾ヒトシと付き合い始めたあとは心配し、いつまでも服をまともに着ないヒトシのフォローに回るなど、苦労人な一面もある。新しく店に入ったアッキーとはケンカばかりしていたが、次第に距離を縮め、のちに恋仲になる。

集団・組織

芦屋商事

『少年アシベ』に登場する会社。アシベの祖父が経営する。個性的な社員が多い。アシベや父ちゃんの誕生日には、社員を呼んでパーティをすることもある。

場所

コラコラ島 (こらこらとう)

フランス領の南にある小島。ネパールに住んでいた阿南スガオの引っ越し先で、のんびりした性格の島民が多い。美しい海に囲まれ、南海の植物や動物がたくさん棲息している。物品に乏しいため、ギターなど食べ物以外の物価は高め。漁などで獲れた魚や果物などは、島民同士で分け合う習慣がある。

続編

COMA GOMA (こま ごま)

森下裕美の『少年アシベ』の続編。目黒区を舞台に、小学2年生になった芦屋アシベとペットであるゴマフアザラシのゴマちゃんの日常や、周囲の人達との交流を描く日常コメディ4コマ漫画。「週刊ヤングジャンプ」20... 関連ページ:COMA GOMA

関連

青少年アシベ

森下裕美の『少年アシベ』で、小学2年生だった芦屋アシベ達が高校1年生になった世界を、ほのぼのと描く青春ストーリー。かつて共に暮らしていたアザラシのゴマちゃんが別の場所にいたり、父親の仕事の都合で海外で... 関連ページ:青少年アシベ

少年アシベ GO!GO!ゴマちゃん (しょうねんあしべ ごーごーごまちゃん)

森下裕美の代表作である『少年アシベ』のリメイク作品。元気一杯の小学生の芦屋アシベが、ゴマフアザラシの赤ちゃんであるゴマちゃんや、スガオなどといった仲間たちと共に過ごす日常を描く。原作が4コマ漫画であっ... 関連ページ:少年アシベ GO!GO!ゴマちゃん

書誌情報

少年アシベ 全8巻 集英社〈ヤングジャンプ・コミックス ワイド判〉 完結

第1巻 ゴマちゃんが家に来た日

(1989年4月発行、 978-4088617510)

第2巻 アシベの誕生日

(1989年8月発行、 978-4088617527)

第3巻 自慢の秘書

(1990年5月発行、 978-4088617534)

第4巻 家族の絆

(1991年1月発行、 978-4088617541)

第5巻 さよならネパール

(1991年11月発行、 978-4088617558)

第6巻

(1992年11月発行、 978-4088617565)

第7巻 キューッの正体

(1993年6月発行、 978-4088617572)

第8巻 スガオ君の帰還

(1994年3月発行、 978-4088617589)

少年アシベ 全4巻 〈集英社文庫 コミック版〉 完結

第1巻

(2001年8月発行、 978-4086177320)

第2巻

(2001年8月発行、 978-4086177337)

第3巻

(2001年10月発行、 978-4086177344)

第4巻

(2001年10月発行、 978-4086177351)

少年アシベ :アシベとスガオとゴマちゃんと 全1巻 双葉社〈アクション・コミックス〉 完結

第1巻

(2012年11月発行、 978-4575841558)

SHARE
EC
Amazon
logo