国を追われた竜師と弱小国の王女の出会い
本作の舞台となるのは、中世ヨーロッパ風の異世界。無数の竜騎兵団を率いる軍事帝国、ドラゲニアは「竜」の力で他国を侵略し、大陸最強と謳(うた)われる大国となった。主人公のブリードはそんな竜の飼育管理をしている竜師だが、軍縮と経費削減を理由に仕事をクビになり国を追放される。一人で帝国を去ろうとするブリードだったが、100頭の竜たちは彼を慕って一緒についてきてしまう。その後ブリードは、北国のレーヴァティンの第一王女、フィアナ=シン=レーヴァティンと遭遇し、操竜技術を見込まれスカウトされる。初めて他人に認められ必要とされたブリードは、フィアナの申し出を受け入れ彼女に忠誠を誓う。こうして弱小国の竜師となったブリードは己の能力を存分に発揮し、最強の国造りに励むことになった。
主人公を取り巻くヒロインたち
竜師の仕事は「危険」「汚い」「きつい」と三拍子揃っているうえに、染み付いた竜のニオイが取れないために、壊滅的に女性にモテない。ブリードは、そんな仕事を20年も続けてきた中年男性だが、レーヴァティンに移ってからは、次々と個性的な美女と接触することになる。レーヴァティンの第一王女、フィアナは、美貌とカリスマ性に優れた女性で、ブリードのニオイを「好きだ」と言い積極的に近づいてくる。ブリードの元上司のドラゲニア竜騎兵団長のセーラは、ドラゲニアに滅ぼされた国の姫将軍だが、ブリードの才能を高く買っており、彼を自分のものにしようと迫る。レーヴァティンの北にある山岳地帯に住むジグ族族長の娘で野性味あふれるアイルーは、自分を上回る操竜技術を持つブルードに惚れて婿にしようとする。
様々な種類の個性的な竜たち
作中に登場する竜たちは、何百年もかけて人の言うことを聞くように作られた生物である。様々な種類があり、例えばバルバロッサは古代種の血を引く赤竜であり、かつてドラゲニアを築いた英雄王が跨(またが)ったと言われる大型の老竜で、ブリードが率いる100頭のうちのリーダー的存在である。ウンディーネは水辺に生息する小柄な水竜で、水場を探す能力があり、水中に適応できるが、基本的には陸生で潜水時間は最大で10分程度である。オーディンは戦闘に特化した黒竜である。防御の赤竜に対し攻撃の黒竜と言われており、気配を消すことができるため奇襲の成功率が高い。他にも小柄で人懐っこく嗅覚に優れる犬竜のドーブル、鋭い爪で地面を削り岩を砕く土竜のミネバなど、多様な能力を持つ個性的な竜たちの存在が、本作の大きな魅力の一つである。
登場人物・キャラクター
ブリード=スタリオン
ドラゲニア帝国で20年間竜師として働いていた中年男性。モジャモジャ頭と傷だらけの顔が特徴。ドラゲニアで蔑まれていたため自己肯定感が低いが、竜たちと心が通じ合っており、非常に優れた操竜技術を持つ。また、頑強な肉体と怪力の持ち主でもある。ドラゲニアでの仕事をクビになり、竜100頭を連れて帝国領外に出たところで、隣国のレーヴァティンの第一王女、フィアナと出会い、竜師として雇われる。
フィアナ=シン=レーヴァティン
ドラゲニア帝国の北にある弱小国、レーヴァティンの第一王女。類まれなる美貌とカリスマ性で国民から慕われている。幼い頃ドラゲニアに攻め込まれた際、兄たちを亡くしており、それ以来国を守り育むことが自分に課せられた使命だと考えている。ブリードの操竜技術に惚れ込み、100頭の竜とともに自国に招く。
クレジット
- 原作
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謙虚なサークル
書誌情報
国を追われた竜師さん、拾われた隣国でうっかり無双してしまう。~弱小国家が大陸最強の竜の楽園になるまで~ 4巻 講談社〈モーニング KC〉
第1巻
(2024-10-22発行、978-4065370315)
第2巻
(2025-03-21発行、978-4065382974)
第3巻
(2025-07-23発行、978-4065400456)
第4巻
(2025-11-21発行、978-4065414385)







