概要・あらすじ
高校2年生の鈴木拓実は、小さい頃から大の猫好き。しかし、重度の猫アレルギーだったため、野良猫を拾ってきては、アレルギー症状に悩まされ、その結果猫を飼えないという少年時代を過ごした。それから11年後、春休みを目前に控えたある日、学校から帰宅した拓実を出迎えたのは、ふてぶてしい雰囲気のでっぷり太った茶トラの猫・あぶらあげ(オス)だった。母の説明によると、父の知人の猫で、春休みの間預かることになったいう。どうやら父も母も、拓実が猫アレルギーだったことをすっかり忘れていたらしい。そんなわけで、期間限定ながら猫と同居することになった拓実。幸い猫アレルギーは出なかったが、あぶらあげは、女性には優しく、拓実には妙に不機嫌。しかし、爪切りやお風呂など、苦労しながらも世話をするうちに、拓実とあぶらあげの距離は次第に縮まっていくのであった。
登場人物・キャラクター
鈴木 拓実 (すずき たくみ)
高校2年生の男子。小さい頃から猫が大好きだったが、重度の猫アレルギーのため、猫を買う夢が叶わなかった。父の知人から預かることになった茶トラの猫、あぶらあげに対してはアレルギーは出ない。プライドが高いあぶらあげとの同居に苦労しながらも、次第に猫に対する理解を深める。
あぶらあげ
2歳の茶トラ猫。オスで目付きが悪く、太っている。プライドが高く、ふてぶてしい態度だが、女性に対しては優しい。鈴木拓実の父の友人の飼い猫。友人が留守にする春休み期間中、鈴木家に預けられる。