おれは男だ!くにおくん

おれは男だ!くにおくん

ゲーム作品『熱血硬派くにおくん』を原案とする連載作品で穴久保幸作の代表作の一つ。1話完結形式で描かれる。舞台は現代の日本で、弱きを助け、強きをくじく熱血硬派のくにおが主人公。むちゃくちゃにけんかが強いくにおが、悪友やライバルたちと繰り広げるドタバタ劇を描く格闘ギャグ漫画。小学館「月刊コロコロコミック」「別冊コロコロコミック」にて、1991年から1996年にかけて連載された。第40回(1994年度)「小学館漫画賞」児童部門を受賞。

正式名称
おれは男だ!くにおくん
ふりがな
おれはおとこだ くにおくん
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
 
学園
レーベル
てんとう虫コミックス(小学館)
巻数
全11巻完結
関連商品
Amazon 楽天 小学館eコミックストア

ゲーム作品から生まれたギャグ漫画

本作の原案となったアーケードゲーム『熱血硬派くにおくん』(1986年)は、正義感が強い熱血硬派のくにおが、他校の不良や悪人を倒していく、ケンカをテーマにしたアクションゲームである。同作は人気となり、家庭用ゲーム機へ移植された他、『熱血高校ドッジボール部』『ダウンタウン熱血物語』など、様々なタイトルでシリーズ化され、テレビドラマにも展開された。本作では、「マッハパンチ」「マッハキック」といった、くにおの必殺技やライバルの鮫島力(りき)、双子の格闘家、ダブルドラゴンなど一部の登場人物が流用されている。しかし、ゲームとは設定が異なることが多く、オリジナル色が強いギャグ漫画となっている。

不良たちとのコミカルなバトル

本作の主人公、くにおは、熱血高校の3年生。とにかくケンカが強く、弱い者いじめは許さない正義の不良である。そんなくにおのライバルは、花園高校のNo.1である力(りき)。ケンカもするが、お互いに正義感が強いことから共闘することもある。その他、冷峰学園に所属する双子の格闘技の達人、ダブルドラゴン(竜一・竜二)や、谷花高校のトップで棒術の達人、五代、修学旅行で出会った大阪の不良たち、ニューヨークからやってきたアメリカンヤンキーなどが、くにおに立ちはだかる。また、ケンカだけではなく、ドッジボールやサッカー、腕相撲など多種多様な競技でのバトルがコミカルに展開される。

登場人物・キャラクター

くにお

熱血高校3年生の男子。アイロンパーマで固めた髪と白いガクランが特徴で、弱いものいじめを許さない正義の不良。ドッジボール部に所属している。とにかくケンカが強く、マッハパンチやマッハキックという必殺技を持つが、バカでマヌケな性格で騙し討ちにあうこともある。また、スケベで「読書」と称していつもエッチな本を読んでいる。

鮫島 力 (さめじま りき)

花園高校3年生の男子。花園のNo.1で不良たちのリーダー。性格はやや乱暴だが、お調子者で脳天気なところもある。通称は「りき」。リーゼント頭が特徴で、黒いガクランの下にさらしを巻いている。サッカーをはじめ、スポーツ全般が得意。打倒くにおを目指しているが、共闘することもある良きライバル。

書誌情報

おれは男だ!くにおくん 全11巻 小学館〈てんとう虫コミックス〉

第1巻

(1992-04-28発行、978-4091418616)

第11巻

(1996-08-28発行、978-4091418968)

SHARE
EC
Amazon
logo