概要・あらすじ
三流総合商社ほんにゃら産業K.K.勤務の万年ヒラ社員である独身サラリーマン・かりあげ(かりあげ正太)は、天才的なイタズラ者である。ポーカーフェイスで次々繰り出すイタズラに、周囲の人々は翻弄されるが、誰もみな彼を憎みきれないのだった。
登場人物・キャラクター
かりあげ 正太 (かりあげ しょうた)
総合商社ほんにゃら産業K.K.営業課に所属する、安月給の万年ヒラ社員。都内のアパート富士見荘でひとりずまいの独身サラリーマンである。人と同じことをするのがきらいなイタズラ者。ポーカーフェイスで、イタズラがバレても成功しても表情を変えない。後頭部を刈り上げた独特のヘアスタイルが特徴で、チェック柄のスーツを愛用。 女装などコスプレも得意。町内の草野球、社内ゴルフ、少年サッカーの審判、釣り、登山、絵画、茶道、刀剣、陶芸など非常に多趣味。手先が器用であり、変な道具や機械を発明して特許事務所に持ち込むこともある。美人好みだが、デートには常に失敗している。
木村課長 (きむらかちょう)
総合商社ほんにゃら産業K.K.営業課課長。かりあげ(かりあげ正太)の上司で、イタズラの標的。典型的な中間管理職タイプだが、根がノリやすい好人物で、お見合い相手を紹介するなどプライベートでもかりあげ(かりあげ正太)と深く付き合う。妻と、小学生の一人息子のタカシがいる。 メガネにチョビひげが特徴。名前は「隆二」あるいは「○夫」とあり、定まっていない。
木下 藤吉 (きのした とうきち)
総合商社ほんにゃら産業K.K.の社長で、かりあげ(かりあげ正太)のイタズラの標的。根が人のよい好人物で、会社を発展させた功績があるが、成金趣味。頭頂部が禿げて毛髪がバーコード状、ピンと立てた口ひげに蝶ネクタイが特徴。妻のほかに何人も愛人がいる。ドラ息子がいてしばしば社内に出入りし、やはりかりあげ(かりあげ正太)のイタズラの標的にされる。
係長 (かかりちょう)
総合商社ほんにゃら産業K.K.営業課係長。かりあげ(かりあげ正太)の上司で、イタズラの標的。女性管理職。メガネで色白。かっぷくがよく、体型を気にしている。世話好きで、普段はにこやかだが、キレると暴力的。便秘や低血圧で悩んでおり、持病が多い。
課長の奥さん
かりあげ(かりあげ正太)ほんにゃら産業K.K.。
課長の息子
かりあげ(かりあげ正太)ほんにゃら産業K.K.。
鈴木 (すずき)
かりあげ(かりあげ正太)のほんにゃら産業K.K.の同僚。かりあげ(かりあげ正太)と行動を共にすることが多く、クールにイタズラに協力する。メガネの奥の目が見えないのが特徴。
集団・組織
ほんにゃら産業K.K. (ほんにゃらさんぎょうけーけー)
『かりあげクン』に登場する会社。業態は総合商社。かりあげ(かりあげ正太)が営業マンとして勤務している。ニューヨークにも支社をもち、大阪支社に自社ビルを建てるなどそこそこ規模は大きいが、給料は安く、三流企業と揶揄される。業績は右肩下がりだが、運動会や社員旅行など社内行事は盛ん。親会社がある。本社所在地は東京都神田。 ライバル会社はエリート物産。
場所
富士見荘 (ふじみそう)
『かりあげクン』に登場するアパート。所在地は東京都中野。総合商社ほんにゃら産業K.K.勤務の独身サラリーマン、かりあげ(かりあげ正太)が入居している。部屋にはゴキブリやネズミが出て、近所の川の氾濫で冠水することもある、二階建てボロアパート。よく同僚が押しかけ、かりあげが得意の料理の腕をふるう。 短髪でごま塩頭の大家さん、あるいは管理人さんがいて、しばしばかりあげに意見をする。隣室の母親と男の子が、しばしばかりあげのイタズラに遭っている。