あらすじ
わんぱくボーイのさちおくんは同居人のまよちゃんと待ち合わせて、家に帰宅することになった。帰宅中、お肉屋さんに立ち寄った二人は、夕食のハンバーグを作るため合い挽き肉を購入。同じく合い挽き肉を求めて来店したウッドモンスターと会ったさちおんくんは挨拶を交わし、ウッドモンスターの頭に咲いた花のかわいさを褒めるのだった。(エピソード「こんにちわ」)
登場人物・キャラクター
さちおくん
キャップをかぶっただけの全裸の姿で過ごしている亜人間で、わんぱくな少年。つぶらな瞳で、人間ともクリーチャーともつかない独特の容姿を持つ。前歯が2本しかないのが特徴。優しく純粋な心の持ち主で、相手がどんなに恐ろしいモンスターやお化けであっても、親身になって話を聞き、心を開いてもらおうと必死で努力する。そのため、多くの人々やモンスターから愛されてる。両親はすでにいないが、親代わりとなったヴァンクリフトによって、まよちゃんといっしょにのびのびと大切に育てられた。そのため、ヴァンクリフトのことを誰よりも尊敬している。
まよちゃん
かわいらしい顔立ちの女子高校生。容姿はふつうの人間ながら、両耳が非常に長いのが特徴。優しく面倒見のいい性格で、みんなから愛されている。両親はおらず、親代わりとなったヴァンクリフトによってさちおくんといっしょに育てられた。料理上手で、ヒマさえあるとさちおくんに手作りのおやつを作り、振る舞っている。なお、耳が長くなったのは、四六時中耳をそばだててさちおくんの様子に気を配っていたからで、今なお長くなり続けている。虫を少々苦手としている。
ヴァンクリフト
二足歩行の亜人間で、猫のような顔立ちをした男性。もともとは凄腕(すごうで)のトレジャーハンターとして各地を旅していた孤高の旅人だった。さちおくんの母親の遺言に従い、さちおくんとまよちゃんの親代わりとなることを決意。トレジャーハンターを辞め、さちおくんたちの家族として暮らすことに、残りの人生のすべてを捧げるようになった。そのため、さちおくんとまよちゃんからは心から尊敬されている。元不良なので男気があり、肝もすわっている。
ウッドモンスター
巨大な樹木のモンスター。性別は不詳。恐ろしい姿をしているが心は優しく、知人であるさちおくんのこともかわいがっている。根っこが足のようになっており、自力で歩行して買い物に出かけている。かなりの老木で、のちに枯れてしまう。
いぬおじさん
みずら髪の郵便配達員の男性。眼鏡をかけている。平日は自転車に乗って元気に郵便配達をしているが、休日はまるで犬のようになって過ごしている。犬の時はさちおくんによく懐いている。知らない人に吠える癖があるため、そのたびにさちおくんに叱られている。
ガッデム
頭部に2本の触覚が生えた亜人間。悪いことばかりをしている。これまでに一通りの悪いことをしてきたが、人殺しだけはまだ経験していない。そのため、人殺しをした方がいいかどうかをさちおくんたちに聞いていた。「やらないほうがいい」という言葉を聞いてスッキリし、人殺しを思い留まる。
サタン
全身を紅蓮(ぐれん)の炎に包まれた悪魔。性別は不詳。強大な力を持つが、性根は優しくさちおくんとも仲がいい。非常に緊張しやすく、人間の戦士との命を賭けた戦いに赴く前に極度に緊張してしまう。さちおくんを抱きしめて心を静めたのちに、決戦の地へと赴く。