ゲーム作品から生まれたギャグ漫画
本作の原案となったアーケードゲーム『熱血硬派くにおくん』(1986年)は、正義感が強い熱血硬派のくにおが、他校の不良や悪人を倒していく、ケンカをテーマにしたアクションゲームである。同作は人気となり、家庭用ゲーム機へ移植された他、『熱血高校ドッジボール部』『ダウンタウン熱血物語』など、様々なタイトルでシリーズ化され、テレビドラマにも展開された。本作では、「マッハパンチ」「マッハキック」といった、くにおの必殺技やライバルの鮫島力(りき)、双子の格闘家、ダブルドラゴンなど一部の登場人物が流用されている。しかし、ゲームとは設定が異なることが多く、オリジナル色が強いギャグ漫画となっている。
不良たちとのコミカルなバトル
本作の主人公、くにおは、熱血高校の3年生。とにかくケンカが強く、弱い者いじめは許さない正義の不良である。そんなくにおのライバルは、花園高校のNo.1である力(りき)。ケンカもするが、お互いに正義感が強いことから共闘することもある。その他、冷峰学園に所属する双子の格闘技の達人、ダブルドラゴン(竜一・竜二)や、谷花高校のトップで棒術の達人、五代、修学旅行で出会った大阪の不良たち、ニューヨークからやってきたアメリカンヤンキーなどが、くにおに立ちはだかる。また、ケンカだけではなく、ドッジボールやサッカー、腕相撲など多種多様な競技でのバトルがコミカルに展開される。
登場人物・キャラクター
くにお
熱血高校3年生の男子。アイロンパーマで固めた髪と白いガクランが特徴で、弱いものいじめを許さない正義の不良。ドッジボール部に所属している。とにかくケンカが強く、マッハパンチやマッハキックという必殺技を持つが、バカでマヌケな性格で騙し討ちにあうこともある。また、スケベで「読書」と称していつもエッチな本を読んでいる。
鮫島 力 (さめじま りき)
花園高校3年生の男子。花園のNo.1で不良たちのリーダー。性格はやや乱暴だが、お調子者で脳天気なところもある。通称は「りき」。リーゼント頭が特徴で、黒いガクランの下にさらしを巻いている。サッカーをはじめ、スポーツ全般が得意。打倒くにおを目指しているが、共闘することもある良きライバル。
書誌情報
おれは男だ!くにおくん 全11巻 小学館〈てんとう虫コミックス〉
第1巻
(1992-04-28発行、978-4091418616)
第11巻
(1996-08-28発行、978-4091418968)








