いちばんうしろの大魔王

いちばんうしろの大魔王

TVアニメ化もされた人気ライトノベル『いちばんうしろの大魔王』のコミカライズ作品。恋と魔法とバトルのスクールライフを描くファンタジック・ラブコメディ。原作のライトノベルで挿絵を描いている伊藤宗一が自ら漫画化している。「チャンピオンRED」2008年11月号~2014年2月号に不定期で掲載された。原作は水城正太郎。

正式名称
いちばんうしろの大魔王
ふりがな
いちばんうしろのだいまおう
原作者
水城正太郎
漫画
ジャンル
バトル
 
ファンタジー
 
ラブコメ
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概要・あらすじ

大司祭を目指してコンスタン魔術学院に編入した紗伊阿九斗は、編入初日の進路測定で将来の職業を「魔王」と判定されてしまう。学院中の生徒から畏怖の対象となってしまった阿九斗だが、己の生きざまを見せることで誤解を解いて見せると前向きに考える。クラス委員長の服部絢子や阿九斗の監視員ころね、阿九斗のことを知っている素振りの謎の少女曽我けーななど、美少女に囲まれつつのスクールライフが始まる。

登場人物・キャラクター

紗伊 阿九斗 (さい あくと)

大司祭となって世界の人々を幸せに導くことを目的として、コンスタン魔術学院に編入してきた少年。しかし、編入初日に進路測定で将来の職業を「魔王」と判定され、クラスメイトから恐れられる存在になってしまう。もともとは孤児で施設「神の家」で育つが、神を妄信し依存する人々に疑問を抱いて施設を飛び出し、アルバイトで生活してきた。思いやりがあり、女性にも興味がある普通の年相応の男の子だが、覚醒時のマナの量と戦闘力は桁違い。

服部 絢子 (はっとり じゅんこ)

コンスタン魔術学院の1年A組に在籍し、クラス委員を務める。国防を担う一族「服部家」の末裔で、国家魔術師を志している。青い髪のセミロングで、両手に黒い手甲をつけ、刀を持ち歩く、武士のような女の子。胸にはサラシを巻き、下半身はふんどし。友情を誓い合った紗伊阿九斗が将来の魔王と判定されたことで裏切られたと感じていたが誤解も解け、阿九斗の存在が気になっている。 必殺技は「服部流忍法いなずま突き」。

曽我 けーな (そが けーな)

コンスタン魔術学院の1年A組に在籍する女の子。赤色のロングヘアーを後ろでまとめている。紗伊阿九斗には覚えがないが、彼のことを以前から知っているようで「あーちゃん」と呼ぶ。姿を消すことと、空を飛ぶという特殊能力を持つが、姿を消す際には全裸になる必要がある。米を食べることが大好きで、おひつごと持参し、しゃもじで幸せそうに食べる。 天然でマイペースのおっとりとした性格。白いクマさんパンツを愛用している。

ころね

紗伊阿九斗の素行調査を行うために帝国政府がコンスタン魔術学院に派遣した監視員。見た目は髪と瞳が緑色の女の子だが、人造人間(リラダン)と呼ばれる作られた生命体で、「ころね」は識別名。何事にも動じないポーカーフェイスのクールな女の子。阿九斗を24時間監視する任務のほかに、あらゆる外敵から彼を護るという任務も帯びており、風呂やトイレにまでついてくる。 好物は人形焼き。

鳥居 美津子 (とりい みつこ)

コンスタン魔術学院の美人養護教諭。金髪ロングヘアーに眼鏡の白衣姿だが、胸の大きく開いた服にタイトなミニスカートと目のやり場に困るセクシーな衣装で男子生徒を困らせる。魔法学の授業も担当している。

三輪 寛 (みわ ひろし)

コンスタン魔術学院の落ちこぼれ。小さな頃から体が弱くて気も小さく、ずっといじめられてきた。学院でもいじめられているところを助けてくれた紗伊阿九斗を兄貴と慕い、舎弟となる。一人称は「あっし」。

江藤 不二子 (えとう ふじこ)

コンスタン魔術学院の2年生で風紀委員長を務める。紫色のストレートロングヘアーでマント姿。目じりにホクロがある巨乳美女。才色兼備、容姿端麗、薬学のエキスパートで、古代魔法にも精通している。全学院生徒憧れのマドンナでファンクラブまである。紗伊阿九斗に興味を示して近づき、彼を風紀委員に誘う。

江藤不二子の兄 (えとうふじこのあに)

江藤不二子の兄。秘境を探索して状況を神に伝える冒険者だったが、任務を果たせなかったことで裁判にかけられ処刑された。しかし、不二子の死霊術によって甦り、首だけの姿になって液体の入った容器に収納され、不二子のもとにいる。両目は縫い付けられているが、しゃべることは可能。

押洲 番長 (おす ばんちょう)

