かりあげクン

かりあげクン

独身万年ヒラ社員のかりあげ(かりあげ正太)が周囲に仕掛ける奇抜なイタズラと、その標的にされて大騒ぎする人々を描いたおとぼけナンセンス四コマギャグ漫画。正式タイトルは『ほんにゃらゴッコ かりあげクン』。植田まさしの代表作の一つ。第28回文藝春秋漫画賞。

正式名称
かりあげクン
ふりがな
かりあげくん
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
 
ブラックコメディ
レーベル
アクションコミックス(双葉社)
巻数
既刊68巻
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概要・あらすじ

三流総合商社ほんにゃら産業K.K.勤務の万年ヒラ社員である独身サラリーマン・かりあげ(かりあげ正太)は、天才的なイタズラ者である。ポーカーフェイスで次々繰り出すイタズラに、周囲の人々は翻弄されるが、誰もみな彼を憎みきれないのだった。

登場人物・キャラクター

かりあげ 正太 (かりあげ しょうた)

総合商社ほんにゃら産業K.K.営業課に所属する、安月給の万年ヒラ社員。都内のアパート富士見荘でひとりずまいの独身サラリーマンである。人と同じことをするのがきらいなイタズラ者。ポーカーフェイスで、イタズラがバレても成功しても表情を変えない。後頭部を刈り上げた独特のヘアスタイルが特徴で、チェック柄のスーツを愛用。 女装などコスプレも得意。町内の草野球、社内ゴルフ、少年サッカーの審判、釣り、登山、絵画、茶道、刀剣、陶芸など非常に多趣味。手先が器用であり、変な道具や機械を発明して特許事務所に持ち込むこともある。美人好みだが、デートには常に失敗している。

木村課長 (きむらかちょう)

総合商社ほんにゃら産業K.K.営業課課長。かりあげ(かりあげ正太)の上司で、イタズラの標的。典型的な中間管理職タイプだが、根がノリやすい好人物で、お見合い相手を紹介するなどプライベートでもかりあげ(かりあげ正太)と深く付き合う。妻と、小学生の一人息子のタカシがいる。 メガネにチョビひげが特徴。名前は「隆二」あるいは「○夫」とあり、定まっていない。

木下 藤吉 (きのした とうきち)

総合商社ほんにゃら産業K.K.の社長で、かりあげ(かりあげ正太)のイタズラの標的。根が人のよい好人物で、会社を発展させた功績があるが、成金趣味。頭頂部が禿げて毛髪がバーコード状、ピンと立てた口ひげに蝶ネクタイが特徴。妻のほかに何人も愛人がいる。ドラ息子がいてしばしば社内に出入りし、やはりかりあげ(かりあげ正太)のイタズラの標的にされる。

係長 (かかりちょう)

総合商社ほんにゃら産業K.K.営業課係長。かりあげ(かりあげ正太)の上司で、イタズラの標的。女性管理職。メガネで色白。かっぷくがよく、体型を気にしている。世話好きで、普段はにこやかだが、キレると暴力的。便秘や低血圧で悩んでおり、持病が多い。

課長の奥さん

かりあげ(かりあげ正太)ほんにゃら産業K.K.。

課長の息子

かりあげ(かりあげ正太)ほんにゃら産業K.K.。

鈴木 (すずき)

かりあげ(かりあげ正太)のほんにゃら産業K.K.の同僚。かりあげ(かりあげ正太)と行動を共にすることが多く、クールにイタズラに協力する。メガネの奥の目が見えないのが特徴。

集団・組織

ほんにゃら産業K.K. (ほんにゃらさんぎょうけーけー)

『かりあげクン』に登場する会社。業態は総合商社。かりあげ(かりあげ正太)が営業マンとして勤務している。ニューヨークにも支社をもち、大阪支社に自社ビルを建てるなどそこそこ規模は大きいが、給料は安く、三流企業と揶揄される。業績は右肩下がりだが、運動会や社員旅行など社内行事は盛ん。親会社がある。本社所在地は東京都神田。 ライバル会社はエリート物産。

場所

富士見荘 (ふじみそう)

『かりあげクン』に登場するアパート。所在地は東京都中野。総合商社ほんにゃら産業K.K.勤務の独身サラリーマン、かりあげ(かりあげ正太)が入居している。部屋にはゴキブリやネズミが出て、近所の川の氾濫で冠水することもある、二階建てボロアパート。よく同僚が押しかけ、かりあげが得意の料理の腕をふるう。 短髪でごま塩頭の大家さん、あるいは管理人さんがいて、しばしばかりあげに意見をする。隣室の母親と男の子が、しばしばかりあげのイタズラに遭っている。

書誌情報

かりあげクン 68巻 双葉社〈アクションコミックス〉

第68巻

(2023-09-12発行、 978-4575946222)

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