コンスタン魔術学院の2年生で17歳、学院最凶ランキング3位。リーゼントで上半身裸のうえに破れた長ランとサラシ、下駄履きと昭和時代の劇画に出てくるような不良のいでたち。風紀委員となった紗伊阿九斗にバトルを挑んでくる。必殺技は、すべての漢力(おとこちから)をリーゼントに集中させてとき放つ究極奥義「超突髪衝撃砲(リーゼンブラスター)」。

リリィ白石 (りりぃしらいし)

見た目は子供だが、コンスタン魔術学院の3年生で、生徒会長。茶髪のショートカットで、魔法使いの大きな帽子と、身長の数倍ある長いマフラーが特徴。一人称はボク。腕が伸びる格闘術が強力で、初戦では紗伊阿九斗をも打ち負かす。

大竹 美智恵 (おおたけ みちえ)

コンスタン魔術学院の生徒会副会長。短いツインテール。「でありんす」「だっぺ」などの方言を交えて話す。

神山 かんな (かみやま かんな)

コンスタン魔術学院の生徒会会計。猫耳で貧乳の小柄な少女。語尾に「だぎゃー」「だきゃー」とつけて話す。

アルヌール

大竹美智恵、神山かんなと共に生徒会の任務にあたる女子生徒。ストレートなロングヘアーに眼鏡の美少女。ころねと同じ人造人間(リラダン)で、無表情で感情を表に出さない。言語野にプロテクトがかけられており、「ぐが」としか言えない。

学院長 (がくいんちょう)

コンスタン魔術学院の学院長。白い長髪と長い白鬚で賢者のようないでたちの老人。おっぱい好きのスケベジジイと思われていたが、100年前に起こった魔王大戦で魔王と戦い、魔王が使役していたドラゴン、ピーターハウゼンを封印した実力の持ち主。

ピーターハウゼン

100年前に起こった魔王大戦で魔王が使役していた守護(ガード)ドラゴン。その大戦では帝国軍の空中戦艦を壊滅させたという。学院長によって学院内にある洞窟奥の遺跡に封印されていたが、封印が弱まって目覚めた。

コンノヌ・アラーイ・ツクタノ・ダレダーヌ (こんのぬあらーいつくたのだれだーぬ)

コンスタン魔術学院の家庭科教師。まん丸に太った男性でシェフの姿。紗伊阿九斗の在籍する1年A組が臨海学校に行けるかどうかを賭けた教師とのパンツとり勝負「ぱんつトリニティー」において、ころねと闘う。きまぐれであらゆる物を食材とみなして料理してしまう究極闘法「きまぐれコックのクッキング闘法」の使い手。フライパンや包丁といった調理器具を使って闘い、「きまぐれコックのみじん斬り」でころねのスカートを切り裂いた。

田井 郁子 (たい いくこ)

コンスタン魔術学院の体育教師。やたらに襟の長いジャージを着た女性。紗伊阿九斗の在籍する1年A組が臨海学校に行けるかどうかを賭けた教師とのパンツとり勝負「ぱんつトリニティー」において、服部絢子と闘うが、パンツをはいておらず前と後ろを各1枚の葉っぱで隠しているのみ。

ミスターX (みすたーえっくす)

帝国諜報機関「CIMO8(サイモエイト)」の一員。政府から「魔王を殺せ」との命令を受け、ころねを狙撃した。白いスーツ姿で褐色の肌の男性。長髪を後ろで三つ編みにし、丸サングラスをかけており、顔全体にXのペイントらしき模様がある。性格は嗜虐的でかつ変態。マントのように長い上着に仕込んだスピーカーのようなものから「超重圧ウーファー」を繰り出し、その音圧で紗伊阿九斗の力を封じる。

2V (つーぶい)

帝国諜報機関「CIMO8(サイモエイト)」の一員。ミスターXと組んで魔王抹殺の任務にあたる。髪の長い美少女で、多数の人形を使って闘う。恐怖を感じたり、大ダメージを受けると失禁する。

照屋 栄子 (てるや えいこ)

服部絢子の幼馴染み。黒のロングヘアーをうしろにまとめている。魔王と噂される紗伊阿九斗と親友の絢子が婚約すると聞き、阻止するために乗り込んできた。クナイを同時に投げる甲賀忍法「乱れうち」を使う。一人称は「アタイ」。

大和 望一郎 (やまと ぼういちろう)

帝国軍空中戦艦「玄鶴(げんかく)」で突然学院を襲撃し、曽我けーなをさらっていった謎の美少年。けーなのことを「自同律の女」と呼び、何らかの鍵として使うようだが詳細は不明。紗伊阿九斗の渾身の一撃を軽々とかわしてみせたことから、戦闘力は相当高いと思われる。

ヤタガラス

コンスタン魔術学院において、生徒の進路測定に使われる人工精霊。瓶底眼鏡に蝶ネクタイ、葉巻をくわえたカラスの外見をしている。手を近づけると、対象者の性格、生活態度、身体能力を読み取り、もっとも適した職業を選んでくれる。このヤタガラスに将来の職業を「魔王」と宣告されたため、紗伊阿九斗の苦難に満ちた学園生活が始まることになる。

クレジット

原作

水城正太郎

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